「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

いつか、桜の樹の下で(12)

2013年04月04日 | アホな自分
会津は東山温泉から帰ってきた夜、レイカは自分の部屋で、ゆっくりと考え事をしていた。

「あなたは、恋してる身体そのものだわ・・・成熟してきた証拠。多分、あなたのヴァギナはもう、水野くんを受け入れる用意が出来ているわ」

マミカが、レイカに言った言葉をレイカは思い出していた。

「女性の身体は恋に敏感だと言うけれど・・・まさか、そんなに敏感だとは、思っていなかったわ、わたし・・・」

と、ベッドに寝っ転がりながら、レイカは考えている。白ベースの花がらチェニックに、コーラルレッドのレギンス姿のレイカだった。

「やっぱり、お姉ちゃんは、経験が違うわ・・・でも、わたしも経験する時が来たのよ・・・水野さんに抱かれる時が・・・」

と、ふと思うレイカだった。

「水野さんは、どんな風にわたしを抱いてくれるのかしら・・・」

と、レイカはふと思う。

「水野さんの部屋かしら・・・それとも、ここか、どっちかね・・・」

と、レイカは思う。

「お姉ちゃんがフライトに出てる日なら、ここに夜泊まって貰う事もできるわ・・・」

と、レイカは考えている。

「二人で、裸で、しかも最高の笑顔で、このベットに眠れたら・・・最高なのにな・・・」

と、レイカは考えている。

「出血しても・・・少しくらい痛くても構わない。あの水野さんが、気持ちよくさえ、なってくれれば・・・」

と、レイカは考えている。

「笑顔にさえ、なってくれるなら・・・」

と、レイカは考えている。


ふと、水野の全裸のシーンが頭の中によみがえる。


水野が全裸で、レイカのヴァギナをやさしく舐めている。

レイカは恥ずかしがりながら、目をつぶって、快感に身を横たえている。

水野は右の中指で、レイカのヴァギナをやさしくかき回し、舌でクリトリスをやさしく刺激している。

レイカは快感に翻弄され・・・一気にエクスタシーに上り詰めてしまう。


その瞬間、水野がやさしい笑顔になったように思えた・・・。


「あ!」

とレイカは目を覚ますと・・・案の定そこは濡れていた。しかも、相当・・・。

「わたしって、濡れやすい性質なのかしら・・・いつの間にか眠り込んで・・・水野さんにしてもらう夢を見たのね・・・」

レイカはまず、レギンスを脱ぐと・・・濡れたパンツを脱ぎ・・・洗面所で洗ってから、シャワーを浴びた。


マミカはもう就寝したようだった。


レイカはそこを洗う前に、指で濡れた部分を触り、匂いを嗅いでみた。


ツンとした刺激臭。

「生理が近いせい?」

そうやって、レイカはオンナの身体というものをひとつひとつ理解している。

「ここを水野さんは舐めていた・・・」

むき出しになっているクリトリスに触ってみるレイカ。

「あん」

甘い感触が身体中に広がる。

「駄目・・・水野さんに捧げるまでは、しないの」

と、レイカは誓うと、すぐにそこを洗った。


ボディシャンプーでしっかり洗うとお湯で流した。


ふと、自分の胸を見る。


ツンと上を向いた乳首が恋する気持ちを伝えていた。

「ほんと、お姉ちゃんの言った通り、女性の身体は敏感なのね・・・」


レイカは身体を洗い終わり、髪の毛も洗って風呂場を出た。

身体を拭き、新しいパンツを穿き、レギンスを穿き、チェニックを着た。

自分の部屋に戻り、ベッドの上に座ると、考えを整理するレイカだった。


「つまり、わたしは、本当に恋に落ちちゃっていることなのよ。だから、身体も変わってきちゃったし、濡れたりもするし、水野さんのことが頭から離れられないのよ」


と、レイカは結論を出している。


「恋をしているから、水野さんに無性に会いたいし・・・出来ることなら、早く抱かれたい・・・」


と、レイカは思いを口にしている。


「まあ、でも、とにかく、明日電話出来ることだし・・・」


と、レイカは言葉にしている。


「おんなって恋に落ちると、こんなにも、頭の中って、恋の相手のことばかりになっちゃうのね・・・」


と、レイカは初めてのことに戸惑いながら、それでも、冷静でいようと考えていた。


「水野さん・・・」


レイカの脳裏に水野のやさしい笑顔が映った。


