おはようございます。
昨日の日曜日は、こんなでした・・・ってなネタで・・・。
さて、その時、僕は辛辣姫ユキちゃんとお茶&サシ飲みすべく、約束の場所に30分遅れで到着していました。
「ごめん、ごめん。日曜日の午後の楽しいデートなのに、30分も約束に遅れちゃって、申し訳ない」
と、僕はユキちゃんに平謝りに謝ります。
「いえ、ゆるちょさんが約束に遅れるなんて、めったに無いですからね」
「それに1時間前に予めメールして貰ったおかげで、その時間、ゆっくり銀座でのショッピングを楽しみましたから」
「全然、問題はありませんでしたよ」
と、ユキちゃんは割りと笑顔。
「それより・・・その30分の顛末、話してくださいよ・・・どうせ、女性絡みでしょ?」
と、ユキちゃんは相変わらず鋭い。
「いやあ、その時間、有楽町のマルイのセレクトショップで買い物してたんだけど・・・ほら、これ、買っちゃったー」
と、僕は自分の靴をユキちゃんに指し示す。
「あ、キャメルカラーのレザーシューズですね。ゆるちょさんのトレード・マークでもある白のデニム・パンツによく似合ってますね」
と、ユキちゃん。
「・・・と言うか、ゆるちょさんの最近のお気に入りの黒のパーカー姿って、やっぱりスポーツ系で全体をまとめろ!ってメッセージがあると思うんですよ」
「そこに白のパンツは少しさわやかに外しているけど、いつもは白のデッキシューズでスポーツ系でまとまって、ファッションが成立していました」
と、ユキちゃん。
「それをキャラメルカラーのレザーシューズに替えた事で・・・このレザーシューズも、スニーカー系のアイテムになってるから」
「全体的にスポーツ系でまとめられて・・・しかも、キャラメルカラーは、秋と言う季節を表現してるし、いい感じで、おしゃれが成立してますよ」
と、辛辣姫。
「いやあ、ユキちゃんは、おしゃれに厳しいから、そのユキちゃんとデートとなると、いろいろ考えちゃうよ」
「もっとも、その時間が楽しいんだけどね」
と、僕。
「でも、このキャメルカラーのレザーシューズ、スポーツ系に振ってて、いい感じですね。このレザーは、薄い・・・これ、カンガルーの革とか?」
と、ユキちゃんは靴を手に載せて、触ったりしながら、仔細に観察している。おしゃれ姫はなかなかに詳しい。
「鹿革だそうだ。カンガルー並に薄くて強度が出せるんだそうだ・・・しかも、これ、日本の広島製で」
「傷とか出来たら、直してくれるんだって。だから、お客とも長い付き合いになる・・・ってところが気に入って買っちゃったんだけどね」
「ま、そのポテンシャルで、2万数千円だから、安いものさ」
と、僕。
「ゆるちょさんは、なかなか、モノを買わない人ですからね。でも、価値があると判断すると即買い・・・いつもの如く店員さんに驚かれたんじゃないですか?」
「普通のサラリーマンだと即買出来る値段ではないもの」
と、ユキちゃん。
「それは言われた、各所でね・・・でも、アイテムとの出会いは恋と一緒だよ。その瞬間、「いい!」と思ったら、それは自分のDNAが絶対的価値を認めている事になる」
「人とアイテムも一緒さ。僕はユキちゃんにしろ、御島さんにしろ、ユミちゃんにしろ、「この人はイイ!」って感じたら、その日からヘビーローテだからね」
と、僕。
「それは確かにそうですね。だから、ゆるちょさんの周囲には、賢くて仕事の出来る、アタマの回転の早い、美人が揃っているんですね」
と、ユキちゃん。
「ユキちゃんも含めてね」
と、僕。
「ゆるちょさんは、そういう事をしっかりと言葉にしてくれるから・・・女性はつい笑顔になっちゃうんですよ・・・」
と、ユキちゃんはグレープフルーツジュースを飲みながら、さらに笑顔。
「で、30分の遅刻の理由は?」
と、ユキちゃん。
「いやあ、僕はバックが好きじゃない?しかも、手が自由になる背中に背負うバックがさー」
と、僕。コーヒーである。モカ。
「でも、ゆるちょさんは、数種類しか持っていませんよね?その理由は「気に入るバッグが少ないから」と、言ってましたよ、以前」
と、ユキちゃん。
「そ。これこそ、なかなか、邂逅が無いんだよ・・・まあ、それでも、気に入ったバックを使えているから、問題は無いんだけどね」
と、僕。
「ゆるちょさんは、機能性だけじゃあ、満足しませんものね。なにより、デザインと使い勝手・・・この二つが高度に表現されていないと」
「絶対買わない・・・信念のひとですからね」
と、苦笑するユキちゃん。
「うん。だって、その人やモノと自分の時間を共有するわけだから、常にいい感情でいたいじゃーん。不満を持ちながら日々を過ごしたくないんだ」
「そういう日々は20代で終わらしてきたから、もう戻る意味はない」
と、僕。
「そういうところは絶対的に頑固ですもんね・・・ま、それがゆるちょさんの一本気なところでもあるけど・・・」
「好きですよ、そういうところ」
と、ユキちゃん。こういうところで、さりげなく告白してるのが、ユキちゃんだったりするんだよね(笑)。
「で、そういう中で、有楽町マルイのショップを流してたら、あるショップで運命的邂逅を果たしてさ・・・それがこのバックなんだよ・・・」
と、僕は嬉しそうに、手提げの紙袋をユキちゃんにわたす。
「へー、確かに背中に背負う系のバックですけど、バック上部から、前に張り出した一本のベルトを斜めがけするタイプですね」
「これ以前、ユニクロのバックにもあったカタチですね。その一本のベルトをバック下部から出る2本のベルトとジョイントして」
「安定感を増して背中にフィットするカタチなのね・・・なるほど、これは機能的だし、デザイン的にもおしゃれですね」
と、バックを分析するユキちゃん。
「全体的には黒に近いブラウンカラー・・・あれ、この色、どこかで・・・」
と、ユキちゃん。
「ほら、この色と同じなんだよ・・・」
と、僕は自分の長財布を見せる。
「そうだ。どこかで見た色だと思ったら・・・この色はゆるちょさんのDNAが好むカラーなんですね」
と、ユキちゃん。
「そういうこと。それにこの金色のフックがいいでしょ。こういう遊び感覚に、僕は弱い」
と、僕。
「うーん、わかりますね。ゆるちょさんの好きな要素が満載って感じですもの、このバック・・・」
と、ユキちゃん。
「で、極めつけがこれ・・・じゃーん!ほら、中身は派手なパッションオレンジ・カラー」
「裏地を派手に!ってのは、日本の着物の精神にも伝わる日本の伝統的なオシャレだからね。これで、やられた感じだよ」
と、僕。
「うん、これ、おしゃれだし、開口部も広くて、使い勝手もいいし・・・女性が持っても・・・っていうか」
「これ、最先端のおしゃれな大人の女性が身に付ける、最先端アイテムじゃありません?」
と、ユキちゃん。
「やっぱ、そう思う?店員さんは一切、そういう事は言ってなかったけどね」
「ま、いいんだよ、僕、女性的なアイテムが大好きだし・・・」
と、僕。
「でも、スポーツ系に振ったおしゃれアイテムではありますよね」
「今日のゆるちょさんの服装に完全にマッチするアイテムですよ」
と、ユキちゃん。
「それだよ・・・店員さんにも、それ指摘されて・・・それで落ちた・・・完全に・・・」
と、僕。
「こういうアイテムを見つけてくるゆるちょさんの感性は、おしゃれ女性そのものですよね・・・」
「そこがゆるちょさんの素敵な部分でもありますけどね・・・」
と、ユキちゃん。
「で、30分、遅れた理由・・・だいたい想像はつきますけどね・・・」
と、ユキちゃん。目がちょっとだけ怖い。
「そう言えば、ゆるちょさん普段から言ってますものね・・・銀座はその店の一番優秀で仕事が出来る、おしゃれ美人と、おしゃれイケメンが働いているから」
「会話が楽しいし、いい時間を共有出来るって・・・そういう女性と話が合った・・・しかも、その女性はスラリと背の高い、容姿端麗でアタマの回転も速い」
「超仕事の出来る、優秀を絵に描いたような、ゆるちょさん好みの、素敵な女性だった・・・そんな所ですか?」
と、ユキちゃん。
「まあ、ユキちゃんや、御島さんクラスには、劣るけど・・・僕の相手をしてくれた女性が、外見的にはユキちゃん系で」
「少しスポーツ系に振った感じの背の高い女性だったんだよね、これが・・・」
と、僕。
「ワタシ系って言うと・・・前にゆるちょさんが指摘してくれましたけど・・・日テレの郡司恭子アナに似てる感じですか?」
と、ユキちゃんはしれっと言う。
「そうそう。あのテイストにスポーツ系な要素を足した感じかな。でもさ・・・僕は気づいたんだけど、まあ、毎日のようにユキちゃんや御島さんを始め」
「いろいろな女性とおしゃべりしているわけじゃない、僕は・・・それって、女性相手のおしゃべりの密かなトレーニングになってるんだよね・・・」
と、僕。
「はあ・・・まあ、そういう事になりますよね・・・」
と、ユキちゃん。
「だから、このバックを買う事が決まって、いざレジに行く時にさ・・・僕、うっかり、その女性に「でも、買い物って恋と同じで運命的邂逅なんだよね・・・」って」
「いつもユキちゃんと話している雰囲気でしゃべっちゃったら、その「運命的邂逅」って言葉が彼女のスイッチを押しちゃったみたいで・・・」
と、僕。
「それは・・・そういう単語に女性は弱いですから・・・「運命」とか「邂逅」とか・・・」
と、ユキちゃん。
「「その恋の話、もっと聞きたい。そんな男性見たことない」的な表情を、その女性に、されちゃったもんだから、「サービス精神旺盛」な僕もスイッチ入っちゃってさ・・・」
と、僕。
「なるほど・・・ゆるちょさん、仕事の超出来る優秀な超美人が大好物ですもんね・・・」
と、ユキちゃん。
「だからこそ、ユキちゃんや御島さんと、普段いるんだぜ・・・」
と、僕。ほんのちょっとだけ抵抗。
「で、まあ、恋愛の話なんて、それこそ、ユキちゃんと死ぬほど、普段話しているから、話せって言われれば、何時間でも話せるわけで・・・」
「「知ってる?恋ってさ、女性に選択権があるんだよねー」なんて始めたら、食いつく食いつく・・・」
「「恋も買い物も自分のDNAが導く運命なんだよね・・・スピリチュアル的に言うとさ・・・」なんて女性の好きな表現をガンガン入れて話し始めたら」
「もうその女性、仕事放棄して、僕の話に食いついちゃって・・・あげくの果てには、「わたし、今、実は21歳なんですけど、そう見られないんです」」
「「だいたい、26、7歳に見られて・・・」なーんて、相談まで受け始めちゃって」
と、僕。
「それ、なんて返したんですか?ゆるちょさん、女性への返しがほんとに上手いから・・・」
と、ユキちゃん。
「いや、それは「それは精神年齢が27、8歳のしっかりした女性に見えるってだけで、ビジュアル年齢はその人間の本当が出てるって事だから、全然問題ないよ」と」
「真面目に答えたけどね。僕は実際、そう思っているし」
と、僕。
「そんな話してたら「わたし、実は、ここ2年くらい彼氏がいなくて・・・」なんて話始めるから」
「「高校生の時の恋のトラウマ?」って聞いたら「そうなんです。それで・・・」なーんて感じ・・・もう、リアルに相手の考えている事がわかるから」
「先手先手で手を打っていけるから、面白かったよ・・・」
と、僕。
「あのー、ハッキリ言いますけど、ゆるちょさんみたいな大人の男性って、わたし見た事ないんです」
「だって、完全に「恋愛探偵」みたいになってますもん。そんなに恋愛に関して先手先手で言葉出せる男性って、ハッキリ言ってわたし、見たことありませんから」
と、ユキちゃん。
「その女性、驚いていませんでした?ゆるちょさんのそのありように・・・」
と、ユキちゃん。
「それが、そうなんだよね・・・もう、すっか食いつきまくっちゃって、最後には、「わたし、10歳くらい年上の男性が大好きなんですよ・・・」などと言い出す始末でさ」
と、僕。
「あ、それ・・・ゆるちょさんの事、受け入れる覚悟ありますって、そういう意味じゃありませんか。ゆるちょさん、エターナルビューティー化してるから」
「何も知らない女性には、30代前半に見えているはずだし・・・」
と、ユキちゃん。
「いやあ、だから、僕も女性への対応・・・毎日、ユキちゃんや御島さん、ユキちゃんの大親友、ユミちゃんに鍛えられた甲斐があったと思ってね」
と、僕。
「それで30分遅刻・・・30分もレジで話してたんですか?二人きりで・・・それ、別の女性の店員さんは、何か反応してませんでした?」
と、ユキちゃん。
「ああ、しきりに近くを歩き回っていたけど、目の前の女性がエースらしくて・・・完全にその場を支配してたから・・・」
「なんだか僕も銀座で美人な女性の接待を受けながら、酒でも飲んでる雰囲気だったね」
と、僕。
「ゆるちょさんは、その雰囲気作りが上手いんですよ。女性もその雰囲気に安心するし・・・「ヒカルの君の目」今日も強烈に場を支配していたんでしょう」
「その協力な「サル山のボス力」で・・・」
と、ユキちゃん。
「ま、そういう感じ・・・「わたし、こんなの初めてです・・・こんなにお客さんと話し込んだの・・・これこそ、運命的邂逅って事ですよね」って感激的に言われちゃってさ」
と、僕。
「相手は21歳の女子でしょう?ゆるちょさん、気づいていないかもしれないけど・・・ゆるちょさん、相当おんなたらしのテクニックが磨かれているって事ですよ」
「・・・でも、その片棒担いでいるは、わたし?・・・」
と、ユキちゃん。改めてその事に気づく。
「だから、その責任はユキちゃんにもあるんだよ」
と、僕。
「えーと、その話は、辞めにしましょう。ゆるちょさん、最近、目的の場所や道がわからない時は、「この子、美しいな」って思う女性に聞くようにしてるんですよね?」
と、ユキちゃん。
「うん。そうだね。その方が結局、いい方向にストーリーが進むから。笑顔も貰えるし、気分いいしね」
と、僕。
「うーん、やっぱり、ゆるちょさんのおんなたらしのテクニック・・・磨き過ぎちゃったかしら・・・わたし達・・・」
と、ため息をつくユキちゃんなのでした。
「ま、いいじゃん。結果オーライなのが、僕の人生なんだから・・・」
と、僕が言うと、
「さ、今日も飲みに行こう。で、今日はどこに案内してくれるのかな?」
と、僕は笑顔で言うのでした。
ユキちゃんも白旗を上げながら、目の笑う笑顔で、先頭に立って歩いて行くのでした。
(おしまい)
ということで、週末の銀座は、ほんとに楽しいですよ。
つーか、やっぱり、人間とのコミュニケーションが面白いですよね。
自分の仕事に自信のあるイケメンや美人が銀座には集まっているから・・・、
その前にカッバ橋にも、顔出してきたけど、仕事に自信のある職人さん達との会話は楽しかったです。
いい日曜日でした。
さ、今日から仕事。充実させていきましょう!
