2月第一週目の月曜日、午前12時頃、鈴木タケルは、ミサトとミウは、吉祥寺のカフェ「アルカンシェル」に集まっていた。
「しかし、マミちゃんのお父さんが実家で倒れるってのは、予定になかったなあ・・・」
と、鈴木タケルは苦笑しながら、話している。
「なんでも、アミさんと二人で、2週間は帰ってこないって話らしいですから・・・」
と、ミサトは話に詳しい様子。
「マミも、その時は、すごくあたふたしていて・・・お父様大丈夫かしら・・・」
と、ミウも心配そう。
「わたしとミウは、昨年の3月に、マミの実家の温泉旅館にお世話になって・・・お父さん、おもしろい方だったよね、ミウ」
と、ミサトが説明する。
「そうよね。まさに愛される大人の男性って感じで、私達と一緒に飲んで完全に酔っ払って・・・でも、サービス精神旺盛で、楽しい方でしたわ」
と、ミウが話す。
「そうだったんだ・・・心配だな。マミちゃんのお父さん・・・」
と、話しているところへ、タケルの携帯に着信・・・。
「あ、もしもし・・・アミちゃん・・・ちょうど今アミちゃんのパパの話していたところなんだ・・・吉祥寺組でね。うん・・・」
と、タケルは話している。
「タケルくん、マミのこと、ほんとに、ありがとうございました。すべては、マミに聞いたの。マミ綺麗になっちゃって、それに精神的にも、すっごい成長してて・・・」
と、マミは真面目に話している。
「マミちゃん、最初に言ったじゃないか。マミちゃんは、もう、大人の女性の恋をすべき時期に来ているって。それをやってるに過ぎないさ」
と、タケルが言うと、
「ありがとう。タケルくんに頼んで間違いはなかったわ。マミ、お昼食べてすぐにジョギングに出たわ。わたしも午後のトレーニングには一緒に走るつもりよ」
と、アミは言う。
「とにかく、こちらにいる間は、わたしが責任を持って、マミを、細身の大人の女性体型にするから・・・そこは任せておいて」
と、アミは言う。
「それから・・・ミサトちゃんとミウちゃんに言っておいて、パパは仕事疲れが溜まって倒れただけだからって。大したことなかったのに、私達に会いたくて・・・」
と、アミは言う。
「まあ、でも、疲れているのは、確かだから、この2週間は、きっちり二人で旅館を手伝って、親孝行にしようと思って、だから、心配しないでって伝えてね」
と、アミ。
「そういうことだったの・・・まあ、でも、状況がわかってホッとしたよ。その話、二人にも伝えるよ」
と、タケル。
「それから、マミちゃんに言っておいて。帰ってきた時には、すべて準備万端整えておくからって・・・マミちゃんも準備万端にしておいてってね」
と、タケル。
「うん、わかったわ。タケルくん、ひとつ約束してくれない?」
と、アミ。
「なあに、アミちゃん」
と、タケル。
「わたしも、トレーニング頑張ることにしたの。ついては、私のオンナ度が上がっていたら、アイリに話つけるから・・・わたしと半日デートしてくれない?」
と、アミ。
「なるほどね。レースを走る為には人参も必要ってことね。よし、いいよ、アイリにアミちゃんが話しつけてくれるなら・・・その話乗るよ」
と、タケル。
「約束だからね・・・おんなは、自分の恋の為なら、なんでも出来るんだから・・・じゃあ、タケルくん、ありがとう。またねー」
と、アミ。
「マミちゃんによろしく・・・じゃね」
と、携帯を切るタケル。
ミサトとミウは、真面目な顔して、タケルを見ている。
「マミちゃんのお父さんは、過労だったようだ。だから、心配ないって。ただ、アミちゃんとマミちゃんは、2週間親孝行するそうだから・・・我々が動いておく必要がある」
と、タケルは真面目な表情でミサトとミウに言う。
「まだ、「マミ恋愛プロジェクト」の項目は、残っているからね・・・そこは俺たちで処理しておこう・・・」
と、タケルが言うと、ミサトとミウはコクリと頷く。
