国際政治のオートファジー

最近、「オートファジー」を専門とする日本人研究者がノーベル
医学生理学賞を受賞してからというもの、この分野にはど素人の
私も、物事を細胞レベルで考える癖がついてしまった。きのうは
私自身の脳ミソの仕組みをオートファジーの仕組みで理解しよう
としたが、きょうはひとつ、国際情勢をオートファジーになぞら
えて理解しようとすると、どうなるのか、この問題を考えてみた
い。

まず取り上げたいのは、がん細胞とオートファジー、あるいは、
がん細胞の除去とオートファジー、というテーマである。という
のも、国際情勢を考えるとき、まずもって私の念頭に去来するの
は、核ミサイルの発射に向かってひたすら暴走する、あの北朝鮮
の姿だからである。悪性腫瘍の増殖のようなこの暴走国家の勢い
を、なんとかして阻止することはできないものか。あのオート
ファジーの、神業のようなゴミ掃除の仕組みは利用できないもの
か。

そういう思いから、いろいろと検索キーワードを考え出し、手を
変え品を変え工夫しながらググってみても、私が求めている解説
サイトにはなかなか出くわさない。たまに「これだ！」と思う見
出しが見つかっても、いざ中身を読んでみると、私のようなど素
人にはチンプンカンプンな専門用語の羅列ばかり。「ええとです
ね、オートファジーでがん細胞を除去する仕組みはですね、一般
の方々には理解できないような、複雑で玄妙なメカニズムによる
ものなのです」。まるでそう言われているようだ。残念と言うし
かない。

この複雑・精緻・玄妙なメカニズムを解明して、北朝鮮の暴走
を、豚魔大王の暴走を、食い止めることができるなら、確実に
ノーベル平和賞ものなんだけれどなあ・・・。