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おはようございます。
今日は朝から雨・・・ということで、朝トレはお休みです。
まあ、朝の時間をのんびり原稿書きで過ごしましょうかね。
今日は一日雨だそうで・・・こちらも一日、原稿書きで過ごす感じですかね。
さ、挑戦の火曜日・・・そんな感じで、行きますか!
えー、火曜日の朝は、少し不思議な風景の記憶・・・「昭和の闇」シリーズの日になってしまいました。
まあ、どんな感じになるか・・・ちょっとやってみましょう。はい、スタートです。
その時の事を、僕はあまりよく覚えていない・・・。
僕は小学1年生か2年生の低学年の頃だった事だけは覚えている。
その時、僕はなぜか一人で学校を早引きすることになり・・・午後たったひとりで学校を後にしたのだった。
いつもなら、一緒に帰ってくれるたくさんの友人達もいない・・・たったひとりで、僕は街をとぼとぼと歩いていた。
天気は曇天・・・低い雲が今にも雨を降らすが如く・・・街はかなり暗かった。
その時、唐突に60代くらいのお爺さんのシーンが現れる。
少し小太りのそのお爺さんは、あまり上手く歩けないような男性だった。
しかも、左手がなかった・・・多分戦争で無くした・・・そういう人が割りと珍しくなかった・・・「昭和」の時代だった。
そのお爺ちゃんが僕をどこかへ連れて行こうとしていた。
僕はそれに抗えず・・・いや、言葉も出せず、ただただ従うだけだったように思う。
多分、言葉にするのが怖かったからだろうと思う。
蛇に睨まれた蛙のように、ただただ、僕は、そのお爺ちゃんに従うだけだった。
似たような経験をいくつか覚えている。僕は当時、それくらい、かわいい坊やだったのだろう。
知らない街をお爺ちゃんに従い僕は歩いていた。
そこに僕より少し年上の女の子が立っていた。
その女の子はそのお爺ちゃんをなじるような表情で見ると、僕の手を取り、一気に走りだした・・・。
そのお爺ちゃんは烈火の如く怒り、追いかけてくる。
でも、そもそも歩くのが苦手・・・すぐにそのお爺ちゃんは見えなくなった。
僕はその事が嬉しくて、その年上の女の子と一緒に手を繋いで走った。
その女の子は足が速かった。僕はそれについていくのだけで精一杯だった。
どれだけ走ったかわからないけれど、とうとう、夕立が降りだした。
女の子は、僕を原っぱにある小さな小屋へ連れて行った。
その小屋は、3畳くらいの畳の部屋で・・・布団と枕が置いてあった。
彼女は僕のお姉さんのように振る舞い、
「風邪をひくから、服とズボンを脱ぎなさい」
と僕に告げた。
僕がパンツ一枚になると、その女の子もパンツ一枚になった。
すると、その女の子は、
「テレビでやってたの。だから、わたし知ってるの・・・こういう時はお互い抱き合うと風邪も引かないし、暖まるんだって」
と、言って、僕を裸のまま抱きしめた・・・確かに暖かだった。
僕もきつく彼女を抱きしめて・・・二人は長い間、そこに座っていた。
彼女の胸は未発達だったけれど、その兆しはあって・・・ほんの少しだけ膨らんでいた・・・。
僕らは夕立があがるまで、そこでそうしていた・・・なぜか、二人は黙っていた・・・まるで、それが神聖な儀式のように感じられていたから・・・。
それから少しして夕立はあがった。
服も乾いていたから、二人は服を着て立ち上がった。
すると、彼女が、
「これ、今日のお礼」
と言って、僕の左頬にキスをした。
その彼女はとても美しかった・・・もしかして、それが僕の初恋だったかもしれない・・・。
「じゃあ、さよなら」
と言って彼女は走って消えた・・・僕はその背中をいつまでも、追っていた。
・・・どこをどう歩いて帰ってきたのか、記憶にはなかった。
でも、僕は夕飯までに、自宅に戻り、夕食を作る母親の笑顔に出会うことが出来た。
でも・・・いつもと何かが違う・・・そんな違和感を、僕は感じていた・・・。
「もしかして、僕はあの少女と出会った時に、自分のいる世界とは違う「異世界」に迷いん混んだんじゃないのか?」
「ここは同じに見えるけど、実はパラレルワールドのような「異世界」なんじゃないだろうか?」
・・・ふと、そんな思いがよぎった。
その時、確かに母親が僕を見て、ニヤリと笑ったように感じた・・・。
僕は少しドキリとした。
その後、二度とその美しい少女に出会うことはなかった。
・・・もしかしたら、彼女は今でもあの姿のままで・・・少年達を「異世界」へ誘っているのかもしれない。
そんな風に思えて、ならなかった。
しかし、彼女を抱きしめたあの感触は・・・未だに肌が、明確に覚えている。
(おしまい)
さて、今日は雨ということで、のんびり家で仕事をしていきましょう。
にしても、仕事は変わらず・・・せこせこ、やっていく感じですかね。
さ、充実充実・・・気持ちのいい一日にしていきましょう!
ではでは。