猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

尾道へ。

2016年11月14日 11時03分23秒 | お出かけ

 

雨で冷えた身体を境港駅前の足湯で癒したら...

夜のうちに一気に尾道へ。

地元のスペインバルで情報収拾。

「旅の最終日にあたる翌日に、どこかで、
地元の新鮮な魚を手に入れたいんですが」と、尋ねると... 

「運がよければ、早朝、漁師さんから直接魚を仕入れてリヤカーで売る、
おばちゃんに町のどこかで会えますよ」と。
 
...ビンゴ!
アシアカエビや新イカ、鯵など買って、
クーラーBOXに大切に収める。
(これは最終日恒例で、我々の旅にクーラーBOXは不可欠)
 
 
その後は尾道の町歩き。
 
 
坂と猫と、小さな路地の町。
 
 
「こっちこっち」と、
振り返りながら一緒にお散歩してくれた子や
 
 
犬のお散歩中だった男性に、
「坂の多さゆえ、その不便から廃屋が増えている」
と教えていただいたり。
 
この『尾道城』も、昭和に建てられた観光施設だったけど、
もう持ち主がいないとか。
 
 
美しい町だけど、それを維持するのは大変なんだね。
「若い人は出て行き、帰ってこない」と。
これは萩の町でも聞いたことだけれど。
 
 
映画のロケにも使われた『ポンポン岩』
(真ん中をトンカチで叩くとポンポン面白い音が!)
 
 
岩の端にあるのは、
大阪城築城のおりにつけられたノミの跡、とか。
 
 
坂を降りて...
 
 
こんな可愛い看板もある、商店街へ。
(本物の毛糸がはめ込んであるんだよ〜♪)
 
 
中にはいくつか、オシャレなカフェも。
 
 
この後入った陶器店のご店主もそうだったけど、
戻ってくる若い人もいるみたいで、
無責任ながら、「盛り上がればいいなぁ」なんて。
こんな、古い銭湯をリノベーションしたカフェもあったりね。
 
 
さて、尾道ラーメンを食べたら、また出発だ!
この日は旅の最終日。
怒涛の仕入れが待っているんだぜ!(笑)
 
 
 
 

 

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そして妖怪の町。

2016年11月12日 05時57分09秒 | お出かけ

 

 松江を出たら...

通称『ベタ踏み坂』を通って

境港へ。

水木しげる翁が生み出した

妖怪たちの町。

街灯もこんな。

トイレのマークだって

ATMだって。

足元にも

タクシーまで!

のんびり、時間が流れる町で

仲間を探そう!

運が良ければ鬼太郎に会えるかも!?

でも、相手によっては気をつけて!(笑)

 

 

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怪談の入口。

2016年11月10日 05時12分34秒 | お出かけ

 

松江の話をするつもりが...

 

子供の頃。

母の郷里に行くと、祖母が色んな話をしてくれた。

冬の夜。

こたつに入って、少しだけ、声をひそめて。

 

母の郷里で過ごした夜を思い出して、松江の写真で米沢の話(笑)



今思えば、それは怪談や、民話のようなもので、
人々が雪深い地の、
長い夜と冬を、退屈せずに過ごすための、
娯楽かつ、知恵でもあったのだろう。

興味をひき、怖がらせ、
子供たちへの戒めも含めて。

 

八雲の過ごしたこの町が、祖母の住む町に似ていたから。



祖母のいる米沢の城下町は、あの頃静かで美しく、
上杉神社のお堀は、まるで異界とこの世を、隔てる何かのようだった。

ポツンとあった、木造の古い商店は、
自然光の入るままに営まれ、
薄暗くも秘密の、何かが息をひそめるようで。

 

いつか来てみたかった、八雲旧居。



いつかの夏。

きらきら、蜜柑色に輝く飴を、父に買ってもらった思い出は、
飴の色だけ鮮やかに。

お堀のとっぷりとした緑のごとく深く、
記憶に残っている。

松江の写真を見返していて、
思い出したのは、そんなこと。

 

松江城もすんごく面白かった!



かつては、異界を意識せずにはいられないほど、
人とその距離は近かったのだろう。

夜は夜。

冬は冬。

今は...昔。

 

『小泉八雲記念館』も素晴らしかった!





