DトラのK-TRICは、2001年の騒音規制強化に伴って装着された。
Kawasaki Throttle Responsive Ignition Controlというバイクメカらしい名前が付けられているが、要はTPSを使ってアクセル開度に応じた点火リタードを行っているはず。
アクセルの開け始めは、一瞬ガソリンが追いつかずに薄くなるため、トルク変動や酷いときはノッキングが出る。アクセル開度と開ける速度を検知して一時的に点火時期を遅らせる事で、ノッキングとトルク変動を押さえて静音化出来る。
この点火リタードがレスポンスを削いでいるのではないかと思ったので、K-TRICを外してみた。TPS~イグナイタ間のコネクタを外すだけで、アクセル開度に関する制御は行えなくなる。
ちなみにTRX850ではTPSの調整や自己診断方法までサービスマニュアルに記載されていたが、Dトラのサービスマニュアルには一切記載無し。規制対応のため非調整式になっているようだ。TRX850ではTPSを外すとアクセル全開固定だったが、多分、Dトラも同じだろう。
結果は大正解
開けた時のレスポンスが良くなり、開け閉めに忠実に反応するようになった。
CVKなんて加速ポンプ無しの風船キャブだからと、FCR換装に恋い焦がれていたが、なかなかどうして行けるやんかと・・・
というか、250シングルはこれくらいのレスポンスと荒さがあったなと、昔を思い出してしまった。
ただ、穏やかな開け始めとは無縁になるし、低回転時に駆動系が暴れることが有るなど洗練されているとは言い難い。
K-TRIC有りの方がバイクとして優等生だし、完成度は高いと思う。
TRX850ではTPS有無の違いは良く判らなかったが、パワーが無いDトラでは些細な変更も効果が判るので弄りがいがあって面白い。
私は再度TPSを付けることは無いが、好みが別れるかも。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます