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おはようございます。
そろそろ梅雨入りも噂される、この季節。
なんとなく、ボサノヴァを聞きたくなる時期ですね。
アントニオ・カルロス・ジョビンを初めとして、小野リサさんなんかの楽曲も、気付くと、聞いていたりしますね。
なんとなく、さわやかな時間を過ごしたくなる時期・・・紫陽花の季節は、そんな時間かもしれませんね。
で、毎週、火曜日は「昭和の闇」シリーズの朝となります。はい。
それは僕が小学2年生の秋の頃でした。
その頃、僕の家の周りは、まだ、田んぼや畑を住宅地に造成し始めた時代で・・・僕の家の区画の前には住宅地造成用に土がひかれたままの、
造成途中の広場がありました。その頃、僕はまだ身体が小さかったから、かなり広い広場に感じていましたが、
まあ、普通の25メートルプールより、少し広いくらいの、そんな広場だったかもしれません。
その広場には、放課後、街の子供たちが自然と集まってきて、いろいろな事をして遊んでいました。
当時は、幼稚園生くらいから、小学6年生の子供まで、一緒になって遊んでいましたから、自然、幼い子は守る意識が芽生え、
一番上の子がいじめなんかがないように見張る・・・そういう子供のコミュニティが自然と出来上がっていました。
その頃は、そういう年代の男女が合わせて、14,5名くらいは僕の街には、いたでしょうか。皆顔見知りで、その日のメンバー次第で、いろいろ遊びも変わりました。
野球をやることもあれば、「缶けり」をやることもあるし、「だるまさん転んだ」もやれば、「ナス栗かぼちゃ」という遊びをやることもありました。
「ナス栗かぼちゃ」は・・・地面に田んぼの「田」という字を書くことから始まります。
子供達はこの「田」の中から出ないようにして規定の周回をこなせば、勝てるわけですが、それを邪魔する鬼が「田」の中の「+」の字のところを自由に行き来して、
その子供たちにタッチすれば、そのタッチされた子供はアウトになり、外に出て様子を見守るカタチになるという、そういう鬼ごっこでした。
その時の参加メンバーに小学校の低学年や幼稚園生が多ければ、5周で終了になったり、高学年が多ければ10周とか12周になったりして、
そうやって、難易度を調整して、皆で楽しめる鬼ごっこにしていましたねー。
その日、僕は学校から帰ってくると、いつものようにその広場に遊びに出ました。
いつもだったら、とうに広場に来ている、友人達の姿はひとりもいなくて、
・・・端の方で、小学5年生くらいのお姉さん達がその「ナス栗かぼちゃ」をやっているだけでした・・・。
僕はその時、羨ましそうな顔をしたのかもしれません。
そのお姉さんグループのリーダー役のお姉さんが即座に僕と目を合わせ、
「ねえ、お姉さんたちと、一緒に遊ぼうよ!!!」
的に笑顔で手を振ってくれて・・・僕らは一緒に遊ぶことになったんですね。
僕は天にも昇る気持ちで、そのお姉さん達と合流し、「ナス栗かぼちゃ」を思い切り楽しみました。
お姉さん達もキャアキャアいいながら、思い切り楽しそうに遊んでくれたので、僕も相当嬉しかったのを覚えています。
なにしろ、僕は、一人っ子ですから、実はお姉さんが欲しかったんです。
だからかもしれませんが、どうも年上の女性にかわいがられる癖が小さい頃からあったんですね。
ま、今でも、それは変わりませんけどね・・・(笑)。
僕は相当ハイになって、お姉さんたちと「ナス栗かぼちゃ」に熱中していましたが、楽しい時間は速く過ぎるモノ・・・。
その日の夕焼けはまるで血の色のように真っ赤で・・・カラスがしきりに鳴いていました・・・。
ふと不安を覚えた僕の表情に・・・・リーダー役のお姉さんが気づいてくれて・・・。
「もう、遅くなったから、今日はこれくらいにしましょう。じゃあ、またね・・・」
と言ってくれて、僕らは別れました。
僕は家に帰っても、かなりの時間ボーっとしていたのを覚えています。
「まるで、天女たちに遊んでもらったみたいだ・・・天の羽衣を着た天女が降臨して、一緒になって、遊んでもらったみたいだ・・・」
などと、夢見がちな、いたいけな少年は、そんな事を長く思っていたのを覚えています。
「この世の出来事とはまるで、思えない・・・」
その日、僕は随分長くボーっとしたいたのを覚えています。
「それにしても、友人のKやAはどうしたのだろう・・・あいつら「神かくし」にでもあったのかな。あるいは彼らは「異世界」に紛れ込んでいたりして・・・」
などと、ちょっと笑いながら、思っていたのを僕は鮮明に覚えています。
次の日学校で、クラスメイトのKに会うと、いの一番に僕は昨日の事を聞きました。
「K・・・なんで昨日、広場に来なかったんだよ」
と、僕が言うと、
「は?いや、それは、お前の方だろ。昨日、Aや・・・いつものメンバーと野球やって、すごい盛り上がったんだぜ。お前こそ、何やってたんだよ」
と、Kが言うと、
「そうだよ。おまえ、「神かくし」にでも、遭ったんじゃねって、皆で言ってたんだぜ」
と、近くに来ていたAも狐につままれたような表情で言いました。
(おしまい)
、
6月・・・ジロ・デ・イタリアも終わり・・・7月の自転車の祭典、ツール・ド・フランスに向けて、
サイクリストとしては、気合の入っていく時期でもあります。
改めて、身体作りを見なおして、日々、生き方を模索する日々でも、ありますね。
さ、今日からまた、新たに生きていこう。
仕事充実させながら、ね!
楽しく生きていきましょう!
ではでは。
僕のミクシー記事もよろしくです!