「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

5月20日 「昭和の闇」シリーズ 第一回 「闇」。

2014年05月20日 | 今の物語


おはようございます。

昨日ものんびりとした初夏の陽気で、いい感じの一日になりましたね。

最近はいろいろ考えが進むので自分でも楽しいですね。

昨日は、「求道者」は「ネコラブ」され、「修行者」は「イヌラブ」され、「逃げ込み者」は「無視ラブ」され、「俺偉い病」は「蛇蝎ヘイト」されるという、

非常にわかりやすい、日本人の関係性を言葉に出来て・・・ま、今の人生のカタチと周囲との関係性を一意的に言葉に出来たので、

「しあわせになる為のオッカムのかみそり」としては、綺麗にまとめることが出来たかなあと自分でも嬉しく思っていますね。


だって、日本人の生き方は、この4つのタイプしかない・・・ってことですからね。皆さんはどのタイプですか?僕は「求道者」やってまーす!(笑)。


だから、日本人はまず子供として生まれますけど「修行者」として、親から「イヌラブ」されて・・・そこから社会に出て「求道者」になるのが、

日本人としての、しあわせになる道なんですね。


それが社会に出て「逃げ込み者」になっちゃえば、「無視ラブ」されるし、「俺偉い病」になっちゃえば「蛇蝎ヘイト」されちゃう・・・。


すべては社会に出てからの生き方次第・・・そういう話です、これは・・・すっきりまとまったな、日本人のしあわせになるやり方が。


さて・・・だからじゃないんですけど、今週から、週に一回程度・・・ちょっと「軽い恐怖」をテーマにした記事をアップしていこうかと思います。

題して「昭和の闇」シリーズ・・・ま、いつまで続くか・・・ネタが続くのか、かなり心配ですが、まあ、新しい試みとして、やっていきたいと思いますね・・・。


それは、僕がまだ、幼稚園生の頃・・・「昭和」の街は今より暗かったように思う。

街の中にまだまだ、僕の知らない「闇」がたくさんあった・・・「昭和」は、今より確実に未知の世界の多かった・・・そんな時代だった・・・。


僕はその頃、母方の祖父母の家に同居しており・・・母の妹さんも同居して皆で下宿屋をやっていたので、僕はサザエさんで言う、タラちゃんの位置にいた。

おかげで僕は、性格的にも素直な人間になったのだけれど・・・祖父は頑固な職人気質の人間だったようで・・・僕にはやさしいお爺ちゃんだったけど、

祖母は祖父のいいつけを絶対守るひとだったように思う。


それが明治に生まれたひとの夫婦のカタチ・・・それを懐かしく僕は覚えている。


その日・・・夕方頃、僕は祖母と居間でのんびりおしゃべりしていたように思う。

祖父の方針で居間にテレビをおかない家だったので・・・祖父は別の部屋で、テレビで相撲の観戦をしていた。

なんとなく薄暗い夕方・・・古い木造家屋だった祖父母の家はその大きさも相まって・・・僕には少し怖い場所でもあった・・・。


その時、急に背後の障子が開き・・・24、5歳の色白の目のくりっとした、細身の女性が・・・赤い着物姿で、そこに立っていた。

その女性の肌は抜けるように白く・・・実際は青ざめた顔だったのかもしれないが・・・とても白い顔が印象に残った。


その女性は・・・赤い着物姿だったけれど、前をはだけていた・・・ブラジャーをつけていなかったから、割りとボリュームのある二つの胸が僕には見えた。

しかし、少し奇怪だったのは、乳首が真っ赤だったことだ。

今から思えば、乳首に紅をさしていたのだろうけど、幼稚園生の僕からすれば、見たこともない光景で、ギョッとする光景だった。


すると、その女性が祖母を見つめ叫びだした。

「ねえ、おとうちゃんはここにいないの?わたしのおとうちゃん!」

と、甘えるような、少しなじるような雰囲気で、その女性は、祖母に訴え始めた。


祖母はその女性をなだめるような口調で言葉を出すと、

「大丈夫だから・・・さ、行きましょ」

という感じで、その彼女を連れて行った。もちろん、はだけた胸もそっと直して・・・。


「昭和」のあの時代・・・どこの街にも、皆で一緒になって隠している「闇」がそこここにあったような気がする。


そのうちに雨が降り出し、外は真っ暗になった。

僕は怖くなって、お爺ちゃんのいる部屋に行った。

相撲観戦をしているお爺ちゃんにすがりつくと、お爺ちゃんはやさしくしてくれた。


季節は夏だったように思う。


「雨降り・・・お婆ちゃん大丈夫かな?」

と、僕がお爺ちゃんは聞くと、

「江戸っ子だからな。夕立くらい、どうってことないだろう」

と、お爺ちゃんは言ってくれた。


でも、僕はその時、とても怖かった。

その女性の目があるいは、怖かったのかもしれない。


目がその場にいなかった。目がどっかに行っていた。

そんな目を見たのは初めてだったからかもしれない・・・。


その時、かなりの恐怖感が僕を支配していたように思う。


少し時間が経ってから、祖母は帰ってきた。


祖母は祖父に何事か報告し、

「そうか、モロカタさんなら、うまくやってくれるだろう」

と、祖父が言うのが聞こえた。


その時、祖母がなんとなく沈鬱な表情をしていたのを僕は覚えている。

祖父と祖母が話していた内容は大人な内容だったので、まだ、小さい僕には理解出来なかった。

だが・・・祖母はやりきれない・・・と言った表情でその場を去り、すぐに夕飯の支度を始めたことだけは覚えている。


その後・・・僕は祖父と相撲観戦をしていたけど・・・突然響いた、動物の鳴き声とも女性の絶叫ともとれる音を聞いた。


それはかすかではあったけど、確かに僕は聞いたのだ・・・。


その時は、もう夕闇が濃くなっている時間だった。


でも、祖父はその事に気づいていないような表情で、楽しそうに相撲観戦をしていた。

僕はその事について、祖父に尋ねようかどうか迷ったけれど・・・なんとなく、その時の祖父の風情で、

「子供は口を出してはいけない事柄なんだ・・・きっと」

と、納得して、言葉にしなかった。


祖父はその後、とても機嫌がよく、僕の両親と一緒に夕飯を食べている席でしきりに僕を褒めた。

「この子はわしが知らん内に大分成長したぞ」

と、しきりに褒めていた・・・僕は何故褒められるのか、さっぱりわからなかったけれど、その時の何かが・・・僕を成長させたに違いがなかった・・・。


その後、僕は、その女性を二度と見ることはなかった・・・人々はそうして皆で「闇」を隠している・・・この思い出を思い出す度に僕はそう思うのだった。


透けるような白い肌と、くりっとしたかわいい目と、細身の身体に似合わない豊満な胸の、乳首にさした紅と・・・そのイメージを僕は未だに強烈に覚えている・・・。


そこには、確実に「昭和」の「闇」があった・・・。


「乳首にさした紅の意味は何だったのだろう?」


と、今でも、僕は、たまに考えたりしている。


(おしまい)


「昭和」という時代はとっくの昔に終わりましたが、考えてみると、そこにはいろいろな「闇」があったような気がします。

その「闇」があったからこそ、しあわせの大事さを感じられていた・・・そんな気もしますね。

さ、今日もしあわせに生きよう。

そんな風に思いながら、いつもの毎日が始まっていきます。

今日を、充実させましょう!


ではでは。

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