猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

数秒の使い方。

2020年12月18日 12時06分54秒 | ぶ~すか言ってやる!

 

この花、夢のような香りだったんだけど...何の花なんだろ?

 

 

某ローカル局制作の、

名所や名物を紹介する番組を見ていた。

 

広い倉庫型の店舗の一角に、

昔ながらの駄菓子屋の店頭を再現した箇所がある、と。

 

それをレポーターが懐かしみながら、

紹介してゆくのだが...

 

ついたナレーションが

 

『大工さんが二ヶ月かけて作ったそうです』

 

...なんで?

 

正直、普通の店舗を作るにあたっても、

おそらく二ヶ月は長いほうで、

もし、我々が見た番組の中の一角を、

大工さんがその期間かけて作ったのなら、

それにはそれなりの理由があるんだろう、と。

 

そこを言わないと!

 

もしかすれば制作側は、

時間だけが何かの価値を測ると思っているのだろうか?

 

大工さんにすれば、

昔ながらの材料がなかなか手に入らず苦心したのかもしれないし、

作っていて、やはり細部の再現に納得がいかず、

繰り返し手を入れたのかもしれない。

 

ひょっとすれば半分ボランティアで、

本業の合間に作業したのかもしれないし、

またはご高齢で一度は引退したものの、

昭和の駄菓子屋を再現するなら、と、

無理を押して、道具を手にしたのかもしれない。

 

...さて。

『二ヶ月かかった』のひとことは、

理由を省略した場合、

大工さんに有利に働くのだろうか?

 

っつーか、そもそも取材に行って、

その部分をちゃんと聞いてきたのか...!?

 

レポーターが現場に行って、

単に売り場ではしゃぎ、

大袈裟なリアクションをして、

すごーい、うまーい、ひろーい、

そう言っていれば視聴者は喜ぶのかな?

 

ものごとには理由と過程があるわけで、

それらをすべてナレーションにのせる時間はないにしても、

少し考えて思いやれば、

『ただ時間がかかった』みたいな紹介にはならなかったのではないか。

 

「二ヶ月かぁ...なんで?」

 

隣で番組を見ていた、『大工の息子、ゴンザ』の呟きが

視聴者の声、そのもののように思える。

 

『情報』とは、それぞれの『一番伝えたいこと』が人によって変わってくる、

やっかいなもの。

 

その点を忘れてはいけないと思うのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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