タケルもミサトもミウも、「マミ恋愛プロジェクト」の冊子を取り出し、次の項目を見る。
「バレンタインまでにすべき10個の事・・・(7)マミの女性からの評判を調べる」
「さて・・・マミちゃんの女性からの評判なんだが・・・これは今までのマミちゃんと、このプロジェクトで新たに成長したマミちゃんの女性からの評判を調べる必要がある」
と、タケルは真面目な顔をして言う。
「まあ、ちょうど、ここには、マミちゃんをよく知る二人がいるし・・・率直に言ってマミちゃんってどんな子?まずは、ミサトちゃん」
と、タケルは指名している。
「そうね・・・このプロジェクトの始まる前のマミは・・・正直、自分に自信のない妹タイプの女の子でした・・・」
と、ミサトが言う。
「わたしにとって、マミは、いつも自信のない、でも、一部の男性からは熱狂的に恋される女性で・・・でも、恋があまりうまくいったことにない、そんな女性だったかな」
と、ミサトが説明する。
「そんなマミが、ものすごく愛おしくって・・・食べちゃいたいくらい、かわいい女の子でした。彼女・・・」
と、ミサトは言う。
「わたしも同じかな・・・まだまだ、大人になりきれない、でも、少女よりは、成長して、どういう大人になっていいか、戸惑っている女の子って感じでしたわ」
と、ミウ。
「大人になりたいけれど・・・どうやったらいいのか、わからない。そんな不安そうな表情の女の子・・・それがわたしにとっての、マミかしら」
と、ミウが説明する。
「ファッションなんかも、まだまだ、洗練されてなくて・・・体型をカバーするようなファッションが多かったし・・・そういう感じね、マミは」
と、ミウが説明する。
「でも、このプロジェクトを一緒に進めてきて、思ったのは、マミは一生懸命大人の女性になろうとしているって、ことかなー」
と、ミサトが引き取るように話す。
「毎朝、早くから、ジョギングしていたみたいだし・・・毎日少し寝不足みたいだったし、それでも、昼間毎日ウォーキングに出ていたし、その努力はすごかった」
と、ミサトが話す。
「そうね。体重もドンドン落ちてたみたいだし、体型も急速に変化しているし・・・あと2週間、徹底的にやったら、細身の大人の女性になれるんじゃないかしら・・・」
と、ミウも話す。
「なるほど・・・マミちゃんは、恋に本気になることで、急速に大人の女性化した・・・そんな結論で、いいのかな?」
と、タケルが質問すると、
「それでいいと思います」「その通りかな」
と、ミサトとミウは、言葉を出す。
「うん。ま、傍でマミちゃんを見てきた、君たちがそう言うんなら・・・この項目はクリアってことだな」
と、タケルは満足そうに笑う。
「じゃ、次に進もう・・・」
と、タケルが言うと、ミサトとミウ、そしてタケルは「マミ恋愛プロジェクト」の冊子のページをめくる。
「バレンタインまでにすべき10個の事・・・(7)マミの男性からの評判を調べる」
「これは・・・僕が言葉を出すべきだろうね・・・」
と、鈴木タケルが話している。
「今回、僕がマミちゃんに初めて出会った時の印象は、「子供の「奪い合う恋」しか、してこなかった女性だな」って印象だった」
と、タケルが言う。
「奪い合う恋?」「?」
と、ミサトもミウも、??な表情。
「子供同士の恋は・・・恋愛経験が少ないから、どうしても、奪い合う形になるんだ。求めることしか出来ないからね」
と、タケルは説明する。
「例えば、唇は奪うもの、処女も奪うモノだろ。欲しくて欲しくてたまらないじゃないか。相手のことが・・・それが「子供の奪い合う恋」さ」
と、タケル。
「でも、大人になれば、恋の形が進化する。与え合う愛の形に進化するんだ。見返りを求めない無償の愛・・・それこそが「大人の与え合う愛」だ」
と、タケル。