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出雲における二度の遭難危機と神様のお導き。 その3

2016年11月08日 10時58分28秒 | お出かけ

 

 

 

 

運命の女神は意外にも、おばちゃんの姿を借りて現れた。

荷物を積み込む我々に、
「こんな早朝から、どこへ出発するのか?」と、訝しそうに尋ねながら。

そこで、
前日『稲佐の浜』へ行って砂を頂いてきたこと。

出雲大社内の須佐之男命の社にそれを納めに行こうとするも、
時間が遅くてその場に入れなかったこと等を話すと、
おばちゃん、
「実は出雲大社の参拝には、それ以外にもちゃんとした順序があるのだ」と、
そう教えてくれた。

 

ちょうど我々の向いている方角に天照大神様のお社があります。



曰く、
「出雲大社に祀られているのは、大国主命。
大国主命は、天照大神の『娘婿』だから、
まずは筋として『お姑さん』である天照大神にお参りしなければいけない。
ここからさらに山の中へ入ると『須佐神社』があるから、まずはそこへ行き、
『須佐神社』の鳥居の前でくるっと回れ右。
すると、そこには『天照大神』様をお祀りしたお社があるからお参りして、
次に『須佐神社』にお参り。
そして、傍にある、杉の大木の根を撫でて、
それから出雲大社に行きなさい」と。

加えて、
「その杉の大木の根っこは、『有名なスピリチュアルの人』言うところの、
『日本最強のパワースポット』なんだよ」と。

ネットには書いていなかった貴重な情報を、
たまたま朝早く荷物を積んでいたがために、
『女神が』教えてくれた奇跡!

 

出雲大社の参道には、四つの鳥居があるとか。



まあ、後に調べたところ、
大国主命や須佐之男命や天照大神の関係性には、諸説があるらしいが、
おばちゃんにかかれば、有難い神様も、
『所詮は娘婿』という扱いらしい(おばちゃん...笑)


とにかく我々は、おばちゃんのアドバイスに従って、
まずは山の中の、『須佐神社』に向かい、
その教えの通りにお参り。

いよいよ、前日稲佐の浜で頂いた砂を持って、
出雲大社に向かった。

 

神在月を前にして、神様のお宿も忙しい!?



出雲大社の参拝方法は、ネットの情報に倣って。

鳥居を順にくぐったり、
反時計回りに回ったり。

もちろん、稲佐の浜の砂は、須佐之男命のお社下に納め、
代わりの砂を頂いてくるのも忘れずに。

『お参りをする』とひと言でいうには、
複雑で波乱に満ちた道のりではあったが(笑)

おかげさまで、大変有難い道のりにもなった。

おばちゃんの説明に迷い、
おばちゃんの説明に導かれた二日間。

もしも前日、須佐之男命のお社まで、
難なく進むことが出来ていたなら...

迷子にはなったものの、あの宿を選んで泊まっていなかったら...

早朝荷物を積み込んでいなかったら。

まさに、転ぶも迷うも『神様のお導き』!

なにしろ、我々には、旅の神様がついているのである。

出雲は、神様の降り立つ地。

 

お参りを無事に終えたら『出雲そば』

いろいろあって楽しかった♪




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出雲における二度の遭難危機と神様のお導き。 その2

2016年11月06日 04時18分49秒 | お出かけ

 

 

たどり着くまでが大変だった!

 

 

軟弱な現代の都会人を自認する我々ではあっても、
宿泊先に向かうくらいのことで、あんな事態に陥るとは、
正直思っていなかった。

今時のレンタカーにはナビだってあるし、
いざとなればGoogle先生が、目的地までの道を懇切丁寧に教えてくれる。

逆をいえば、そう『たかをくくっていた』がために、
いざという時の対応策を考えていないという落とし穴もあったりするが、
まさに我々のこの日が、そうだった。

宿の住所をナビに入れ、まずは快調に滑り出した、夜のドライブ。

が、段々道は細くなり、ついには山道に。

進むにつれ、徐々に少なくなる街灯と、多くなってゆくカーブ。

時々、かすかな、民家の灯りらしきものが見える他は、
ゆけどもゆけども何も見えず、
標高だけが高くなってゆく。

ナビの画面上、目的地のそばに近づいているのは確かでも、
右側にはダムの表記のみ、
左手には、車窓と闇を透かして鬱蒼と迫る、手入れのされていない深い山。

「...なんか違う気がする」

言葉少なになり始めた二人が、ついに不安を抱き始めた矢先。

山道は突然途絶え、
目の前にはヘッドライトに照らされ浮かび上がる、
一枚の立て看板が見えたのである。

『この先、道はありますが、車はすれ違うことが出来ないため進めません』

「えぇ!?」

...なるほど、
看板の脇に目をやれば、辛うじて人が通れるほどの隙間が見えるが、
すでに不安が増大する一方の我々に、当然進む勇気もなく、
今さらのように気づいた、『携帯の電波も届かない』闇の中で、
ただ戦慄するのみ。

