おはようございます。
うちの社長から、
「今は作品作りに100%集中してください。もうブログで修行する時間は終わったのです」
「いいですね。書いちゃダメですよ」
と、命令されて、どれくらいたったでしょうか。
ま、このネタ、社長も登場してるわけだし、いいっしょ!と甘えたら、ゴーサインが出ました。
ま、人生結果オーライで行きましょう。久しぶりだな、この場所も。
さて、その時、僕は、事務所の僕の席で、事務所社長の御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、イケメン貴島くん(29)、
打ち合わせに来ていた若いミユウちゃん(25)とレイカ(30)達と、作品の執筆をしながら、おしゃべりをしているところでした。
「ゆるちょさんはテレビをあまり見ないから、あれだけど・・・」
「今、話題になっている日テレ女子アナ内定取り消し訴訟・・・どう見ています?」
と、御島さん。
「え?うーん、テレビの報道は全く見ていないから、あれだけど、クラブでのホステス経験があったから」
「日テレ女子アナの内定取り消しになった女性の話だっけ?」
と、僕。
「情報的には、アナウンサーのセミナーに昨年参加した、当該の女性はその後、日テレから女子アナとしての採用通知を貰ったそうです」
「しかし、クラブでの客とホステス達の集合写真の存在があり、その情報に接した人事担当者から確認を受けた」
「当該の女性がクラブでのホステス歴を認めると、内定は反故にされた・・・そういう話みたいですね」
と、ユキちゃん。
「「女子アナに必要な清廉性が保てない」と言うコメントが日テレから出ているみたいですよ」
と、ミユウちゃん。
「わたし的には、女性側の弁護士が言葉にした「女子アナに清廉性が求められるかどうかは、好みの問題」と言う」
「見解に疑問を感じるけど・・・」
と、レイカが疑問を呈している。
「テレビでの報道を少し見たけど・・・「クラブのホステスと言う職業に対する職業差別」」
「「世界的に人種差別が問題になっている、この時代に恐ろしい差別的措置」的な主張が目立つくらいかしらね」
「明らかに日テレの足を引っ張る他局と言う構図が見え見えよね」
と、御島さん。
「どう思います?ゆるちょさん的には・・・」
と、ユキちゃんが言ってくれる。
「まず、この問題は明らかに日本文化的な背景がある。その事を指摘せずに、欧米文化的な視点」
「「人種差別」「職業差別」を口にする人間は物事の本質を捉える事の出来ない「知識者」の「俺偉い病」の人間だろうね」
「こういう人間はアバウトな解説は出来ても、肝心の「知恵」が無いから、それを根拠とした、主張が出来ない」
「つまり、ケース毎に対応した本質的な解説が全く出来ないと言う事で、その話を聞くことに意味が発生しない」
「完全なる時間の無駄だね、その行為は・・・」
と、僕。
「なるほど、真っ向勝負ね。それでなければ、うちの事務所にいる意味がないわ。さすがゆるちょさん」
と、御島さん。
「この問題の本質は、この問題が日本文化の「「穢れ」を嫌う日本人」と言う日本のタブーに抵触していると言う事だろう」
「ただ、日テレがそれを自ら理解して処分を決定したとは、到底考えにくいけどね」
と、僕。
「日テレは、「内定取り消しの根拠があやふやだ」・・・そう言いたいと言う事ですか?」
と、レイカ。
「いや、そこまでは言ってはいないが、疑問だとは言えるだろうね」
と、僕。
「本来、こういう処分には絶対的な根拠が必要だ。時代的には、企業のコンプライアンス順守が叫ばれて久しいけれど」
「今回の件も、日テレ側が「社内規定にこれこれの項目があり、その規則に抵触するために、内定取り消しを決定した」と」
「説明出来れば、日テレがコンプライアンス順守に努めた結果の「内定取り消し」だから、皆、腑に落ちるはずだ」
と、僕。
「しかし、日テレの社内規定に「「穢れ」のある女性は女子アナとしての清廉性に欠ける為に、女子アナとしてふさわしくない」」
「なんて規定があるとは到底思えないからね・・・ま、そこは問題になるだろうね」
と、僕。
「まあ、いい。そこはいいとして、今回問題になっている「クラブでのホステス経験があると、女子アナとしての」」
「「清廉性に欠けるのか?」と言う問題について考えてみよう。ユキちゃんはどう思う?」
と、僕。
「そうですね。わたし、日テレの女子アナって・・・「子供の頃から躾の行き届いた、学級委員なんかの経験がある、正統な美人」と」
「言う評価をしていて、割りと好きな女性が多いんですよね。水卜アナなんか、いい家庭に育ったんだなって」
「微笑ましく思える性格をしてるし、今、朝のニュース番組で売り出し中の郡司恭子アナなんて、正統な美人だし・・・」
と、ユキちゃん。
「そのコミュニティに件の女性が似つかわしいか?・・・そこが論点よね?」
と、御島さん。
「まあ、この件もいつものように、補助線を引きながら、明確化していこう。そういう話で言えば、参考になるのは」
「夏目三久さんの「コンドームの箱抱えてにっこり写真・流出事件に伴う、日テレ退社エピ」だろうね」
と、僕。
「当時、エースとして期待された夏目三久さんの過去の写真がネットに流れて・・・それが元々の原因になって」
「日テレ退社を余儀なくされた事件ですね」
と、レイカ。
「でも・・・その後、いろいろあったけど、日テレの番組「バンキシャ」にも復帰し、今ではTBSの朝の顔ですよ」
と、ミユウちゃん。
「それとは対照的なのが、西尾由佳理アナ・・・日テレを鳴り物入りで退社して、フリーになったものの・・・」
「レギュラーは確か一本じゃなかった?」
と、御島さん。
「そういう文脈で言うなら、NHKを退社した住吉アナも、あまり仕事してないし、先ごろ、日テレを退社し、フリーになった」
「馬場アナに至っては、所属プロダクションも決まっていないみたいですよ」
と、貴島くん。
「馬場アナって40歳とかでしょ?・・・どういう気なのかしら」
と、御島さん。
「うん。いい補助線が引けた・・・問題はまさにその辺り。さ、話を始めよう」
と、僕は笑顔になる。
「僕は女子アナと言う商売は、非常にリスキーな商売だと思っているんだ。実際、女子アナの定年は30歳と言われているし」
「30歳を機に女子アナを辞める女性は非常に多い」
と、僕。
「それって、やっぱり日本文化なんですか?」
と、ミユウちゃん。
「ああ、がっつりそうだね。欧米文化は、他人の評価が理性止まりだ。具体的に言えば、「彼は首位打者だから日米野球に参加する」」
「「そういう資格がある」と言う非常に明確な理由を理性的に求める。言わば理性で個人の評価をするわけだね・・・」
と、僕。
「日本は違うんですか?そこが」
と、ミユウちゃん。
「ああ。奇しくも・・・今、御島さんが言ったじゃないか」
と、僕が言うと、皆が一斉に御島さんを見る。
「馬場アナに対して、「このオンナ何考えてるの?40歳でフリーになるなんて」って発言した事かしら?」
と、御島さん。さすがにわかっている、この人は。
「つまり、本能文化にまで辿り着いている、日本文化では他人の評価を「感情的に」本能の世界で下すんだ」
「言わば、他人の評価に対して、好き嫌いの感情が先行するんだ」
と、僕。
「なるほど・・・日本人は共通して、今、御島さんが持った、馬場アナへの不快感を本能的に感じるから・・・」
「それが「女子アナの仕事は無理」との芸能プロダクションの判断につながるから、未だに所属するプロダクションが無い」
「そういう現実になってるって事ですね?深いなあ、やっぱりゆるちょさんの話は・・・」
と、イケメン貴島くん。
「御島さん、40歳でのフリーアナへの転身の裏側に見える、馬場アナの心理を説明してくれませんか?」
と、僕。
「それは・・・40歳と言ったら、もう管理者側、後輩を支える側の立場になるべき年齢でしょ?」
「わたしみたいに事務所の社長とか、そういう立場よね。それが馬場アナは今でも現場の一線に立って」
「自分中心に「蝶よ花よ」とチヤホヤされたいから、そういう行為に出たのが見え見え・・・自分の立場を一切わかっていないわ」
と、御島さん。
「だって、40歳よ。40歳って言ったら、不惑の歳でしょ?本来、30歳で定年と言われている女子アナの世界で」
「40歳まで働かせて貰った事に感謝しこそすれ、それを後ろ足で砂をかけるような行為をして日テレを退社して・・・」
「現場にこだわるような馬鹿オンナ・・・不快なだけで、その行為自体からも、誰ももう、視界にはいれないわ」
と、御島さん。
「そう。そこなんだよ。そこが一番大事なんだ」
と、僕。
「女子アナは視界に入れてもらって、なんぼ・・・そういう事ですね、ゆるちょさん」
と、レイカ。
「だって、40歳にもなって、老醜をさらけ出してる馬場アナって、痛々しくて見ていられないじゃない」
「結婚も出来ていないし、人生を失敗した不幸オンナそのものでしょ?しかも、日本文化的に許されない行為をした」
「馬鹿オンナそのもの・・・誰がこんなオンナ求めるのよ?そんな日本国民、いるはずがないわ」
と、御島さん。
「実は、僕が最初に言った「女子アナと言う職業はリスキーだ」と言う発言も、馬場アナや西尾由佳理アナの行き方を見ての事なんだ」
と、僕。
「それは具体的にどういう事になりますか?」
と、ユキちゃん。
「男性は40代をどう生きるかでその後の人生が決まると言うけれど」
「僕は、女性は20代をどう生きるかで、その後の人生が決まると考えている」
と、僕。
「「命短し恋せよ乙女」ですね?」
と、レイカ。
「そういう事だ。実際、女子アナの定年は30歳。まさに「命短し恋せよ乙女」なんだよね」
と、僕。
「ゆるちょさんは普段よく言っていますよね。「ルーチンワークな仕事は長くするべきではない」」
「「なぜなら、失敗からの学びが少なくなり、成長の機会を逸する事が多くなるから」・・・女子アナもルーチンワークですもんね」
と、辛辣姫。
「そういう事だ。「笑顔で原稿を読み上げ、視聴者に内容を伝える」・・・女子アナの仕事は、これに尽きるわけだろう?」
と、僕。
「そうですね。確かにルーチンワークだ。成長って言ったって微々たるもんでしょうね」
と、貴島くん。
「20代の女性は、最初はいいんだ。美しくて元気で、躾が行き届いていて、その家庭がいかに暖かだったか」
「・・・それをプレゼンできればいいと思っている・・・ま、日テレの女性アナウンサーに限っての話だけどね」
「そこは民放各局、それぞれのカラーがある」
と、僕。
「それをプレゼン出来ているのが、日テレの水卜アナ・・・と言う事ですね。確かに、彼女、性格良さそうだし、案外オトコマエで」
「言うべきことは言ってるし、女性としても好感が持てますね」
と、辛辣姫。
「水卜アナは、日テレ女子アナ軍団の今やエースだろう。しかし、エースってのは、もう、後が無い状態だ、とも言えるわけだ」
と、僕。
「「ある意味、悪目立ちする」・・・でしたっけ?横綱やエースピッチャーは、求められる成績も高いから」
「常に引退の危険の中にいる。だから、ピークが過ぎて引退の時期が来たら、その時期を明確に見極め、引退しなければならない」
「それが日本の美学でしたよね」
と、貴島くん。
「そ。一番その日本の美学に反するのがいつまでもその地位に拘り続け、老醜を晒す事」
「・・・これは、まさに?」
と、僕。
「馬場アナ・・・」
と、ミユウちゃん。
「だから、所属プロダクションも未だに決まらないのか・・・」
と、貴島くん。
「女子アナのエースは26歳から29歳くらいのモノだろう。しかし、テレビ界を見回せば、40歳を超えても」
「アナウンサーの仕事をしている女性は民放にもたくさんいる。日テレで言えば、森富美アナウンサーなんて」
「後進の指導にも積極的だし、毎日11時半のニュースも担当しているし、安定した仕事ぶりだよね」
と、僕。
「僕は日テレだったら、鈴江アナが好きなんですけど、彼女34歳なんですよね。そんな年齢には見えないし・・・仕事ぶりも安定しているし」
「非常に好感を持っていますよね・・・」
と、貴島くん。
「彼女は完全に「八百比丘尼化」しているね。エターナルビューティーに成功しているよ」
と、僕。
「わたし、ゆるちょさんのライフスタイルに合わせてきたから、よく「おはよん」見てたんですけど・・・そこにいた脊山麻理子って言うアナウンサーが」
「年齢の割に童顔だったんですけど、しゃべりも若いと言うか、幼いと言うか・・・この人30歳の定年を超えられるかしら?って思って見てたんですけど」
「しっかり「おはよん」も降板させられてて、女子アナの世界の厳しさを知った感じでしたね、その時に」
と、レイカ。
「女子アナの世界は厳しいですよ。「おはよん」で言えば・・・女子アナの交代って結構頻繁だし、「おはよん」にいたかと思ったら、「日テレNEWS24時」に移動」
「つまり、視聴率が取れなくて降格した女子アナは一杯いますからね」
と、貴島くん。
「脊山麻理子って言えば、最近、脱いだりしてなかった?もうそういう話題づくりでしか、露出出来なくなってるのね・・・馬場アナとおんなじ」
「日テレの女子アナって、勘違いするコが多いのかしら?」
と、御島さん。
「まさに、そこなんだよ。結局、女子アナの一生で大事なのは、26,7歳まではプレゼン能力の底上げが重要だけど、水卜アナを見ればわかるとおり」
「要は人間性だったり、キャラが重要なんだよね。最初にも言った通り、日本文化は人を好き嫌いで評価する本能文化だから」
「一人の女性として好かれる事が女子アナの絶対要件になるんだ。技術は二の次三の次でいいんだ」
と、僕。
「確かに、水卜アナはその大食いキャラで注目を受けて・・・次々と育ちの良さが発覚していった感じで」
「女子アナは、結局は人間性の問題って感じになっていますからね」
と、貴島くん。
「そして、森富美アナや鈴江アナを見ればわかるように、そこから、一人の大人の女性としての魅力を身につけられれば、30歳を超えても」
「女子アナを続けられる・・・と言うか「女子アナ」を卒業し、「本物の大人の女性アナウンサー」になれると言う事になるんだ」
と、僕。
「脊山麻理子アナは、それに失敗したのね。いつまでも、アイドル的な「女子アナ」の意識でいたから・・・」
と、御島さん。
「それって、日本の女性すべてに言える事じゃないですか?20代中盤から30代で大人の女性になれるように、それを目指して行くことは必須・・・」
と、辛辣姫。
「そういう事になるね。「命短し恋せよ乙女」は、そういう日本の文化を端的に教えてくれる、大事な言葉と言う事になる」
と、僕。
「日本の女性すべてに大事な事は、30代からの本当の大人の女性になれること・・・それを目指す事だったんですね」
「それってやっぱりオトコマエ3要素「好奇心旺盛」「チャレンジング・スピリッツ旺盛」「サービス精神旺盛」が重要になりますか?」
と、ミユウちゃん。
「その通り、逆にそれが無いと、人間性は小さいままだし、精神的にもタフになれないよ」
と、僕。
「そういう意味では女子アナの世界って怖いんですね。確かに住吉アナも西尾由佳理アナも、見たいって言う女性ではないかも」
と、レイカ。
「二人共仕事はソツなくこなすけど、人間性が大きいとはとても思えない・・・ですもんね」
と、ユキちゃん。
「西尾由佳理アナって、敬遠する男性も多そうだし、同じ女性としても、お高く止まっているイメージがあるわね」
と、御島さん。
「住吉アナに至っては、元NHKと言う肩書くらいが珍しいくらいで・・・あまり興味が湧かないな」
と、レイカ。
「結局、人間って、キャラなんだよ。魅力的な人間は、たくさんの失敗を経験するけど、それに負けずに成功の為に倍返し出来る人材を言うんだ」
「最初に引いた夏目三久と言う補助線・・・彼女は擦った揉んだがあったけど、今じゃ、TBSの朝の顔だ」
「彼女のあの黒目がちな「ヒカルの姫の目」を見れば、彼女がいかに多くの男性や女性に魅力的に見られているかがわかるだろう」
と、僕。
「それに比べると、西尾由佳理アナも住吉アナも、黒目がちにはなれていない・・・要は大人の女性としての魅力が無いんだ」
「だから、誰も視界にいれたがらない・・・これは女性アナウンサーとして、致命的だね」
と、僕。
「そうですよね。日本は好かれてなんぼの世界なんだから・・・愛される夏目三久アナウンサーと、同じ女子からも敬遠される西尾由佳理アナでは」
「・・・勝敗は明らかですよね・・・」
と、レイカ。
「西尾由佳理アナって、仕事しかソツなくこなしてこなかったから、同性にも愛される魅力を失ったんでしょうね」
と、ユキちゃん。
「魅力ある大人の女性への成長に失敗したのが、西尾由佳理アナって事ね。住吉アナは遡上にすら、載せる気もないわ」
と、御島さんが結論的に言葉にした。
「アイドル気取りで仕事をしてきたから、成長出来なかったのが西尾由佳理アナや住吉アナと言う事みたいですね」
「逆に女性アナウンサーとして、大人の魅力的な女性に成長出来たのが、森富美アナや鈴江アナで・・・もちろん、伝える技術も天下一品で」
「女性アナウンサー道を極めている素敵な大人の女性になれている・・・そういう事なんですね・・・」
と、辛辣姫は言葉にした。
「さて、ここまで、女子アナの世界をサーベイしてきて・・・改めて、今回の事件に首をつっこもう」
「クラブでホステスをしていた女性が果たして、「日テレの女子アナの世界」に入ってこれるだろうか?」
と、僕。
「僕は難しいと思いますね。まず、日本はゆるちょさんが普段指摘している通り、「和を以て貴しとなす」が最高正義の国です」
「しかも、彼女は雇用される側だ。雇用する側のルールに触れれば、内定取り消しだってあり得る・・・それは動かしがたい事実なんじゃないですか?」
「それなのに、雇用者側を訴えるなんて・・・まず持って、和を破壊する行為だし、それも自分を守る為に和を破壊しているから」
「日本国民の賛同は得にくいと思いますよ、普通に考えれば・・・」
と、貴島くん。
「ワタシが問題にしたいのは、女性側の弁護士の主張する「女子アナに清廉性が求められるかどうかは、好みの問題」と言う論点です」
「この弁護士は「好みの問題」と言う曖昧な表現を使う事で、事件を矮小化する意図がバレバレです」
「つまり、それは見る側の主観によるとしているわけですね。つまり、女性の価値とは、男性が決めるモノと、断定しているわけですよ」
と、レイカ。
「それって女性に対する侮辱よね」
と、御島さん。
「そ。侮辱なんですよ。この弁護士を女性一般に対する侮辱罪で告訴していいくらい、ひどい女性観を持っています」
と、レイカ。
「「知識者」の「俺偉い病」そのものだわ。女性蔑視者よ、こいつ」
と、辛辣姫。
「まあまあ・・・この弁護士のレベルの低さがわかったんだから・・・こんなオトコじゃ裁判に勝てないでしょ?」
「このオトコが勝つようなら、日本の裁判界はクズだって事がもろバレになるんだから、僕らは、結論をじっくり待てばいいんですよ、ねえ、ゆるちょさん」
と、貴島くん。
「ま、そういう事だね。その件の女性は夏目三久さんパターンを狙っているのかな?」
と、僕。
「どうでしょうね?要は「クラブのホステスと言う職業は以前と違って明るい健全な職場だし、女子アナにも内定する程の美しさがあったから」
「逆に勤められた職場なのだから、女子アナの能力を保証するこそはあれ、マイナスになる事はない」的な主張を展開するでしょうからね・・・」
と、レイカ。
「日テレの価値観は時代遅れ・・・とでも、言うんじゃ、ないですか?」
と、ミユウちゃん。
「ふ。時代遅れと言う言葉を使う人間程、価値と言う事を理解していない人間なんだよ」
と、僕。
「それはどういう事なの?」
と、御島さん。
「例えば、中身の無い人程、最先端の流行の服をまとうようになる。それは自分に価値が無いから自分に価値をつけようとして、やっている行為に過ぎない」
と、僕。
「お金回りのよくなったおばさん達がシャネラーと化す、あの現象を言ってますね?」
と、貴島くん。
「そ。いくら、シャネルの最新流行のファッションを身につけていても、おばさんはおばさんだよ」
「ファッションとは、自分のキャラをベースにそれを最大限に強調してプレゼンするから、初めて意味を持つんだ」
「価値の無い人間は中身が空疎だから、そもそもファッションにならないよ」
と、僕。
「ま、そういう人間には、ココ・シャネルのこの有名な言葉を送りたいね」
「「みんな、私の着ているものを見て笑ったわ。でもそれが私の成功の鍵。みんなと同じ格好をしなかったからよ」」
「これがココ・シャネルの、ココ・シャネルたらんとするところだ。シャネラーはぐうの音も出ないはずだよ」
と、僕。
「皆と同じシャネルの服をまとってもファッションとしての意味はない」
「価値とはオリジナルな知恵を出せる事にこそ、ある・・・そういう事ですね」
と、レイカ。
「そういう事だ。話を戻そう。貴島くんの言う通り、雇用先を訴えるなんて、「和を以て貴しとなす」が最高正義のこの国にあっては」
「言語道断と言う事になる。たとえ、その女性が勝訴して、日テレの女子アナになれたとして、じゃあ、その彼女を使う人間はいるのかな?」
と、僕。
「職場の雰囲気は当然、悪くなるでしょうね。結局、夏目三久さんの歩いてきた道を歩くしかないような気がする」
と、ミユウちゃん。
「わたしは、その女性の家族が問題だと思うな。だって、将来、女子アナにしたい女性を、クラブのホステスとして、仕事をさせるなんて」
「もっての外!と言う判断が出来ない家庭でしょう?要はダメ家庭なのよね。選んだ弁護士も最低だし、知恵の無い一家って気がするわ」
と、御島さん。
「まあ、僕は10年くらい前、それこそ、横浜のキャバクラにはよく友達と一緒に出入りしていた」
「当然、そこにも四年制大学に在学している女性の例にも出会っているし、もっと言えば、横浜で立ちんぼしていた女性が」
「声をかけられたんで、抱いてみたら四年制大学に在学中の女性だと知った経験もある。後者の場合、そうやって、学費を稼がないと」
「そもそも大学にいけない女性だったから・・・偉い女性だなって思った経験もあるよ・・・」
と、僕。
「そういう大人な経験のあるゆるちょさんからして、彼女をどう思います?」
と、辛辣姫。
「うーん、僕からすると、視聴率や日本文化を甘く考えすぎていると言う主張になるね。今まで見てきた通り、女子アナの世界は非常に厳しい世界で」
「要は、その弁護士の言葉に乗るとすると、朝からその女子アナの事を笑顔で視界にいれられるかどうか・・・日本国民の主観にすべてかかってくるわけ」
と、僕。
「多くの日本人からすれば、その女性は、自分をクラブのホステスとして、言わば商品として売った経験があるわけだ」
「これは日本文化について言えば「穢れ」に当たる行為だ。もうひとつ、日本文化の大事な点は」
「「自分の主張を他人に押し付ける事は出来ない。他人に見られて他人がどう考え、結論づけたかで、初めて評価が定まる世界」」
「と言う事なんだな。つまり、「視聴者がその女性を好きになるかどうか・・・それはその女性の外見だけでなく、行為そのものもその評価の対象となる」と言う事だ」、
、
と、僕。
「なるほど・・・さっき、馬場アナの行為を激しく罵ったうちの社長さんのあり方がそのいい例ですね」
と、貴島くん。
「今回も御島さんはいい意見を言ってくれた・・・その女性をクラブで働かせた家族に問題があると・・・それに対して、ユキちゃんは水卜アナを評価しているところで」
「「水卜アナなんか、いい家庭に育ったんだなって、微笑ましく思える性格をしてるし」と言ってる」
「つまり、女子アナは、その育った家庭すら、評価対象になるんだ」
と、僕。
「それでは、この件は・・・ゆるちょさん的には、アウト?」
と、レイカ。
「「穢れ」を受けた人間は、そのままでは、日本国民は受け入れない。「禊」が必要だと言う事だね」
「と、言うか「穢れ」と言うのは端的に説明すれば・・・箸と言うのは、お父さんの箸、お母さんの箸、わたしの箸・・・と言うように」
「それぞれの箸が決まっているよね?でも、スプーンやフォークは使い回ししてヘーキだろ。つまり、「穢れ」は完全な日本文化なんだ」
と、僕。
「割り箸もその考えから来ていますよね。つまり、食事を取る、口に入れると言う行為は「穢れ」を呼ぶ行為なんですね」
と、貴島くん。
「女性が土俵に登れないのも女性には血の「穢れ」があるから・・・これを「女性差別」と欧米文化的に言い出すとおかしくなるんですよね」
「そういう馬鹿な女性がいかに多い事か。そういう馬鹿な女性が多いから、余計、日本が男性社会になっていくんですよ」
と、辛辣姫。
「日本人は「穢れ」を嫌う・・・すべての価値の中心はその本能にあって・・・「本能」を最も大事にする日本文化だから・・・その真逆が「清浄」なんですよね」
「そういう意味では、「日本人が視界にいれるのは、「清浄」なモノだけ」・・・と言う真理が日テレの主張する」
「「女子アナには清廉性が必要」と言う言葉の裏書になっていますね・・・非常に日本文化を理解している「知恵」のある言葉だと思います」
と、レイカ。
「その言葉を知ると「女性の価値は男性が主観で決めるモノ」とした女性側の弁護士のアタマの超悪さ加減が強調されますね」
と、辛辣姫。
「なるほど・・・ゆるちょさんは「禊」さえ、行えば、夏目三久さんみたいになれると言ったけど」
「日テレを退社し、ネガティブな体験をいろいろしてがんばった夏目三久さんだからこそ、「禊が済んだ」として、日本文化は彼女を受け入れたのね」
と、御島さんがようやくその事に気づいた。
「そういう事。人々を苦しめる怖い怨霊と化した天神様も鎮魂されれば、人々を守る学問の神になるように、「穢れ」はある意味、世間に注目される失敗なんだ」
「それでも、実力があり、実力を磨き、「禊」を済ませて、魅力的な本当の大人の女性になれれば、夏目三久さんになれる・・・そういう話なんだよ」
「それが日本文化なんだ。職業差別とは、まったく別個の話なんだ」
と、僕。
「今回の件について、職業差別的な話をしているテレビの解説者の人間は、超馬鹿・・・結論的に言うと、そういう事ね、ゆるちょさん」
と、御島社長。
「ああ。女性は20代の行き方が大事。失敗は成功の母だし、それが大人の女性、男性に成長させる磨き砂となる・・・と言うことさ」
と、僕。
「ま、注意深く見守っていきましょう。この事件、日本文化的にも、面白そうだ」
と、貴島くんが結論的に言葉にした。
皆、真顔で頷いていた。
(おしまい)
久しぶりに日本文化のネタを書かせて貰って、
面白かったですね。
また、これが御島さんがいいコメントをするんだな。
やはり、女性の洞察力は男性より高いですね。
ま、注意深く、見守っていきましょう。
ではでは。
えー、というわけで、今は毎日、作品を描くお仕事に集中しているところで、
すんごい文学賞を狙って、確信犯的にゲットに行っています。
すごい長編になりそうよー。ま、ご期待ください。
で、ブログ的にですが、毎日というわけにはいきません。
ですが、少しハードルが下がった事は事実ですので、
まあ、のんびり構えていきましょう。
作品、すごいの、出来そうだよ~ん。
じゃ、また、別の機会に。
