重労働の修学旅行

ゆうや達が修学旅行に行くにあたり、先生方は相当な準備をしてくださいました。

新幹線や船に乗り込む時間が５分程度です。
その間に生徒達を車椅子から抱き上げて新幹線の座席に座らせ、車椅子をたたんで車両にのせ、荷物を運ばなければなりません。

どの先生がどの生徒を抱き上げるか、どの車椅子を運ぶか、全て担当を細かく決められたそうです。
そして、修学旅行前に学校で乗り込む練習をされたそうです。
もちろん、ゆうやたちもその練習には参加しました。

新幹線はまだいいのですが、船の方が大変だそうです。
「車椅子で乗り込まないでください」と言われているそうなので、生徒を先に抱き上げて船に乗せ、その後全ての車椅子を先生方が運搬しなければなりません。
電動車椅子は１００kgほどの重さなので、先生方３～４人で担ぐそうです。

先生方はいったい何度、生徒達を抱き上げなければならないのでしょうか。

宿泊先でも、ベッドではなく畳の上の布団で寝るので、寝かせたり起こしたりする際も抱き上げなければなりません。
ベッドならとても楽なのですが、布団で介護するのは足腰にとても負担がかかります。

通常、高校の修学旅行は５～７日間程度かと思いますが、ゆうやたち特別支援学校の修学旅行は２泊３日です。
先生方の重労働を考えるとこれでも長いかもしれません。

あらかじめ送ることができる荷物は宅急便で送付していますが、それでも先生方の荷物は沢山あります。
吸引や酸素吸入などの医療機器は送付できないため、持参しなければならないそうなのです。

また、乗り物の座席から落ちないように胸ベルトと股ベルトも持って行ってくださっています。
ゆうやもそうですが、体幹がぐらぐらして危ない生徒が多いのです。

２泊３日なので、ゆうや達は今日の夕方、帰ってくる予定です。

ゆうやにも「おかえり」の言葉をかけようと思いますが、それ以上に先生方に感謝の言葉をと思っています。
さて、どんなお土産話があるでしょうか～。
とても楽しみです。


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