ではでは。
昨日の日曜日は、こんなでした・・・ってなネタで・・・。
さて、その時、僕は辛辣姫ユキちゃんとお茶&サシ飲みすべく、約束の場所に30分遅れで到着していました。
「ごめん、ごめん。日曜日の午後の楽しいデートなのに、30分も約束に遅れちゃって、申し訳ない」
と、僕はユキちゃんに平謝りに謝ります。
「いえ、ゆるちょさんが約束に遅れるなんて、めったに無いですからね」
「それに1時間前に予めメールして貰ったおかげで、その時間、ゆっくり銀座でのショッピングを楽しみましたから」
「全然、問題はありませんでしたよ」
と、ユキちゃんは割りと笑顔。
「それより・・・その30分の顛末、話してくださいよ・・・どうせ、女性絡みでしょ?」
と、ユキちゃんは相変わらず鋭い。
「いやあ、その時間、有楽町のマルイのセレクトショップで買い物してたんだけど・・・ほら、これ、買っちゃったー」
と、僕は自分の靴をユキちゃんに指し示す。
「あ、キャメルカラーのレザーシューズですね。ゆるちょさんのトレード・マークでもある白のデニム・パンツによく似合ってますね」
と、ユキちゃん。
「・・・と言うか、ゆるちょさんの最近のお気に入りの黒のパーカー姿って、やっぱりスポーツ系で全体をまとめろ!ってメッセージがあると思うんですよ」
「そこに白のパンツは少しさわやかに外しているけど、いつもは白のデッキシューズでスポーツ系でまとまって、ファッションが成立していました」
と、ユキちゃん。
「それをキャラメルカラーのレザーシューズに替えた事で・・・このレザーシューズも、スニーカー系のアイテムになってるから」
「全体的にスポーツ系でまとめられて・・・しかも、キャラメルカラーは、秋と言う季節を表現してるし、いい感じで、おしゃれが成立してますよ」
と、辛辣姫。
「いやあ、ユキちゃんは、おしゃれに厳しいから、そのユキちゃんとデートとなると、いろいろ考えちゃうよ」
「もっとも、その時間が楽しいんだけどね」
と、僕。
「でも、このキャメルカラーのレザーシューズ、スポーツ系に振ってて、いい感じですね。このレザーは、薄い・・・これ、カンガルーの革とか?」
と、ユキちゃんは靴を手に載せて、触ったりしながら、仔細に観察している。おしゃれ姫はなかなかに詳しい。
「鹿革だそうだ。カンガルー並に薄くて強度が出せるんだそうだ・・・しかも、これ、日本の広島製で」
「傷とか出来たら、直してくれるんだって。だから、お客とも長い付き合いになる・・・ってところが気に入って買っちゃったんだけどね」
「ま、そのポテンシャルで、2万数千円だから、安いものさ」
と、僕。
「ゆるちょさんは、なかなか、モノを買わない人ですからね。でも、価値があると判断すると即買い・・・いつもの如く店員さんに驚かれたんじゃないですか?」
「普通のサラリーマンだと即買出来る値段ではないもの」
と、ユキちゃん。
「それは言われた、各所でね・・・でも、アイテムとの出会いは恋と一緒だよ。その瞬間、「いい!」と思ったら、それは自分のDNAが絶対的価値を認めている事になる」
「人とアイテムも一緒さ。僕はユキちゃんにしろ、御島さんにしろ、ユミちゃんにしろ、「この人はイイ!」って感じたら、その日からヘビーローテだからね」
と、僕。
「それは確かにそうですね。だから、ゆるちょさんの周囲には、賢くて仕事の出来る、アタマの回転の早い、美人が揃っているんですね」
と、ユキちゃん。
「ユキちゃんも含めてね」
と、僕。
「ゆるちょさんは、そういう事をしっかりと言葉にしてくれるから・・・女性はつい笑顔になっちゃうんですよ・・・」
と、ユキちゃんはグレープフルーツジュースを飲みながら、さらに笑顔。
「で、30分の遅刻の理由は?」
と、ユキちゃん。
「いやあ、僕はバックが好きじゃない?しかも、手が自由になる背中に背負うバックがさー」
と、僕。コーヒーである。モカ。
「でも、ゆるちょさんは、数種類しか持っていませんよね?その理由は「気に入るバッグが少ないから」と、言ってましたよ、以前」