ではでは。
うちの社長から、
「今は作品作りに100%集中してください。もうブログで修行する時間は終わったのです」
「いいですね。書いちゃダメですよ」
と、命令されて、どれくらいたったでしょうか。
ま、このネタ、社長も登場してるわけだし、いいっしょ!と甘えたら、ゴーサインが出ました。
ま、人生結果オーライで行きましょう。久しぶりだな、この場所も。
さて、その時、僕は、事務所の僕の席で、事務所社長の御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、イケメン貴島くん(29)、
打ち合わせに来ていた若いミユウちゃん(25)とレイカ(30)達と、作品の執筆をしながら、おしゃべりをしているところでした。
「ゆるちょさんはテレビをあまり見ないから、あれだけど・・・」
「今、話題になっている日テレ女子アナ内定取り消し訴訟・・・どう見ています?」
と、御島さん。
「え?うーん、テレビの報道は全く見ていないから、あれだけど、クラブでのホステス経験があったから」
「日テレ女子アナの内定取り消しになった女性の話だっけ?」
と、僕。
「情報的には、アナウンサーのセミナーに昨年参加した、当該の女性はその後、日テレから女子アナとしての採用通知を貰ったそうです」
「しかし、クラブでの客とホステス達の集合写真の存在があり、その情報に接した人事担当者から確認を受けた」
「当該の女性がクラブでのホステス歴を認めると、内定は反故にされた・・・そういう話みたいですね」
と、ユキちゃん。
「「女子アナに必要な清廉性が保てない」と言うコメントが日テレから出ているみたいですよ」
と、ミユウちゃん。
「わたし的には、女性側の弁護士が言葉にした「女子アナに清廉性が求められるかどうかは、好みの問題」と言う」
「見解に疑問を感じるけど・・・」
と、レイカが疑問を呈している。
「テレビでの報道を少し見たけど・・・「クラブのホステスと言う職業に対する職業差別」」
「「世界的に人種差別が問題になっている、この時代に恐ろしい差別的措置」的な主張が目立つくらいかしらね」
「明らかに日テレの足を引っ張る他局と言う構図が見え見えよね」
と、御島さん。
「どう思います?ゆるちょさん的には・・・」
と、ユキちゃんが言ってくれる。
「まず、この問題は明らかに日本文化的な背景がある。その事を指摘せずに、欧米文化的な視点」
「「人種差別」「職業差別」を口にする人間は物事の本質を捉える事の出来ない「知識者」の「俺偉い病」の人間だろうね」
「こういう人間はアバウトな解説は出来ても、肝心の「知恵」が無いから、それを根拠とした、主張が出来ない」
「つまり、ケース毎に対応した本質的な解説が全く出来ないと言う事で、その話を聞くことに意味が発生しない」
「完全なる時間の無駄だね、その行為は・・・」
と、僕。
「なるほど、真っ向勝負ね。それでなければ、うちの事務所にいる意味がないわ。さすがゆるちょさん」
と、御島さん。
「この問題の本質は、この問題が日本文化の「「穢れ」を嫌う日本人」と言う日本のタブーに抵触していると言う事だろう」
「ただ、日テレがそれを自ら理解して処分を決定したとは、到底考えにくいけどね」
と、僕。
「日テレは、「内定取り消しの根拠があやふやだ」・・・そう言いたいと言う事ですか?」
と、レイカ。
「いや、そこまでは言ってはいないが、疑問だとは言えるだろうね」
と、僕。
「本来、こういう処分には絶対的な根拠が必要だ。時代的には、企業のコンプライアンス順守が叫ばれて久しいけれど」
「今回の件も、日テレ側が「社内規定にこれこれの項目があり、その規則に抵触するために、内定取り消しを決定した」と」
「説明出来れば、日テレがコンプライアンス順守に努めた結果の「内定取り消し」だから、皆、腑に落ちるはずだ」
と、僕。
「しかし、日テレの社内規定に「「穢れ」のある女性は女子アナとしての清廉性に欠ける為に、女子アナとしてふさわしくない」」
「なんて規定があるとは到底思えないからね・・・ま、そこは問題になるだろうね」
と、僕。
「まあ、いい。そこはいいとして、今回問題になっている「クラブでのホステス経験があると、女子アナとしての」」
「「清廉性に欠けるのか?」と言う問題について考えてみよう。ユキちゃんはどう思う?」
と、僕。
「そうですね。わたし、日テレの女子アナって・・・「子供の頃から躾の行き届いた、学級委員なんかの経験がある、正統な美人」と」
「言う評価をしていて、割りと好きな女性が多いんですよね。水卜アナなんか、いい家庭に育ったんだなって」
「微笑ましく思える性格をしてるし、今、朝のニュース番組で売り出し中の郡司恭子アナなんて、正統な美人だし・・・」
と、ユキちゃん。
「そのコミュニティに件の女性が似つかわしいか?・・・そこが論点よね?」
と、御島さん。
「まあ、この件もいつものように、補助線を引きながら、明確化していこう。そういう話で言えば、参考になるのは」
「夏目三久さんの「コンドームの箱抱えてにっこり写真・流出事件に伴う、日テレ退社エピ」だろうね」
と、僕。
「当時、エースとして期待された夏目三久さんの過去の写真がネットに流れて・・・それが元々の原因になって」
「日テレ退社を余儀なくされた事件ですね」
と、レイカ。
「でも・・・その後、いろいろあったけど、日テレの番組「バンキシャ」にも復帰し、今ではTBSの朝の顔ですよ」
と、ミユウちゃん。
「それとは対照的なのが、西尾由佳理アナ・・・日テレを鳴り物入りで退社して、フリーになったものの・・・」
「レギュラーは確か一本じゃなかった?」
と、御島さん。
「そういう文脈で言うなら、NHKを退社した住吉アナも、あまり仕事してないし、先ごろ、日テレを退社し、フリーになった」
「馬場アナに至っては、所属プロダクションも決まっていないみたいですよ」
と、貴島くん。
「馬場アナって40歳とかでしょ?・・・どういう気なのかしら」
と、御島さん。
「うん。いい補助線が引けた・・・問題はまさにその辺り。さ、話を始めよう」
と、僕は笑顔になる。
「僕は女子アナと言う商売は、非常にリスキーな商売だと思っているんだ。実際、女子アナの定年は30歳と言われているし」
「30歳を機に女子アナを辞める女性は非常に多い」
と、僕。
「それって、やっぱり日本文化なんですか?」
と、ミユウちゃん。
「ああ、がっつりそうだね。欧米文化は、他人の評価が理性止まりだ。具体的に言えば、「彼は首位打者だから日米野球に参加する」」
「「そういう資格がある」と言う非常に明確な理由を理性的に求める。言わば理性で個人の評価をするわけだね・・・」
と、僕。
「日本は違うんですか?そこが」
と、ミユウちゃん。
「ああ。奇しくも・・・今、御島さんが言ったじゃないか」
