ゆうやプロジェクト

瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその~。

特別支援学校の卒業式

2012-03-15 00:37:01 | 日記
昨日、ゆうやは特別支援学校高等部を卒業しました。

私はカメラの充電をして、朝から学校へ行きました。
体育館は思ったより寒かったので、ストーブの横に座りました。

卒業式の入場では、1人1人写真を撮って頂いていました。
式の開始後、すぐに卒業証書授与が始まりました。

通常、名前を呼ばれてから生徒が「はい。」と返事をして卒業証書を受け取ります。
特別支援学校でも、できるかぎり、この形で授与できるよう様々な工夫をされていました。

ゆうやのクラスの番が来ました。
ゆうやのクラスの先生方は、自分の力で受け取る練習を何度も何度も繰り返してくださっていました。
ゆうやも、「自分で電動車椅子に乗って卒業証書を受け取りたい。」と望み、毎日練習に励んでいました。

ある生徒の番が来たとき、先生方は平行棒を舞台に準備されました。
その生徒は、舞台そでで平行棒につかまって車椅子から立ち上がり、平行棒を支えに、舞台中央で待っておられる校長先生のところまでゆっくりゆっくり進み始めました。

その一生懸命な姿を見て、私は涙がこぼれました。
まわりの父兄も泣いていました。
若い一途な彼らの一生懸命な姿は、非常に胸を打ちます。
次の生徒も平行棒を使用しました。
先生が横でサポートしてできる限り自力で歩いた生徒もいました。

ゆうやは電動車椅子に乗って自分で全て操作をし、校長先生のところまで行きました。
そして卒業証書を右手の人差し指と親指の間に挟んで、受け取ることができました。

学校長の式辞では、修学旅行を振り返られたとき、校長先生も泣いておられました。
一緒に修学旅行に行ったとき、1人の生徒がぽそりと言ったそうです。
「僕たちも、誰かに助けてもらったら旅行に行けるんだ。」
校長先生は、そのとき、とても心が動かれたそうです。

こんなに感動した卒業式は初めてです。
泣かないと心に決めていたのに、いとも簡単に次から次へと涙がこぼれ落ちました。

式のあとは教室に移動してクラスで話をしました。
先生方も感極まり、どの先生も泣いておられました。
話の最初から大泣きされて、言葉にならない先生もおられました。

ゆうやのクラスは先生も生徒も全員男です。
団結しようということで、3年間「男結」をクラスのテーマにしていました。
3年間、同じメンバーだったのです。

ともに泣き、笑い、学び、ときにはぶつかり合い、一緒に食事をしたり、温泉も入ったり、沢山の思い出を作りました。
皆泣いていると、ゆうやが言いました。
「お母さん、どうして皆、泣いているの?」

ゆうやはその場を明るくしようと必死で、ツッコミを入れてみたり、明るくしようと気を遣っていました。

「いよいよこのクラスもあと10分で終わりです。」
担任の先生のこの言葉で、ほんとに終わりなんだと思いました。

最後にゆうやはスクールバスに乗り込みました。
スクールバスでも、沢山の思い出ができました。
泣いたり笑ったり、いろんなことがあったけれど、毎日が輝いていましたね。

ゆうや、卒業おめでとう。

~夜遅くベッドの中でゆうやは、先生方や運転手さん達のことを思い、1人声をあげて泣いていました。~



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