「マミちゃんの外見を見た時、そういう印象があった。実際、話してみても、彼女はどこか自信がなかった・・・子供の恋しかしてこなかったことがよくわかった」
と、タケル。
「だから、「大人の与え合う愛」の出来る素敵な大人の女性になって貰うことが、このプロジェクトの明快な目標だったんだ」
と、タケル。
「だから、そういう大人の女性にマミちゃんが成長出来れば・・・マミちゃんは、本当の大人の男性に愛されるはず・・・そういう思いだったんだ。僕は」
と、タケル。
「彼女は事あるごとに、僕に指示を仰いだけれど・・・僕のこの思いを理解してくれていたから・・・そして、シンイチさんへの強い思いがあったからこそ・・・がんばれたんだ」
と、タケル。
「女性は愛する男性さえ、この世に存在すれば、なんでも出来ちゃうスーパーウーマンに早変わりしちゃうんだねえ・・・」
と、タケルは感慨深く話している。
「マミちゃんは・・・彼女は、僕が想像した以上に、がんばってくれた・・・あとは、僕らの知らないところで、彼女がどれくらいがんばれるか、だ・・・」
と、タケルが言う。
「僕らは、それを待つ・・・あとは、待つだけだね・・・」
と、タケルが言う。
「え?・・・でも、「マミ恋愛プロジェクト」には、まだ、2つの項目が残っているはずじゃ・・・」
と、ミサトが言う。
「あとの2つは・・・マミちゃんが直接実行する項目だからね・・・」
と、タケルが言う。
「まあ、しかし、実はこれからが僕らにとって本番なんだ・・・とうとうラスボスを見極める時期が来たってことさ」
と、タケルが言う。
「さて、どんなラスボスが出てくるか・・・鬼が出るか蛇が出るか・・・僕ら3人で、それを見極めよう」
と、タケルが言うと、ミサトもミウもコクリと頷く。
鈴木タケルはニヤニヤ笑顔になり、ミサトとミウは、少し不安そうに、そんな鈴木タケルを眺めるのだった。
(つづく)
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「しかし、マミちゃんのお父さんが実家で倒れるってのは、予定になかったなあ・・・」
と、鈴木タケルは苦笑しながら、話している。
「なんでも、アミさんと二人で、2週間は帰ってこないって話らしいですから・・・」
と、ミサトは話に詳しい様子。
「マミも、その時は、すごくあたふたしていて・・・お父様大丈夫かしら・・・」
と、ミウも心配そう。
「わたしとミウは、昨年の3月に、マミの実家の温泉旅館にお世話になって・・・お父さん、おもしろい方だったよね、ミウ」
と、ミサトが説明する。
「そうよね。まさに愛される大人の男性って感じで、私達と一緒に飲んで完全に酔っ払って・・・でも、サービス精神旺盛で、楽しい方でしたわ」
と、ミウが話す。
「そうだったんだ・・・心配だな。マミちゃんのお父さん・・・」
と、話しているところへ、タケルの携帯に着信・・・。
「あ、もしもし・・・アミちゃん・・・ちょうど今アミちゃんのパパの話していたところなんだ・・・吉祥寺組でね。うん・・・」
と、タケルは話している。
「タケルくん、マミのこと、ほんとに、ありがとうございました。すべては、マミに聞いたの。マミ綺麗になっちゃって、それに精神的にも、すっごい成長してて・・・」
と、マミは真面目に話している。
「マミちゃん、最初に言ったじゃないか。マミちゃんは、もう、大人の女性の恋をすべき時期に来ているって。それをやってるに過ぎないさ」
と、タケルが言うと、
「ありがとう。タケルくんに頼んで間違いはなかったわ。マミ、お昼食べてすぐにジョギングに出たわ。わたしも午後のトレーニングには一緒に走るつもりよ」
と、アミは言う。
「とにかく、こちらにいる間は、わたしが責任を持って、マミを、細身の大人の女性体型にするから・・・そこは任せておいて」
と、アミは言う。