と、僕が言うと、皆が一斉に御島さんを見る。
「馬場アナに対して、「このオンナ何考えてるの?40歳でフリーになるなんて」って発言した事かしら?」
と、御島さん。さすがにわかっている、この人は。
「つまり、本能文化にまで辿り着いている、日本文化では他人の評価を「感情的に」本能の世界で下すんだ」
「言わば、他人の評価に対して、好き嫌いの感情が先行するんだ」
と、僕。
「なるほど・・・日本人は共通して、今、御島さんが持った、馬場アナへの不快感を本能的に感じるから・・・」
「それが「女子アナの仕事は無理」との芸能プロダクションの判断につながるから、未だに所属するプロダクションが無い」
「そういう現実になってるって事ですね?深いなあ、やっぱりゆるちょさんの話は・・・」
と、イケメン貴島くん。
「御島さん、40歳でのフリーアナへの転身の裏側に見える、馬場アナの心理を説明してくれませんか?」
と、僕。
「それは・・・40歳と言ったら、もう管理者側、後輩を支える側の立場になるべき年齢でしょ?」
「わたしみたいに事務所の社長とか、そういう立場よね。それが馬場アナは今でも現場の一線に立って」
「自分中心に「蝶よ花よ」とチヤホヤされたいから、そういう行為に出たのが見え見え・・・自分の立場を一切わかっていないわ」
と、御島さん。
「だって、40歳よ。40歳って言ったら、不惑の歳でしょ?本来、30歳で定年と言われている女子アナの世界で」
「40歳まで働かせて貰った事に感謝しこそすれ、それを後ろ足で砂をかけるような行為をして日テレを退社して・・・」
「現場にこだわるような馬鹿オンナ・・・不快なだけで、その行為自体からも、誰ももう、視界にはいれないわ」
と、御島さん。
「そう。そこなんだよ。そこが一番大事なんだ」
と、僕。
「女子アナは視界に入れてもらって、なんぼ・・・そういう事ですね、ゆるちょさん」
と、レイカ。
「だって、40歳にもなって、老醜をさらけ出してる馬場アナって、痛々しくて見ていられないじゃない」
「結婚も出来ていないし、人生を失敗した不幸オンナそのものでしょ?しかも、日本文化的に許されない行為をした」
「馬鹿オンナそのもの・・・誰がこんなオンナ求めるのよ?そんな日本国民、いるはずがないわ」
と、御島さん。
「実は、僕が最初に言った「女子アナと言う職業はリスキーだ」と言う発言も、馬場アナや西尾由佳理アナの行き方を見ての事なんだ」
と、僕。
「それは具体的にどういう事になりますか?」
と、ユキちゃん。
「男性は40代をどう生きるかでその後の人生が決まると言うけれど」
「僕は、女性は20代をどう生きるかで、その後の人生が決まると考えている」
と、僕。
「「命短し恋せよ乙女」ですね?」
と、レイカ。
「そういう事だ。実際、女子アナの定年は30歳。まさに「命短し恋せよ乙女」なんだよね」
と、僕。
「ゆるちょさんは普段よく言っていますよね。「ルーチンワークな仕事は長くするべきではない」」
「「なぜなら、失敗からの学びが少なくなり、成長の機会を逸する事が多くなるから」・・・女子アナもルーチンワークですもんね」
と、辛辣姫。
「そういう事だ。「笑顔で原稿を読み上げ、視聴者に内容を伝える」・・・女子アナの仕事は、これに尽きるわけだろう?」
と、僕。
「そうですね。確かにルーチンワークだ。成長って言ったって微々たるもんでしょうね」
と、貴島くん。
「20代の女性は、最初はいいんだ。美しくて元気で、躾が行き届いていて、その家庭がいかに暖かだったか」
「・・・それをプレゼンできればいいと思っている・・・ま、日テレの女性アナウンサーに限っての話だけどね」
「そこは民放各局、それぞれのカラーがある」
と、僕。
「それをプレゼン出来ているのが、日テレの水卜アナ・・・と言う事ですね。確かに、彼女、性格良さそうだし、案外オトコマエで」
「言うべきことは言ってるし、女性としても好感が持てますね」
と、辛辣姫。
「水卜アナは、日テレ女子アナ軍団の今やエースだろう。しかし、エースってのは、もう、後が無い状態だ、とも言えるわけだ」
と、僕。
「「ある意味、悪目立ちする」・・・でしたっけ?横綱やエースピッチャーは、求められる成績も高いから」
「常に引退の危険の中にいる。だから、ピークが過ぎて引退の時期が来たら、その時期を明確に見極め、引退しなければならない」
「それが日本の美学でしたよね」
と、貴島くん。
「そ。一番その日本の美学に反するのがいつまでもその地位に拘り続け、老醜を晒す事」
「・・・これは、まさに?」
と、僕。
「馬場アナ・・・」
と、ミユウちゃん。
「だから、所属プロダクションも未だに決まらないのか・・・」
と、貴島くん。
「女子アナのエースは26歳から29歳くらいのモノだろう。しかし、テレビ界を見回せば、40歳を超えても」
「アナウンサーの仕事をしている女性は民放にもたくさんいる。日テレで言えば、森富美アナウンサーなんて」
「後進の指導にも積極的だし、毎日11時半のニュースも担当しているし、安定した仕事ぶりだよね」
と、僕。
「僕は日テレだったら、鈴江アナが好きなんですけど、彼女34歳なんですよね。そんな年齢には見えないし・・・仕事ぶりも安定しているし」
「非常に好感を持っていますよね・・・」
と、貴島くん。
「彼女は完全に「八百比丘尼化」しているね。エターナルビューティーに成功しているよ」
と、僕。
「わたし、ゆるちょさんのライフスタイルに合わせてきたから、よく「おはよん」見てたんですけど・・・そこにいた脊山麻理子って言うアナウンサーが」
「年齢の割に童顔だったんですけど、しゃべりも若いと言うか、幼いと言うか・・・この人30歳の定年を超えられるかしら?って思って見てたんですけど」
「しっかり「おはよん」も降板させられてて、女子アナの世界の厳しさを知った感じでしたね、その時に」
と、レイカ。
「女子アナの世界は厳しいですよ。「おはよん」で言えば・・・女子アナの交代って結構頻繁だし、「おはよん」にいたかと思ったら、「日テレNEWS24時」に移動」
「つまり、視聴率が取れなくて降格した女子アナは一杯いますからね」
と、貴島くん。
「脊山麻理子って言えば、最近、脱いだりしてなかった?もうそういう話題づくりでしか、露出出来なくなってるのね・・・馬場アナとおんなじ」
「日テレの女子アナって、勘違いするコが多いのかしら?」
と、御島さん。
「まさに、そこなんだよ。結局、女子アナの一生で大事なのは、26,7歳まではプレゼン能力の底上げが重要だけど、水卜アナを見ればわかるとおり」
「要は人間性だったり、キャラが重要なんだよね。最初にも言った通り、日本文化は人を好き嫌いで評価する本能文化だから」
「一人の女性として好かれる事が女子アナの絶対要件になるんだ。技術は二の次三の次でいいんだ」
と、僕。
