友人がブログ(http://omg05.exblog.jp/)で、面白い記事を紹介
している。《反習近平派の拠点、中国人民解放軍「瀋陽軍区」が
北と通じてクーデターを計画している!》(産経ニュース10月
10日)というもので、中国における軍閥の存在を描いている。
軍閥、ーーこの独立した軍事共同体の存在は厄介だ。アメリカ
が、ビン=ラーディンとアルカーイダをかくまうタリバン政権を
転覆させるため、アフガニスタンに侵攻し、タリバン政府を崩壊
させたものの、その後、この地の治安の回復と民主化に手間取っ
たのは、この地に根付く軍閥の存在、独立した軍事共同体の存在
が、その障害になったからである。
さて、産経の記事で取り上げられているのは、中国における軍閥
の存在である。この軍閥は別名(正式名称)を「瀋陽軍区」とい
う。大意は以下のとおりである。
(1)瀋陽軍区は、人民解放軍の中でも最強の武力を有し、習近平
率いる北京政府から独立した権力を保持している。北京にコント
ロールされない。
(2)瀋陽軍区は昔から北朝鮮との関係が密接で、今も北朝鮮に武
器・エネルギー・食糧・生活必需品を密輸し、金正恩の核ミサイ
ル開発計画を支援している。
(3)クーデターの能力を有し、事の次第ではこれをも辞さない瀋陽
軍区は、習政権にとって脅威となっている。核開発を進める北朝
鮮への支援を止めるよう、北京が瀋陽軍区をコントロールすること
はできない。
この記事を読んで、私は、「なるほどなあ、北朝鮮問題は奥が深
いんだなあ」と思いを新たにした。中国と北朝鮮との関係につい
て、自分が実に浅薄な知識しか持っていないことを、痛感させら
れた。「中国は、北朝鮮との腐れ縁をなぜ断ち切れないのだろ
う?」と、かねがね私は疑問に思っていたが、この記事を読ん
で、この疑問が氷解した思いがした。
この産経の記事は、「野口裕之の軍事情勢」という、署名入りの
コラム記事の一環である。私はこの記事の著者「野口裕之」とい
う人物に興味を持ち、どんな人物なのかをググってみた。その結
果わかったのは、この人がいろいろと問題を持った人物であるら
しいということである。特に軍事オタクのような人からの評価は
低く、「ド素人」と、けちょんけちょんにけなされている。ネッ
トで、野口氏について書かれた文章からは、敵意に似た悪意すら
感じられた。それが何によるものなのかはわからない。嫉妬なの
か、それとも近親憎悪なのか・・・。
ともあれ、何ごとにも訳知りはいるものである。
している。《反習近平派の拠点、中国人民解放軍「瀋陽軍区」が
北と通じてクーデターを計画している!》(産経ニュース10月
10日)というもので、中国における軍閥の存在を描いている。
軍閥、ーーこの独立した軍事共同体の存在は厄介だ。アメリカ
が、ビン=ラーディンとアルカーイダをかくまうタリバン政権を
転覆させるため、アフガニスタンに侵攻し、タリバン政府を崩壊
させたものの、その後、この地の治安の回復と民主化に手間取っ
たのは、この地に根付く軍閥の存在、独立した軍事共同体の存在
が、その障害になったからである。
さて、産経の記事で取り上げられているのは、中国における軍閥
の存在である。この軍閥は別名(正式名称)を「瀋陽軍区」とい
う。大意は以下のとおりである。
(1)瀋陽軍区は、人民解放軍の中でも最強の武力を有し、習近平
率いる北京政府から独立した権力を保持している。北京にコント
ロールされない。
(2)瀋陽軍区は昔から北朝鮮との関係が密接で、今も北朝鮮に武
器・エネルギー・食糧・生活必需品を密輸し、金正恩の核ミサイ
ル開発計画を支援している。
(3)クーデターの能力を有し、事の次第ではこれをも辞さない瀋陽
軍区は、習政権にとって脅威となっている。核開発を進める北朝
鮮への支援を止めるよう、北京が瀋陽軍区をコントロールすること
はできない。
この記事を読んで、私は、「なるほどなあ、北朝鮮問題は奥が深
いんだなあ」と思いを新たにした。中国と北朝鮮との関係につい
て、自分が実に浅薄な知識しか持っていないことを、痛感させら
れた。「中国は、北朝鮮との腐れ縁をなぜ断ち切れないのだろ
う?」と、かねがね私は疑問に思っていたが、この記事を読ん
で、この疑問が氷解した思いがした。
この産経の記事は、「野口裕之の軍事情勢」という、署名入りの
コラム記事の一環である。私はこの記事の著者「野口裕之」とい
う人物に興味を持ち、どんな人物なのかをググってみた。その結
果わかったのは、この人がいろいろと問題を持った人物であるら
しいということである。特に軍事オタクのような人からの評価は
低く、「ド素人」と、けちょんけちょんにけなされている。ネッ
トで、野口氏について書かれた文章からは、敵意に似た悪意すら
感じられた。それが何によるものなのかはわからない。嫉妬なの
か、それとも近親憎悪なのか・・・。
ともあれ、何ごとにも訳知りはいるものである。