goo blog サービス終了のお知らせ 

   猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

情熱的な人々。

2021年06月11日 07時24分03秒 | つぶやき

 

姫スイレンの葉がハート型に♪

 

 

「酒飲む人の情熱って凄いよねぇ!」と、

『ボリビアカットの男』の妻が言う。

 

曰く、

「夜に何食べるか考えてさ、

 じゃあこの酒が合うから冷やしておこう!とか、

 このタイミングで昼を食べておこう、とか、

 一日かけて準備をするんだもんねぇ!」

 

彼女は酒を飲まないが、

よく飲む夫を見ていて、そう思うのだろう。

 

「ああ、そうだねぇ。

 確かに、美味そうな食べ物見たら、

 何飲もう、とか、考えるねぇ」

 

仕事上でも、普段『飲む人』ばかりに触れていると、

気づかない視点。

 

確かに、上等な魚やなんか手に入れて、

ビールやら泡やらを、

冷やし忘れていたことに気づいた時の絶望ときたら!(笑)

 

(※『泡』とはカヴァとかシャンパンを指します。

 人によっては泡でなく、冷酒でも良いでしょう)

 

酒を飲まない人にはわからないかもしれんな...

 

いや、わからなくても一向に構わないんですがね(笑)

 

酒飲みとは手間のかかる生き物。

 

でも、飲む瞬間を思い浮かべて準備をするのもまた、

楽しいんだよねぇ!

 

 

そう、朝からせっせと4種のサンドイッチを作るのも...

ベランダで美味いビールを飲むため(笑)

 

 

 


無能の人。

2021年06月07日 00時19分35秒 | つぶやき

 

「旅行は好きですか?」と聞かれれば、「好きです」

でも、「趣味は旅行です!」とは言えない。

 

 

趣味はなんですか?

と聞かれて、

即、答えることが出来る人はどれだけいるだろう?

 

釣りです、とか、

自転車です、とか、

テニスです、とか...

 

たとえばどこまでやれば、

それは趣味と言えるのだろう。

 

人に披露出来るくらい、か、

道具を一揃え持っている、とか、

段位や資格をとる、とか?

 

特技や資格を持たない私は、

同様に、「趣味は?」と聞かれて

即答できる何かを持たないが、

果たして、では、

それは趣味を持たない、と同義であるのか、と...

 

「音楽は好き?」と聞かれれば好きだが、

「誰の?」とか、「どんなジャンル?」

と尋ねられれば答えられない。

 

美しい音楽ならすべて好きだし、

踊るのだって大好きだが、

「◯◯が好き」と、

ジャンルやアーティストや楽器を挙げれば、

『詳しい知識がないから』と、

「それで好きとか言ってるワケ?」

みたいなことを言う人が必ず出てくるので、

答えたくない。

 

感じたままに、好きなように、

やりたいことをし、音楽を聴き、

身体を揺らし、花を愛でたら、

それは趣味とはいえないのか。

 

同じく特技も。

 

「いくらでもボーっとしていられます」とか、

「遊び方を見つけるのが得意です!」では、

他人にわかる基準がないから?

 

コロナ禍で、時間が出来て、

改めて、その使い方を考えた人も多いだろうが。

 

私が『無能の人』であることに、

変わりはなくとも、

世の中は少し、

視点を変えた人たちにより、

歩む方角をも、変えるのかもしれない。

 

「絵は好きか?」と聞かれれば、「好きですし、美術館にも行きます」

でも「美術鑑賞が趣味です」とは言えない。

このたび、三点の美術作品を買いました。

 


花よりもなほ。

2021年05月28日 17時35分20秒 | つぶやき

 

夏の寄せ植え、作りました♪

 

 

某所で、ハンバーガーとポテトを買った。

 

持ち帰りで、自転車だったので、

カップの飲み物は邪魔になると考え、

単品で。

 

レジの担当女性は、

私の注文を復唱した後、計算を終え、

「◯◯円です!」

と、笑顔で会計を伝えてきたが、

すぐにハッとしたように手を止めて、

こう問いかけてくる。

 

「お客様、こちら、単品同士でお買い上げになるより、

セットでお飲み物をつけた方がかえってお安くなりますが」

 

黙って流れ作業のように仕事をする者も多い中で、

わざわざ、客のために考え、

恐れることなく、

そんな風に提案してくれた彼女の好意を無駄にはしたくなかったので、

 

「ありがとうございます。

 自転車だから、飲み物は持ち帰りにどうかと思ったんだけど...

 せっかくだから、そうして頂こうかな♪」

 

そう答えたが、さらに彼女はこんな提案を。

 

「◯◯か◯◯をお選び頂けたら、

 紙パック飲料ですので、

 お持ち帰りでも楽かと思います!」

 

そして、お勧めに従い、

私がそれをチョイスすると、

改めて計算を行うためにレジに向かってくれたのだが。

 

「あっ!?すみません、お客様!

