猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

『逃げるが勝ち』のこともある。  日本の社会は複雑怪奇

2008年11月28日 15時52分12秒 | ぶ~すか言ってやる!

次々新たな展開を見せる元若ノ鵬問題。

彼を見ていると、私は、なんだか気の毒でならない。

 

先日泊まりにきたM氏よりいただいたのは......

 

いや。

そりゃ、大麻に手をつけ、
相撲界を去らねばならなかったのは自業自得だけど、
その後、あまりに日本のオトナたちに踊らされている気がして。

 

チョコチップとナッツの入ったマーブルデニッシュ。
M氏、ありがとう~!美味しかった♪

 

きっと、色んな意味で素朴なのであろう小さな田舎から、
一人、遠い東洋の国に来て、
知らないことだらけの中で必死に頑張って。

その国の文化も理解しようと思ったけど、
理解しているつもりだったけど、
何が許されて何が許されないのかまではわからなかった。

 

こちら、さんまの蒲焼風。
米粉をまぶして、表面をカリッと。
白菜をざくざく切って添えて、ワリワリ食べます。

 

で、焦ってなんとかしようと思ったら、
「味方になってあげるよ」
という人が現れて。

「うまく立ち回ろうじゃないか」とか、「君なら出来る」とか、
何か甘いことをささやいたに違いない。

 

こちらは、ただフツーに鍋に放り込んで、蒸しただけの白菜。
水を一切使わないので甘い甘い。
山芋とわかめも一緒に蒸して、ポン酢をかけて「いただきます♪」

 

そして、彼はそれを信じた。

長い歴史と伝統、慣習、欲望......

複雑怪奇な日本社会のことなど、
まだまだ彼には理解できなかったのだ。

自分が、自分で思っているより子どもであることも。

 

こちら、【ベルデュール】の『クレープオランジュ』
ん~、とろける~♪

 

だから.....

今はただ。

彼がどんなにうまく立ち回ろうとしても、
または、どんなに「ただでは転ばない」と思おうとも。

それは逆に、日本のオトナの思うつぼ。

 

ワタクシ、新しくプーさん毛布を買ってもらいました♪
ま、仕方ないから、今まで使っていたerimaひざ掛けは、返してやるかな。

 

私は、
あの身体だけは大きい、
気の弱そうな紅い頬の青年を見るたび、気の毒で、

「悪いことは言わないから、早く国に帰りなさい」

と。

そう、呟かないではいられない。

まだまだ、二十歳。

やり直しは、いくらでもきくのだから......

早く、悪い人たちから逃げて。

 

でもね、ホントはちゃあこ、毛布よりこっちのほうが好き。
ゴンザの手は、安心なんだよ。
(erimaは乱暴なので信用ならない)


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6 コメント

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狭い世界しか知らない外国人青年の不運 (ふみ)
2008-11-28 20:34:31
ボクも、今回の新たな事実が発覚した記事を目にしたとき、気の毒だな、という思いが湧いてきました。
完全に踊らされてるな、と。
八百長疑惑やら力士死亡事件やらで暗雲立ち込める相撲界をもっとつっつきたい、というマスコミの好奇心のために利用されているだけじゃないかと・・・。
相撲部屋という狭い狭い社会しか知らない彼が日本のマスコミの低俗さなど知る由もなく、erimaさんのおっしゃるように、甘い言葉に誘われてお金を渡され(解雇後はほとんど一文無しだったといいますから)、このような末路をたどる羽目になってしまったのでしょう。

大麻が日本で違法である以上、ただでさえ礼節にうるさい相撲界に彼が復帰する可能性はほぼないであろうことは誰の目にも明らかだったと思いますし、本人も早くそれに気づくべきだったと思います。

琴欧州をはじめ、把瑠都、栃ノ心などヨーロッパ勢力士が増えてきたことは嬉しいかぎりですが、今回の一連の大麻問題などを見るにつけ、今後はもう少し日本の文化、相撲文化というものを学ぶ機会を与え、力士の名に恥じない倫理観、道徳観を身につける必要があると思いますね。
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しっかりしろと言いたい (いなひこ)
2008-11-29 01:09:40
誰に?って、相撲協会と声を大にして、親方に。
この頃の相撲界の不祥事、見ていて親方しっかりしてよって言いたい。 この若干20歳の外国の青年も昔から地方から弟子として入ってきた子も親方がそれこそ親代わりなんじゃないの? 親として身を挺して守ってやろうってないのか? それに、親として毅然たる態度で、ダメなものはダメって言ってやれないののか? 横綱になったって、親方は親方だ。 親方としての威厳が感じられない。

こんな、マスコミにいいようにおもちゃにされて、まぁ~大麻は絶対いけない事だけれど、放り出す前にもっと手が打てたんじゃないのか? 