...と。

ようやくゴンザが重い口を開き、
「引き返そう!」
と言い出した。

視界も怪しい暗闇の中、
ガードレールのない山道を、命からがらUターン。

やっとの思いで引き返し、
とりあえずは電波の届く場所で、宿に電話を入れたはいいのだが、
おばちゃんは呑気に、
「あー、変な山道の方に行っちゃったんだねぇ。
ナビの言うとおり進むとそうなっちゃうんだよ」と。

「うぇえ?」

しかし、ここで文句を言っても仕方ない。

とにかく、我々は宿にたどり着かねばならないのだ!

おばちゃんに正しい道順を聞き、
今度こそはと、気を取り直す。

けれど、走り出せばまたしても、目の前に続く、
さっきとは別の『変な山道』。

しかも!

今度の道に至っては、ついに舗装すらなくなり、
草がボーボー生えた、かすかな轍を残すのみ...。

そして、さらに恐怖を煽ったのが、
我々の乗った車の後底部に引っかかったと推測される、
折れた枝か何かを引きずる音である。

ずるずるずるずる...
(ひぃぃぃい!)

新月の夜ゆえに、月明かりすらない山の中、
今、ここで車が壊れたらどうしよう?

もはやパニック寸前のモヤシ二人組。

「...絶対に、絶対にこっちじゃない!」

再び、命からがら引き返し、電波の届く場所まで、
さっきよりもさらに苦労して辿り着いた我々が宿に電話すると、
先ほどのおばちゃんがまた電話口に出て、
「あれー?どう説明したらいいのかな~?」と、
呑気な声を出した。

「いや...」
「あの~」

話し続けるうちに、さすがにこちらの『必死のパッチ』を察したのか(笑)
おばちゃんは「ちょっと待ってよ」と、
今度は『出来るおばちゃん』に電話を代わってくれた。
(最初からそうしてくれたらよかったのに...)

と、次は『出来るおばちゃん』のわかりやすい説明通り、
難なく目的地が見つかって、
我々は心底ホッとしながら、
脱力したように車を駐める。

「大変だったねぇ!」

どこか他人事のおばちゃんの声と、
息も絶え絶えにチェックインを済ませる二人。

部屋に案内された後は、早々に荷物をほどき、
別棟にあるという、貸切露天風呂に向かう。

昭和の頃に建てられたらしい建物は、
決して豪華ではないものの、掃除は行き届き、
簡素ながらも居心地が良い。

母屋と道路を挟んだ別棟の風呂は山小屋風で、
素朴かつ、野趣溢れる感じが、なんとも風情を誘う。

そして、なんといっても特筆すべきは、
『絶景の宿』に相応しい、
露天風呂からの眺めで、
我々が迷子になりかけ、見逃していたそれは、
『出雲の層雲峡』とも称されるほどのものとあって、
まさに険しく雄大そのもの。

湯船に浸かれば、厳しく聳え立つ岩肌と、
足元を流れる川が、ライトアップにより美しく浮かび上がるのを、
ゆったりと眺めることが出来るのである。

これが天気の良い早朝ならば、
どれだけ心地良く、さらにすべてを満喫出来たことだろう!

夜に到着したことを、これほどいろんな意味で、
後悔したことはない(笑)

しかし結局、苦労はしても、
たどり着いてみれば、そこには素晴らしいものが待っていた。

これぞ神様のお導き!
 
 
 
朝になって見れば、この眺め!


そして...

実は真のお導きは、これだけではなかった。

さらなる次の『お導き』。

運命の女神は、翌早朝。

慌ただしく車に荷物を積み込む我々の目の前に、
突然舞いおりたのである。
 
 
 
 
 
 
 
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