「それから・・・ミサトちゃんとミウちゃんに言っておいて、パパは仕事疲れが溜まって倒れただけだからって。大したことなかったのに、私達に会いたくて・・・」
と、アミは言う。
「まあ、でも、疲れているのは、確かだから、この2週間は、きっちり二人で旅館を手伝って、親孝行にしようと思って、だから、心配しないでって伝えてね」
と、アミ。
「そういうことだったの・・・まあ、でも、状況がわかってホッとしたよ。その話、二人にも伝えるよ」
と、タケル。
「それから、マミちゃんに言っておいて。帰ってきた時には、すべて準備万端整えておくからって・・・マミちゃんも準備万端にしておいてってね」
と、タケル。
「うん、わかったわ。タケルくん、ひとつ約束してくれない?」
と、アミ。
「なあに、アミちゃん」
と、タケル。
「わたしも、トレーニング頑張ることにしたの。ついては、私のオンナ度が上がっていたら、アイリに話つけるから・・・わたしと半日デートしてくれない?」
と、アミ。
「なるほどね。レースを走る為には人参も必要ってことね。よし、いいよ、アイリにアミちゃんが話しつけてくれるなら・・・その話乗るよ」
と、タケル。
「約束だからね・・・おんなは、自分の恋の為なら、なんでも出来るんだから・・・じゃあ、タケルくん、ありがとう。またねー」
と、アミ。
「マミちゃんによろしく・・・じゃね」
と、携帯を切るタケル。
ミサトとミウは、真面目な顔して、タケルを見ている。
「マミちゃんのお父さんは、過労だったようだ。だから、心配ないって。ただ、アミちゃんとマミちゃんは、2週間親孝行するそうだから・・・我々が動いておく必要がある」
と、タケルは真面目な表情でミサトとミウに言う。
「まだ、「マミ恋愛プロジェクト」の項目は、残っているからね・・・そこは俺たちで処理しておこう・・・」
と、タケルが言うと、ミサトとミウはコクリと頷く。
タケルもミサトもミウも、「マミ恋愛プロジェクト」の冊子を取り出し、次の項目を見る。
「バレンタインまでにすべき10個の事・・・(7)マミの女性からの評判を調べる」
「さて・・・マミちゃんの女性からの評判なんだが・・・これは今までのマミちゃんと、このプロジェクトで新たに成長したマミちゃんの女性からの評判を調べる必要がある」
と、タケルは真面目な顔をして言う。
「まあ、ちょうど、ここには、マミちゃんをよく知る二人がいるし・・・率直に言ってマミちゃんってどんな子?まずは、ミサトちゃん」
と、タケルは指名している。
「そうね・・・このプロジェクトの始まる前のマミは・・・正直、自分に自信のない妹タイプの女の子でした・・・」
と、ミサトが言う。
「わたしにとって、マミは、いつも自信のない、でも、一部の男性からは熱狂的に恋される女性で・・・でも、恋があまりうまくいったことにない、そんな女性だったかな」
と、ミサトが説明する。
「そんなマミが、ものすごく愛おしくって・・・食べちゃいたいくらい、かわいい女の子でした。彼女・・・」
と、ミサトは言う。
「わたしも同じかな・・・まだまだ、大人になりきれない、でも、少女よりは、成長して、どういう大人になっていいか、戸惑っている女の子って感じでしたわ」
と、ミウ。
「大人になりたいけれど・・・どうやったらいいのか、わからない。そんな不安そうな表情の女の子・・・それがわたしにとっての、マミかしら」
と、ミウが説明する。
「ファッションなんかも、まだまだ、洗練されてなくて・・・体型をカバーするようなファッションが多かったし・・・そういう感じね、マミは」
と、ミウが説明する。
「でも、このプロジェクトを一緒に進めてきて、思ったのは、マミは一生懸命大人の女性になろうとしているって、ことかなー」
と、ミサトが引き取るように話す。
「毎朝、早くから、ジョギングしていたみたいだし・・・毎日少し寝不足みたいだったし、それでも、昼間毎日ウォーキングに出ていたし、その努力はすごかった」