 なんだか逆に高くなってしまいました!?」

 

私は笑いながら、

 

 「どちらでもいいのよ。

 レジのやり直しも大変だろうから、

 アナタの楽な方で♪」

 

と、正直で親切な彼女にすっかり感服し、

気を取られていたのだが、

話はそこで終わらない。

 

小首を傾げた彼女は、何やら一瞬考えたのち、

三たびレジに向かうと、

 

「あっ!お客様!やっぱり私の打ち間違いでした!!

 大変申し訳ございませんでした!

 よかった!◯◯円お安くなりましたっ♪」

 

もはやバーガーなどどうでも良い(笑)

 

誰かのために、あれほど一生懸命になれる人を、

久しぶりに見た気がしたのだ。

 

率直で、押しつけがましくなく、

快活で可愛らしい。

 

何より、笑顔が素敵で、見ていて元気になる。

 

ダラダラと立ち寄ったファストフード店で、出会った天使。

 

実は直前に園芸コーナーで、

すこぶる剣呑な様子の夫婦を見かけて、

げんなりした後だったので(笑)

 

一転、すっかり気分が良くなった私は、

買い込んだバーガーセットをぶら下げ、自転車を漕ぐ。

 

帰ったらゴンザにこの話をしよう。

 

「おまけにルックスもとてもいいんだよ!」

 

と。

 

「ちょっ、オレもバーガー買いに行ってくる!!」

 

可愛いおねいさんが大好きなゴンザの、

そんな姿が目に浮かぶが...

 

よし!

私も彼女のために、しっかり止めよう!(爆)

 

 

コーラルピンクや涼しげな紫が映える季節になりました。

 

 


さすらいの料理人

2021年05月22日 11時48分14秒 | つぶやき

 

早く大手を振って、自由に旅がしたい。

 

 

私たちが旅に出るのは、

何も、自分たちが楽しいから、だけではない。

 

そこで出会うもの、食材、料理。

 

それらがあると信じてこそ、

走り回る意味がある。

 

新しいものを知り、刺激を受け、

ヒントを得て、料理に生かす。

 

冒険をして、あちこち突っ込み、

起こった出来事を、次の話題にし、

分かち合う。

 

『旅の中毒者』だと、

自他共に認めるジャンキーだけど、

それは結局、仕事の中毒者だということだ。

 

レンタカーで狂ったように走り回ったあとは、

帰りの空港への途上、

今度は狂ったように買い物をする。

 

普通、『さすらいの料理人』とは、

「包丁一本であちこち渡り歩き、

料理で誰かの人生を変えたりしてゆく」

人物のことを指すのだろうが、

うちの場合は

「さすらいまくって食材を集め、

 それを持ち帰って料理して出す」タイプの、

『さすらいの料理人』である(笑)

 

ああ、あれは〇〇さんが好きそうだ、

あら、これは〇〇に使えそうだ、と、

そのワクワクが、私たちを突き動かし、

食材を持ち帰らせた。

 

トランクにも、担いだリュックにも、

クーラーボックスにも。

 

挙句、それでも足りずに、

現地で貰った八方スチロールや、

段ボール箱にも。

 

帰れば店があって、

お客様が楽しみに待っていてくれて、

それで、鍋をふるゴンザの腕には力が入り、

私はいつも以上に、洗い物そっちのけで喋りまくる(笑)

 

さすらいに付きモノの『狂ったような強気の買い物』は、

営業ありき、喜んでくれる人ありき、で、

『過剰摂取』にも似た快楽を我々にもたらしたのだ。

(つまりこれ以上やると死ぬ(店が潰れる)んじゃねぇ?っていう・笑)

 

なのに...

 

「仕事をしてはいけない」と言われた今では、

何の甲斐もない。

 

食材を見て、持ち帰っても、

食べてくれる人はいないのだ。

 

一日の疲れをほぐす、酒や雑談と共に。

 

行き場を失った私たちの情熱は、

もはや、不安に飲まれて、

消え入りそうになることがある。

 

今や、さらに『さすらいの料理人』の意味は変わり、

いずれは、帰る場所も失いそうである。

 

おそらく、同業の誰もが抱える思い...

 

 この騒動が終わったら、

 元の場所に帰れるだろうか?

 

 何よりお客様は帰ってきてくれるだろうか...

 

私たちの思いはさすらう。

 

『水商売』と蔑まれようが、馬鹿にされようが、

屁とも思わずにいられたのは、

仕事による喜びがあったからである。

 

どうか、たくさんの『さすらいの料理人』が、

一日も早く、自分の場所に帰れますように。

 

 

そして普通に仕事がしたい。

(+自由に飲みたい・笑)