ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

《武器輸出のなんちゃって万歳》のなんちゃって

2023-12-27 11:48:50 | 日記
12月23日付の本ブログ《武器輸出のなんちゃって万歳》を書いたとき、私は当然、反論を予想していた。私は「防衛装備移転三原則」運用指針の改正を歓迎する!と、(岸田自民党の支持者ばりに)あえて主張し、これに「なんちゃって」のうっちゃりを掛けてみせたのだが、この「『防衛装備移転三原則』運用指針の改正」に対しては、旧社会党系の左翼諸兄が猛反対するだろうと考えていた。


「なんちゃって」とは「真理の主張を相対化する殺し文句」だと私は書いたが、私としては、「『防衛装備移転三原則』運用指針の改正」に対する賛成意見(正=テーゼ)と反対意見(反=アンチテーゼ)を相対化・止揚(アウフヘーベン)し、一段上位の議論空間を拓きたかったのである。


「『防衛装備移転三原則』運用指針の改正」に対する反対意見(反=アンチテーゼ)に対して、私は次のように考えている。


反対派は日本が「平和国家」だということに固執する。「日本の政府は武器の輸出ルールを定めた『防衛装備移転三原則』を改正しました。日本は、平和国家として国際紛争を助長するような武器の輸出は厳しく制限してきたはずです」とする、ブロガー「ゴマメのばーば」さんの見解が、その典型だろう。


けれども、この「平和国家」という理念は、80年近く前、戦勝国アメリカが敗戦国・日本を骨抜きにし、「戦争ができない国」にするために仕掛けた罠だと私は思っている。


この理念自体はたいへん結構なお題目だと思うが、日本がアメリカの思惑通りの「平和国家」になった結果は、一体どういうことになったのか。日本は超大国・アメリカに追従するだけの一子分に成り下がり、挙げ句の果てに、来るべき米中戦争の尖兵にされてしまっている。この現状をこそ、私は憂えるのである。


「防衛装備移転三原則」運用指針の改正問題を「なんちゃって・ネタ」にすることによって、私は、日本がおかれたこの嘆かわしい現状までを射程に収めた議論の地平が拓かれれば、と願ったのである。なんちゃって。


コメント
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