と、ミサトが話す。
「そうね。体重もドンドン落ちてたみたいだし、体型も急速に変化しているし・・・あと2週間、徹底的にやったら、細身の大人の女性になれるんじゃないかしら・・・」
と、ミウも話す。
「なるほど・・・マミちゃんは、恋に本気になることで、急速に大人の女性化した・・・そんな結論で、いいのかな?」
と、タケルが質問すると、
「それでいいと思います」「その通りかな」
と、ミサトとミウは、言葉を出す。
「うん。ま、傍でマミちゃんを見てきた、君たちがそう言うんなら・・・この項目はクリアってことだな」
と、タケルは満足そうに笑う。
「じゃ、次に進もう・・・」
と、タケルが言うと、ミサトとミウ、そしてタケルは「マミ恋愛プロジェクト」の冊子のページをめくる。
「バレンタインまでにすべき10個の事・・・(7)マミの男性からの評判を調べる」
「これは・・・僕が言葉を出すべきだろうね・・・」
と、鈴木タケルが話している。
「今回、僕がマミちゃんに初めて出会った時の印象は、「子供の「奪い合う恋」しか、してこなかった女性だな」って印象だった」
と、タケルが言う。
「奪い合う恋?」「?」
と、ミサトもミウも、??な表情。
「子供同士の恋は・・・恋愛経験が少ないから、どうしても、奪い合う形になるんだ。求めることしか出来ないからね」
と、タケルは説明する。
「例えば、唇は奪うもの、処女も奪うモノだろ。欲しくて欲しくてたまらないじゃないか。相手のことが・・・それが「子供の奪い合う恋」さ」
と、タケル。
「でも、大人になれば、恋の形が進化する。与え合う愛の形に進化するんだ。見返りを求めない無償の愛・・・それこそが「大人の与え合う愛」だ」
と、タケル。
「マミちゃんの外見を見た時、そういう印象があった。実際、話してみても、彼女はどこか自信がなかった・・・子供の恋しかしてこなかったことがよくわかった」
と、タケル。
「だから、「大人の与え合う愛」の出来る素敵な大人の女性になって貰うことが、このプロジェクトの明快な目標だったんだ」
と、タケル。
「だから、そういう大人の女性にマミちゃんが成長出来れば・・・マミちゃんは、本当の大人の男性に愛されるはず・・・そういう思いだったんだ。僕は」
と、タケル。
「彼女は事あるごとに、僕に指示を仰いだけれど・・・僕のこの思いを理解してくれていたから・・・そして、シンイチさんへの強い思いがあったからこそ・・・がんばれたんだ」
と、タケル。
「女性は愛する男性さえ、この世に存在すれば、なんでも出来ちゃうスーパーウーマンに早変わりしちゃうんだねえ・・・」
と、タケルは感慨深く話している。
「マミちゃんは・・・彼女は、僕が想像した以上に、がんばってくれた・・・あとは、僕らの知らないところで、彼女がどれくらいがんばれるか、だ・・・」
と、タケルが言う。
「僕らは、それを待つ・・・あとは、待つだけだね・・・」
と、タケルが言う。
「え?・・・でも、「マミ恋愛プロジェクト」には、まだ、2つの項目が残っているはずじゃ・・・」
と、ミサトが言う。
「あとの2つは・・・マミちゃんが直接実行する項目だからね・・・」
と、タケルが言う。
「まあ、しかし、実はこれからが僕らにとって本番なんだ・・・とうとうラスボスを見極める時期が来たってことさ」
と、タケルが言う。
「さて、どんなラスボスが出てくるか・・・鬼が出るか蛇が出るか・・・僕ら3人で、それを見極めよう」
と、タケルが言うと、ミサトもミウもコクリと頷く。
鈴木タケルはニヤニヤ笑顔になり、ミサトとミウは、少し不安そうに、そんな鈴木タケルを眺めるのだった。
(つづく)
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