バスの運転手さんになりたいな～♪

最近、ゆうやはバスにはまっています。

「タマゴ色のバスに乗りた～い！」
昨日も、そう言って張り切ってヘルパーさんと出かけました。

さあ、さあ、バスターミナルに到着しましたよ。
タマゴ色のバスはどこかな？
ゆうやは、タマゴ色のバスに近づきました。
ところが、タマゴ色のバスは、階段があります。

ヘルパーさんは、バスの運転手さんに尋ねてくださいました。
「このバスはスロープはありますか？」
「残念ながら、タマゴ色のバスは全部階段なのです。スロープはないんです。」

え～？！
ということは、ゆうやはタマゴ色のバスには乗れないということですね。

ゆうやはがっくり肩を落としました。
「もう今日はバスはいいです。」

あまりのショックに昨日は他のバスにも乗りませんでした。

帰宅してからも、ゆうやは何度も「お母さん、タマゴ色のバスはスロープがないんだって。」と言いました。
そのバス会社には、スロープの付いたバスが１台もないのだそうです。
今のこの時代にバリアフリー化が遅れているのは、やはり不景気だからでしょうか。

気を取り直して、ゆうやは「明日は、市バスに乗ってもいい？」と尋ねました。
「いいよ。バスの時刻表を調べてみるね。」

ゆうやは、すっかり元気になりました。
今日、市バスに乗るのを楽しみにしているようです。

「僕、バスの運転手さんになりたいな～。」
乗車中は、運転手さんがされていることをじっと観察しているようです。

ゆうや、本当にいつかバスの運転ができるようになったらいいね。


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