次の日、レイカは午前中は家事をこなし、洗濯機を回し、それをバルコニーで干すと快晴の天気の中で、元気が出たレイカだった。

「奥さんになると、こんな風に笑顔が出せるのかな。水野さんの声が今日聞けるって思っただけで、すごく元気だわ、わたし・・・」

水野の笑顔を思うだけで、思わず、ニッコリとしてしまうレイカだった。

「さて、掃除機もかけちゃいましょう。いい奥さんの修行だわ・・・」

と、鼻歌まじりにルンルンの気分のレイカだった。


午後3時過ぎ・・・レイカはキャンパス近くにあるカフェ「すばる」にやってきていた。

同級生の友利アキコ(21)と君島ユカリ(21)とおしゃべりがしたくて、待ち合わせたのだった。

「二人共もう来てたのね・・・」

と、レイカが言うと、

「わたし、昼過ぎから大学のトラックで走ってたから・・・もう春でしょ、今シーズンのカラダ作りをしてたの」

と、スポーツ少女のアキコは、そんな風に話している。


アキコはセシルマクビーのブルーのデニムにナイキの白のスニーカー、SLYのTシャツに、ヘリーハンセンの白いパーカー姿だった。


「アキコはトライアスロン、目指しているんだっっけ?」

と、レイカが聞くと、

「そう。わたしランとスイムは結構得意だから・・・あとは自転車だけなんだけど、バイト代がもう少しで溜まるから、この春にはスポーツバイクが買えるの」

と、嬉しそうに言うアキコだった。

「ほんと、アキコはスポーツ少女よねえ・・・。わたしなんて、基本、屋内のひとだから・・・恋愛小説とか、少女漫画読んでる方が全然いいな」

と、のんびり言うのは、おしゃれ大好きなのんびり少女、ユカリだった。


ラブ・ボートのピンクのトレンチをアウターに、セシルマクビーのビジュー付きの白の薄手のチェニックに、セシルマクビーの白のレースキュロット、

それにヒールが4センチのピンク色のワンベルトパンプスを合わせ、カーキ色のベレー帽を被ったかわいい系の少女を演出しているユカリだった。


「それにしても、ユカリは、ファッションが命って感じよね・・・」

と、完全に美しい少女の世界を作り上げているユカリを見て、ため息をつくレイカだった。

確かにユカリは美しい少女そのものだった。

「だって、自分を一番いい状態で、男性にプレゼンしたいじゃなあい・・・世の男性は、女性の外見に100%恋に落ちてくるんだからあー」

と、笑顔のユカリは上機嫌で話してくれる。

「まあ、それはわかるけど・・・」

というレイカは、Adam et Ropeのピンクのドレープコンピワンピース姿だ。

「レイカは大人の女性のエレガントって感じね。どこのブランドなの、それ?」

と、アキコはレイカのファッションを買っているひとりだ。

「アダムエロペ・・・白金のファッションブランドね」

と、レイカが説明する。

「へえー、それワンピなんだあー。ピンクのドレープのブラウスに、黒のドレープスカートを合わせたのかと思ったのー」

と、ユカリが言う。

「うん。ワンピだから、楽なのよ。わたし、ドレープ大好きだし・・・」

と、レイカ。

「そのファッション、レイカの茶色の長い髪にすっごく合うと思うわ。わたしは・・・」

と、アキコは満点をくれているよう。

「なんか、大人になりかけのお嬢様って、感じねー。レイカはあー」

と、ユカリは無邪気に言う。

「ユカリのそれ・・・実はけっこう当たっているの・・・」

と、レイカは少し曇りがちの表情で言う・・・。

「え?どうかしたの・・・、レイカ・・・」

と、ユカリが少し動揺して言う。

「いつも元気で強気に攻めるレイカらしくないわね」

と、アキコも言ってくれる。

「わたし、最近、どうも・・・大人の女性になろうとしている・・・みたいなの・・・」

と、レイカが言うと、二人は顔を見合わせる。

「それって、まさか・・・」

と、アキコが言う。

「その・・・まさか!」

と、レイカが言うと、

「え?レイカの恋が実りそうなのお?」

と、ユカリがうれしそうな顔で突っ込んでくる。

「ねえ、相手は誰なの?」「どこまで行ってるのー?」

と、アキコとユカリは嬉しそうな顔で、近寄ってくる。

「それがね・・・」

と、レイカは少し嬉しそうに話し始めるのだった。


春のお茶の時間は、3人にとって、とっても楽しい時間になるのだった。

つづく

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