「確かに、水卜アナはその大食いキャラで注目を受けて・・・次々と育ちの良さが発覚していった感じで」
「女子アナは、結局は人間性の問題って感じになっていますからね」
と、貴島くん。
「そして、森富美アナや鈴江アナを見ればわかるように、そこから、一人の大人の女性としての魅力を身につけられれば、30歳を超えても」
「女子アナを続けられる・・・と言うか「女子アナ」を卒業し、「本物の大人の女性アナウンサー」になれると言う事になるんだ」
と、僕。
「脊山麻理子アナは、それに失敗したのね。いつまでも、アイドル的な「女子アナ」の意識でいたから・・・」
と、御島さん。
「それって、日本の女性すべてに言える事じゃないですか?20代中盤から30代で大人の女性になれるように、それを目指して行くことは必須・・・」
と、辛辣姫。
「そういう事になるね。「命短し恋せよ乙女」は、そういう日本の文化を端的に教えてくれる、大事な言葉と言う事になる」
と、僕。
「日本の女性すべてに大事な事は、30代からの本当の大人の女性になれること・・・それを目指す事だったんですね」
「それってやっぱりオトコマエ3要素「好奇心旺盛」「チャレンジング・スピリッツ旺盛」「サービス精神旺盛」が重要になりますか?」
と、ミユウちゃん。
「その通り、逆にそれが無いと、人間性は小さいままだし、精神的にもタフになれないよ」
と、僕。
「そういう意味では女子アナの世界って怖いんですね。確かに住吉アナも西尾由佳理アナも、見たいって言う女性ではないかも」
と、レイカ。
「二人共仕事はソツなくこなすけど、人間性が大きいとはとても思えない・・・ですもんね」
と、ユキちゃん。
「西尾由佳理アナって、敬遠する男性も多そうだし、同じ女性としても、お高く止まっているイメージがあるわね」
と、御島さん。
「住吉アナに至っては、元NHKと言う肩書くらいが珍しいくらいで・・・あまり興味が湧かないな」
と、レイカ。
「結局、人間って、キャラなんだよ。魅力的な人間は、たくさんの失敗を経験するけど、それに負けずに成功の為に倍返し出来る人材を言うんだ」
「最初に引いた夏目三久と言う補助線・・・彼女は擦った揉んだがあったけど、今じゃ、TBSの朝の顔だ」
「彼女のあの黒目がちな「ヒカルの姫の目」を見れば、彼女がいかに多くの男性や女性に魅力的に見られているかがわかるだろう」
と、僕。
「それに比べると、西尾由佳理アナも住吉アナも、黒目がちにはなれていない・・・要は大人の女性としての魅力が無いんだ」
「だから、誰も視界にいれたがらない・・・これは女性アナウンサーとして、致命的だね」
と、僕。
「そうですよね。日本は好かれてなんぼの世界なんだから・・・愛される夏目三久アナウンサーと、同じ女子からも敬遠される西尾由佳理アナでは」
「・・・勝敗は明らかですよね・・・」
と、レイカ。
「西尾由佳理アナって、仕事しかソツなくこなしてこなかったから、同性にも愛される魅力を失ったんでしょうね」
と、ユキちゃん。
「魅力ある大人の女性への成長に失敗したのが、西尾由佳理アナって事ね。住吉アナは遡上にすら、載せる気もないわ」
と、御島さんが結論的に言葉にした。
「アイドル気取りで仕事をしてきたから、成長出来なかったのが西尾由佳理アナや住吉アナと言う事みたいですね」
「逆に女性アナウンサーとして、大人の魅力的な女性に成長出来たのが、森富美アナや鈴江アナで・・・もちろん、伝える技術も天下一品で」
「女性アナウンサー道を極めている素敵な大人の女性になれている・・・そういう事なんですね・・・」
と、辛辣姫は言葉にした。
「さて、ここまで、女子アナの世界をサーベイしてきて・・・改めて、今回の事件に首をつっこもう」
「クラブでホステスをしていた女性が果たして、「日テレの女子アナの世界」に入ってこれるだろうか?」
と、僕。
「僕は難しいと思いますね。まず、日本はゆるちょさんが普段指摘している通り、「和を以て貴しとなす」が最高正義の国です」
「しかも、彼女は雇用される側だ。雇用する側のルールに触れれば、内定取り消しだってあり得る・・・それは動かしがたい事実なんじゃないですか?」
「それなのに、雇用者側を訴えるなんて・・・まず持って、和を破壊する行為だし、それも自分を守る為に和を破壊しているから」
「日本国民の賛同は得にくいと思いますよ、普通に考えれば・・・」
と、貴島くん。
「ワタシが問題にしたいのは、女性側の弁護士の主張する「女子アナに清廉性が求められるかどうかは、好みの問題」と言う論点です」
「この弁護士は「好みの問題」と言う曖昧な表現を使う事で、事件を矮小化する意図がバレバレです」
「つまり、それは見る側の主観によるとしているわけですね。つまり、女性の価値とは、男性が決めるモノと、断定しているわけですよ」
と、レイカ。
「それって女性に対する侮辱よね」
と、御島さん。
「そ。侮辱なんですよ。この弁護士を女性一般に対する侮辱罪で告訴していいくらい、ひどい女性観を持っています」
と、レイカ。
「「知識者」の「俺偉い病」そのものだわ。女性蔑視者よ、こいつ」
と、辛辣姫。
「まあまあ・・・この弁護士のレベルの低さがわかったんだから・・・こんなオトコじゃ裁判に勝てないでしょ?」
「このオトコが勝つようなら、日本の裁判界はクズだって事がもろバレになるんだから、僕らは、結論をじっくり待てばいいんですよ、ねえ、ゆるちょさん」
と、貴島くん。
「ま、そういう事だね。その件の女性は夏目三久さんパターンを狙っているのかな?」
と、僕。
「どうでしょうね?要は「クラブのホステスと言う職業は以前と違って明るい健全な職場だし、女子アナにも内定する程の美しさがあったから」
「逆に勤められた職場なのだから、女子アナの能力を保証するこそはあれ、マイナスになる事はない」的な主張を展開するでしょうからね・・・」
と、レイカ。
「日テレの価値観は時代遅れ・・・とでも、言うんじゃ、ないですか?」
と、ミユウちゃん。
「ふ。時代遅れと言う言葉を使う人間程、価値と言う事を理解していない人間なんだよ」
と、僕。
「それはどういう事なの?」
と、御島さん。
「例えば、中身の無い人程、最先端の流行の服をまとうようになる。それは自分に価値が無いから自分に価値をつけようとして、やっている行為に過ぎない」
と、僕。
「お金回りのよくなったおばさん達がシャネラーと化す、あの現象を言ってますね?」
と、貴島くん。
「そ。いくら、シャネルの最新流行のファッションを身につけていても、おばさんはおばさんだよ」
「ファッションとは、自分のキャラをベースにそれを最大限に強調してプレゼンするから、初めて意味を持つんだ」
「価値の無い人間は中身が空疎だから、そもそもファッションにならないよ」
と、僕。
「ま、そういう人間には、ココ・シャネルのこの有名な言葉を送りたいね」
