ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

わが日本丸 船長の死と今後

2023-12-14 14:37:20 | 日記
わが日本丸の、その船長たるべき岸田政権が、今、瀕死の状態にある。自らの中枢(=内蔵)を切り捨てる大手術を行ったためだが、岸田首相はなぜ自らの政権の中枢部分を切り捨てなければならなかったのか。


それは、この中枢部分ーーいわゆる安倍派の「5人衆」ーーが、根治不可能なガンの病に冒されていることが分かったからである。


この「5人衆」は、自身が深刻なガンに罹っているとは自覚していなかった。
なぜか。その事情を、次の記事がはしなくも語っている。


自民党の安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題で、同派の宮沢博行防衛副大臣は13日、販売ノルマの超過分に対するキックバック(還流)について『(政治資金収支報告書へ)記載しないでよいと派閥から指示があった』と語った。同派所属議員で、派閥による組織的な裏金作りへの指示を認める発言は初めて。
宮沢氏は同日、国会内で記者団の取材に応じ、『長年やってきているので適法と推測し、指示に従った』と釈明した。誰の指示だったかは『私は全くわからない』と述べた。

(朝日新聞12月14日)


「長年やってきているので、適法と推測した」。そうなのである。長年にわたって行われたことがらは、既成事実化して世間に広く承認され、正当とみなされている、したがって「適法」だと考えた、ということである。マンネリが生み出した誤謬推理と言うしかない。


ともあれ、ここで問われるのは、船長たる岸田政権の崩壊が、わが日本丸の沈没を意味するのだろうかということである。
それとも、わが日本丸は船長の死亡など物ともせず、つつがなく航行を続けることができるのだろうか。


残念ながら、わが日本丸がこのままつつがなく航行できるとは、私には思えない。船長の舵とりがまずいため、この船はすでに何度も座礁し、あちこちにガタを来しているからである。


例をあげれば切りがないが、たとえば、「核のゴミ」の最終処分場の選定方法の見直し(朝日新聞が12月12日に報道)であるとか、「国立大学法人法改正案」の提出(同前)などは、わが日本丸に修復不能の傷を与えるのではないか。


それだけではない。朝日新聞がきょう報じた「防衛装備移転三原則」の運用指針見直しなども、同じだといえるだろう。


やれやれ。前途多難な、わが日本丸である。


コメント
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