神々が降り立つ地、『稲佐の浜』
出雲大社に到着する頃には、すでに夕暮れも近かった。
事前の、ネットで集めた情報では、
「まずは参拝の前に、神々が降り立つ地『稲佐の浜』へ行け」
ということだったので、そちらへ最初に立ち寄って。
少しだけ砂を頂きます。
なんでも、稲佐の浜で砂を頂き、
出雲大社の本殿の裏にある、須佐之男命の社の縁の下に砂を納めて、
代わりにそこにある砂を頂いて帰ると、
大変なご利益があるのだそうだ。
「では!」と、我々もそれに倣おうと、
まずは稲佐の浜に、砂を頂きに来たというわけだ。
そして、目的通り、無事に砂を少量頂いて、
いよいよ、出雲大社へやってきたはいいのだが。
なんと!
事前の情報では入れるはずの本殿裏の参道が、
その時間にはすでに封鎖されているではないか!
最初はこちらが本殿かと勘違い。途中で気づいてよかった。
さて...
どうしたものか。
予定では、夕刻に参拝を済ませ、
出来れば一気に松江まで行くつもりだったが...
主目的である、
『参拝し、砂を納め、砂を頂いて帰る』
が出来ないとなれば、この旅そのものが、
中途半端になってしまう。
我々はしばし考えたのち、
その夜は出雲に留まって、翌朝出直すことに決め、
まずは食事を済ませると、宿泊先を確保。
『秘境の宿』をうたう、そこへ向かったのだが...
まさに、それこそが『危うく遭難しかけた話』と、
『神様のお導き』の始まりだったのである。
泊まることになったおかげで、境港であがった蟹が食べられてラッキー(笑)