「「みんな、私の着ているものを見て笑ったわ。でもそれが私の成功の鍵。みんなと同じ格好をしなかったからよ」」
「これがココ・シャネルの、ココ・シャネルたらんとするところだ。シャネラーはぐうの音も出ないはずだよ」
と、僕。
「皆と同じシャネルの服をまとってもファッションとしての意味はない」
「価値とはオリジナルな知恵を出せる事にこそ、ある・・・そういう事ですね」
と、レイカ。
「そういう事だ。話を戻そう。貴島くんの言う通り、雇用先を訴えるなんて、「和を以て貴しとなす」が最高正義のこの国にあっては」
「言語道断と言う事になる。たとえ、その女性が勝訴して、日テレの女子アナになれたとして、じゃあ、その彼女を使う人間はいるのかな?」
と、僕。
「職場の雰囲気は当然、悪くなるでしょうね。結局、夏目三久さんの歩いてきた道を歩くしかないような気がする」
と、ミユウちゃん。
「わたしは、その女性の家族が問題だと思うな。だって、将来、女子アナにしたい女性を、クラブのホステスとして、仕事をさせるなんて」
「もっての外!と言う判断が出来ない家庭でしょう?要はダメ家庭なのよね。選んだ弁護士も最低だし、知恵の無い一家って気がするわ」
と、御島さん。
「まあ、僕は10年くらい前、それこそ、横浜のキャバクラにはよく友達と一緒に出入りしていた」
「当然、そこにも四年制大学に在学している女性の例にも出会っているし、もっと言えば、横浜で立ちんぼしていた女性が」
「声をかけられたんで、抱いてみたら四年制大学に在学中の女性だと知った経験もある。後者の場合、そうやって、学費を稼がないと」
「そもそも大学にいけない女性だったから・・・偉い女性だなって思った経験もあるよ・・・」
と、僕。
「そういう大人な経験のあるゆるちょさんからして、彼女をどう思います?」
と、辛辣姫。
「うーん、僕からすると、視聴率や日本文化を甘く考えすぎていると言う主張になるね。今まで見てきた通り、女子アナの世界は非常に厳しい世界で」
「要は、その弁護士の言葉に乗るとすると、朝からその女子アナの事を笑顔で視界にいれられるかどうか・・・日本国民の主観にすべてかかってくるわけ」
と、僕。
「多くの日本人からすれば、その女性は、自分をクラブのホステスとして、言わば商品として売った経験があるわけだ」
「これは日本文化について言えば「穢れ」に当たる行為だ。もうひとつ、日本文化の大事な点は」
「「自分の主張を他人に押し付ける事は出来ない。他人に見られて他人がどう考え、結論づけたかで、初めて評価が定まる世界」」
「と言う事なんだな。つまり、「視聴者がその女性を好きになるかどうか・・・それはその女性の外見だけでなく、行為そのものもその評価の対象となる」と言う事だ」、
、
と、僕。
「なるほど・・・さっき、馬場アナの行為を激しく罵ったうちの社長さんのあり方がそのいい例ですね」
と、貴島くん。
「今回も御島さんはいい意見を言ってくれた・・・その女性をクラブで働かせた家族に問題があると・・・それに対して、ユキちゃんは水卜アナを評価しているところで」
「「水卜アナなんか、いい家庭に育ったんだなって、微笑ましく思える性格をしてるし」と言ってる」
「つまり、女子アナは、その育った家庭すら、評価対象になるんだ」
と、僕。
「それでは、この件は・・・ゆるちょさん的には、アウト?」
と、レイカ。
「「穢れ」を受けた人間は、そのままでは、日本国民は受け入れない。「禊」が必要だと言う事だね」
「と、言うか「穢れ」と言うのは端的に説明すれば・・・箸と言うのは、お父さんの箸、お母さんの箸、わたしの箸・・・と言うように」
「それぞれの箸が決まっているよね?でも、スプーンやフォークは使い回ししてヘーキだろ。つまり、「穢れ」は完全な日本文化なんだ」
と、僕。
「割り箸もその考えから来ていますよね。つまり、食事を取る、口に入れると言う行為は「穢れ」を呼ぶ行為なんですね」
と、貴島くん。
「女性が土俵に登れないのも女性には血の「穢れ」があるから・・・これを「女性差別」と欧米文化的に言い出すとおかしくなるんですよね」
「そういう馬鹿な女性がいかに多い事か。そういう馬鹿な女性が多いから、余計、日本が男性社会になっていくんですよ」
と、辛辣姫。
「日本人は「穢れ」を嫌う・・・すべての価値の中心はその本能にあって・・・「本能」を最も大事にする日本文化だから・・・その真逆が「清浄」なんですよね」
「そういう意味では、「日本人が視界にいれるのは、「清浄」なモノだけ」・・・と言う真理が日テレの主張する」
「「女子アナには清廉性が必要」と言う言葉の裏書になっていますね・・・非常に日本文化を理解している「知恵」のある言葉だと思います」
と、レイカ。
「その言葉を知ると「女性の価値は男性が主観で決めるモノ」とした女性側の弁護士のアタマの超悪さ加減が強調されますね」
と、辛辣姫。
「なるほど・・・ゆるちょさんは「禊」さえ、行えば、夏目三久さんみたいになれると言ったけど」
「日テレを退社し、ネガティブな体験をいろいろしてがんばった夏目三久さんだからこそ、「禊が済んだ」として、日本文化は彼女を受け入れたのね」
と、御島さんがようやくその事に気づいた。
「そういう事。人々を苦しめる怖い怨霊と化した天神様も鎮魂されれば、人々を守る学問の神になるように、「穢れ」はある意味、世間に注目される失敗なんだ」
「それでも、実力があり、実力を磨き、「禊」を済ませて、魅力的な本当の大人の女性になれれば、夏目三久さんになれる・・・そういう話なんだよ」
「それが日本文化なんだ。職業差別とは、まったく別個の話なんだ」
と、僕。
「今回の件について、職業差別的な話をしているテレビの解説者の人間は、超馬鹿・・・結論的に言うと、そういう事ね、ゆるちょさん」
と、御島社長。
「ああ。女性は20代の行き方が大事。失敗は成功の母だし、それが大人の女性、男性に成長させる磨き砂となる・・・と言うことさ」
と、僕。
「ま、注意深く見守っていきましょう。この事件、日本文化的にも、面白そうだ」
と、貴島くんが結論的に言葉にした。
皆、真顔で頷いていた。
(おしまい)
久しぶりに日本文化のネタを書かせて貰って、
面白かったですね。
また、これが御島さんがいいコメントをするんだな。
やはり、女性の洞察力は男性より高いですね。
ま、注意深く、見守っていきましょう。
ではでは。
えー、というわけで、今は毎日、作品を描くお仕事に集中しているところで、
すんごい文学賞を狙って、確信犯的にゲットに行っています。
すごい長編になりそうよー。ま、ご期待ください。
で、ブログ的にですが、毎日というわけにはいきません。
ですが、少しハードルが下がった事は事実ですので、
まあ、のんびり構えていきましょう。
作品、すごいの、出来そうだよ~ん。
じゃ、また、別の機会に。
ではでは。