身体障害者がプロレス！？

先日、ゆうやのパパに呼ばれました。
「ちょっとこっちに来てテレビ見てごらん。」

私は、何か面白いものか美味しいものが放送されているのかなと思い、急いでテレビの方へ駆け寄りました。
テレビ画面には、体の不自由な青年がプロレスのリングに上がっているシーンが映っていました。

明らかに身体障害があると分かる青年は、自分の足で立ち上がることができないようでした。
膝をリングの床面につけて片手で体を支えていました。

そんな不自由な身体でプロレスを？
私は大変驚きました。

まっすぐ前を見つめる青年の瞳は、真剣でした。
私はその青年の瞳を見るや否や、胸の奥が震えて涙が溢れ出ました。

あまりの感動で胸の震えを止めることができませんでした。

身体が不自由だけれどプロレスに挑戦するなんて、なんて頑張っているのでしょう！
なんて一生懸命なのでしょう！

私は、障害から逃げずに一生懸命生きている彼の姿勢に心打たれました。

「みんな頑張っているんだね。」
そう思うと心が熱くなりました。

ゆうやと同じような身体が不自由な人達は、みんな本当に一生懸命生きています。
ゆうやもいつもいつも、全力でものごとに取り組んでいます。

どんなことでも、１００％の力を発揮しないとうまくできません。
ただ食べるという行為すら、努力して努力して一生懸命にならないとできないのです。

だから、何をしていてもゆうやの姿は輝いて見えます。
ぎゅっと抱き締めたくなります。

私はプロレスの青年のところへも、テレビの中へ入ってそばへ駆け寄って行きたくなりました。
全力で生きている人を見ると、心から応援したくなります。

「頑張れ～！」
私は、心の中でその青年に向かって叫びました。

感動に打ち震えた夜でしたー。


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