早くお国に帰って、一からやり直しなさい。
いろんな辛い目に遭ったけれど、チャンスはいっぱいあるよ。 

返信する
相撲協会 (GONCYA)
2008-11-29 09:39:33
相撲協会は完全に腐ってるよなあ。
もう、自浄能力もないんじゃないか。
長年利権をむさぼってきた連中だから、
その利権を手放すことが怖くて色々やってんだろうけど
もう限界。

知り合いで学生相撲で有望な人がいて
強く各界入りを勧められたんだけど、
「あんな汚い世界は嫌だ」
って断った。
学生相撲時代からタニマチがついてたらしくて、
その世界を垣間見るにつれ、
あんな場所に身を置くのがばかばかしくなったんだそうだ。
確かにお金はバンバンはいるみたいだけど。

外国人力士に関しては、もっと議論してもいいと思う。
個々の問題ではなくて、存在としての外国人力士の是非を
キチンと議論もせずにここまで来たのが原因なんだから。
外国人力士を批判する以前に、自分たちは彼らを食い物にしているっていう自覚が相撲協会にはあるんだろうか?

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優しさって。 (erima)
2008-11-30 21:03:25
ふみ様

好奇心もそうですけど、私にはどうも、外国人力士がスケープゴートにされているように思えて仕方がないんですよ。
マスコミも、相撲協会も、『本当の意味で懐を痛めずにやり合える道具』のように彼らが使われているような...。
一見、やり合って見えるけど、実は慣れ合っていて、どちらの立場からも「ま、あとは使い捨てればいいか」みたいなね。

やったことはやったこととして、まあ処罰は当然と思いますけど、でも、そもそもふみ様のおっしゃるように、日本の文化、『世間』のルールをきちんと教えてもらってないから、彼らが「やらかす」のもある意味仕方がない。
特に大麻については各国の基準が大きく違いますし...ちゃんとその辺だって教えていたのか疑問が残りますよね。
ただの格闘技と相撲は違うってことも。

まあ、某横綱の振る舞いを見ていても、その辺をきちんと教えているようにはとても見えないですけどね。

異文化を理解するのは本当に難しいですけど、だからって「理解できないだろう」って、はじめから教えないのも違う。
そもそも、「かわいがり」だとか、その伝統のネガティブな面しか見せてないんじゃ、理解しようって気にもならないんじゃないかと。

音楽とか美術とかでもそうですが、文化を理解してもらうには、美しい面の魅力をきちんと伝えることだと思うんですよね。
「この文化を自分のものにしたい、身につけたい」と思えるように。

そのためにも、上に立つ者の姿勢は重要ですよね。

その後ニュースで、250万貰ったって話が出てましたけど。
こうなってしまった以上は、そのお金を彼自身の未来のために有効に使って欲しいですね。
マスコミとはもう関わらずに。
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本当に。 (erima)
2008-11-30 21:16:47
いなひこ様

本当に、最近の相撲の世界を見るたびに、親が子を守ってないなと思いますよね。
いや...守っていないどころか、自分のミスを全部子どものせいにしているような。
きちんと躾もせずに、「お前が悪い!クビ!」と言うのは、ただの責任逃れにしか見えません。

それに、クビにしたあとだって、国に帰るまでは、親身になるのが普通の人間だと思います。
そもそもはじめは自分達で日本に連れてきたのだから。

彼の国は人口70万人ほどといいますが、一度帰ってゆったりとした時間を過ごして、人生をやり直してもまだまだ時間はありますよね。
二十歳ですもの。

あの彼の、小さな子供のような顔を見るたび、かわいそうで胸が痛みます。
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相棒の言うとおり。 (erima)
2008-11-30 21:32:22
GONCYA様

本当になぁ。
相棒の言うとおり、あの業界には自浄能力なんてものはないんだと思う。
確かにさ。
タニマチありきの世界だから、色々ややこしいこともあるのはわかるんだけど、なんかもう、最後の一線さえ守れない芸者みたいになっちまってるような。

俺もさ。
詳しいことは言えないけど、力士がかわいそうだなって、実際思ったことがあるの。

今は、そういう人がいるのかどうかはわからないけど、もしかして、もっと太いタニマチがいたら、もう少し状況は違うんじゃないかなって。
タニマチにも資格が問われるべきなのかもしれない。

だいいち、よくわからないけど相撲ってのは神事も関わってくるものなんだろう?
だったらなおさら、外国人力士の存在の意義について議論すべきだ。
そうしないと、今頑張っている力士、必死で文化と伝統を理解しようとしている力士に失礼だし。
何かあるごとに「これだから外国人力士は」ってひとくくりにされちまうわけだもんなぁ。
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