猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

とっていいのは写真だけ。

2021年10月11日 18時42分28秒 | ぶ~すか言ってやる!

 

美しく、大きな花を咲かせていた、境内のミョウガ。

 

 

キノコ観察にハマって以来、

大きな公園や、

森の中にいることが多いのだが、

ああいうところに来て、

何かを持ち帰らなければ気が済まない人の多さに、

とても驚いている。

 

『鎮守の森』で、

倒木に張りついて観察をしていたら、

ガサガサガサっと音がして、

 

「ほらほら、あったわよ!」

 

バサっ

 

「あ、こっちにもほら!」

 

ブチブチブチッ。

 

その後も、ドサドサ、ズカズカ、

ブチブチブチブチっ!

 

ヒョイと首を伸ばしてみれば、

オバサン三人。

 

どうやら神社の境内の隅に生えているミョウガを、

根こそぎ引っこ抜いている様子で、

それぞれ持っているビニール袋はパンパン。

 

...ぇええ。

 

そこは神様の領域ですよ。

 

如何に誰もが出入り出来る場所とはいえ、

『よそさま』のモノを...

 

落ちているのを拾うならまだしも、

むしって持ち帰っていいんですか...!?

 

しかもお賽銭ひとつ置いていかないなんて。

 

みょうがなんて、そんなにいっぱい、

食べきれないでしょうに...

 

『これがいいか悪いかは、

 神のみぞ知る、なのかなぁ』

 

そんな風に思いながら、

観察を続けていると、

中にいたひとりが寄ってきて、

 

「何か珍しい花でもあるの?」と。

 

おっと!

 

何かある、なんて言ったら、

それも根こそぎ持っていかれそう...

 

そうだ。

 

「キノコ...

 

「の写真とっているんです!」

 

私は『写真』の部分に力をこめて、

大きい太字で答えたが。

 

相手は興味なさそうに、

 

「キノコね」

 

と、呟いて去っていった。

 

オバサンが去ったあと、のぞいてみたら...

むしられ、踏み倒され、根こそぎやられたミョウガ。

しばし呆然...

 

そして。

 

さらにその後も各公園で目にする、

生えているものを乱暴に摘み取る人の様子...

 

つい先日など、

「怖い」と嫌がる子供を抱き上げ、

木になる何かをむしりとるように促し、

さらにそれをその子のリュックに

詰め込んでいる母親の姿が。

 

...お母さん、

お子さん、嫌がってますよ。

 

そもそも抱っこしているとはいえ、

陸橋の上からそんなに身を乗り出させて、

何があったらどうするんですか?

 

人間の欲とは、いやはや...

 

ちなみに、冒頭で述べた、

神社のミョウガの様子を、

オバサンらが去った後に覗きに行くと...

 

茎や葉は無惨に踏み荒らされ、

四方八方に向いて、倒れていた。

 

神様、

私は彼女らを止めた方がよかったのでしょうか...

 

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
山菜採りみたいな? (虫主婦)
2021-10-16 10:04:00
茗荷なんて自宅で栽培すればいいのに。
山菜採りと同じ感覚なんでしょうか?
山菜採りの人は、根こそぎとると来年採れなくなるから、必ず残していくんですけどね。
場所も他人に明かさないし。
そもそも、神社の境内は私有地みたいなもんなのに。
なんか間違えてますね。

とっていいのは写真だけ、といいますが、
湿原や高原で登山ルートを外れて記念撮影をする輩もいるので(きれいな花畑や風景の真ん中にいる、というような写真にしたいらしい)、
それも困りモンです。
花を踏みつぶしても平気。
もうそういうヤツは、ルートに張られているロープを越えたりするので、確信犯ですけど。
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何をしたいのかな (erima)
2021-10-18 20:52:03
虫主婦様

大きな自然公園を歩いていると、様々な人から話しかけられるのですが、先日はこんな話を聞きました。
珍しい花の写真を撮りに来て、自分が撮影し終わると、それを引っこ抜いて帰ってしまう人がいる、と。
「なんでそんなことを?」と聞いたら、「自分だけがいい写真を撮りたくて、他の人には写真を撮らせたくないらしい」んだそうです。
もうただただ驚愕。
そういう人って、世界のすべてが自分のためにあると思っているのかしら?
どんなに美しい花畑の真ん中にいても、やっていることが醜悪そのものって、笑い話にもならないですよねぇ...。
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驚愕 (虫主婦)
2021-10-20 12:31:14
えっ!!
それはひどい!!
自分だけいい写真撮るために後は引っこ抜く?持ち帰るのでもなく?
(花泥棒は罪にならないとよく言いますが、そんなのは嘘で、持ち帰るのも罪重いですが)
ほんとにいったい何がしたいんだ。。。
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欲望の形 (erima)
2021-10-22 00:25:18
虫主婦様

人の欲望には限りがないとは言いますが、大きさだけではなく、形もこれほど様々だとは...
この話をしてくれた人は、もうひとつ、こんな話もしてました。
「自然公園内で珍しい花を見つけると、棒を立てて、目印にして、みんなにわかるようにして回る人がいる」と。
「親切でやっているのかもしれないけど、目印をつけたことで、掘って持ち帰ってしまう人もいるし、写真を撮ったり、散策して周る人は『自分でふと見つけるから楽しいのに、余計なことを!』と、怒っているんだよね」
それを欲望のひとつ、と呼んでいいのかはわかりませんが、もしかすれば自己承認欲求のひとつでしょうか。
とにかく、写真を撮ったら花を引っこ抜く醜い心の主のことは、完全に理解不能ですね。
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