と、ユキちゃん。
「そ。これこそ、なかなか、邂逅が無いんだよ・・・まあ、それでも、気に入ったバックを使えているから、問題は無いんだけどね」
と、僕。
「ゆるちょさんは、機能性だけじゃあ、満足しませんものね。なにより、デザインと使い勝手・・・この二つが高度に表現されていないと」
「絶対買わない・・・信念のひとですからね」
と、苦笑するユキちゃん。
「うん。だって、その人やモノと自分の時間を共有するわけだから、常にいい感情でいたいじゃーん。不満を持ちながら日々を過ごしたくないんだ」
「そういう日々は20代で終わらしてきたから、もう戻る意味はない」
と、僕。
「そういうところは絶対的に頑固ですもんね・・・ま、それがゆるちょさんの一本気なところでもあるけど・・・」
「好きですよ、そういうところ」
と、ユキちゃん。こういうところで、さりげなく告白してるのが、ユキちゃんだったりするんだよね(笑)。
「で、そういう中で、有楽町マルイのショップを流してたら、あるショップで運命的邂逅を果たしてさ・・・それがこのバックなんだよ・・・」
と、僕は嬉しそうに、手提げの紙袋をユキちゃんにわたす。
「へー、確かに背中に背負う系のバックですけど、バック上部から、前に張り出した一本のベルトを斜めがけするタイプですね」
「これ以前、ユニクロのバックにもあったカタチですね。その一本のベルトをバック下部から出る2本のベルトとジョイントして」
「安定感を増して背中にフィットするカタチなのね・・・なるほど、これは機能的だし、デザイン的にもおしゃれですね」
と、バックを分析するユキちゃん。
「全体的には黒に近いブラウンカラー・・・あれ、この色、どこかで・・・」
と、ユキちゃん。
「ほら、この色と同じなんだよ・・・」
と、僕は自分の長財布を見せる。
「そうだ。どこかで見た色だと思ったら・・・この色はゆるちょさんのDNAが好むカラーなんですね」
と、ユキちゃん。
「そういうこと。それにこの金色のフックがいいでしょ。こういう遊び感覚に、僕は弱い」
と、僕。
「うーん、わかりますね。ゆるちょさんの好きな要素が満載って感じですもの、このバック・・・」
と、ユキちゃん。
「で、極めつけがこれ・・・じゃーん!ほら、中身は派手なパッションオレンジ・カラー」
「裏地を派手に!ってのは、日本の着物の精神にも伝わる日本の伝統的なオシャレだからね。これで、やられた感じだよ」
と、僕。
「うん、これ、おしゃれだし、開口部も広くて、使い勝手もいいし・・・女性が持っても・・・っていうか」
「これ、最先端のおしゃれな大人の女性が身に付ける、最先端アイテムじゃありません?」
と、ユキちゃん。
「やっぱ、そう思う?店員さんは一切、そういう事は言ってなかったけどね」
「ま、いいんだよ、僕、女性的なアイテムが大好きだし・・・」
と、僕。
「でも、スポーツ系に振ったおしゃれアイテムではありますよね」
「今日のゆるちょさんの服装に完全にマッチするアイテムですよ」
と、ユキちゃん。
「それだよ・・・店員さんにも、それ指摘されて・・・それで落ちた・・・完全に・・・」
と、僕。
「こういうアイテムを見つけてくるゆるちょさんの感性は、おしゃれ女性そのものですよね・・・」
「そこがゆるちょさんの素敵な部分でもありますけどね・・・」
と、ユキちゃん。
「で、30分、遅れた理由・・・だいたい想像はつきますけどね・・・」
と、ユキちゃん。目がちょっとだけ怖い。
「そう言えば、ゆるちょさん普段から言ってますものね・・・銀座はその店の一番優秀で仕事が出来る、おしゃれ美人と、おしゃれイケメンが働いているから」
「会話が楽しいし、いい時間を共有出来るって・・・そういう女性と話が合った・・・しかも、その女性はスラリと背の高い、容姿端麗でアタマの回転も速い」
「超仕事の出来る、優秀を絵に描いたような、ゆるちょさん好みの、素敵な女性だった・・・そんな所ですか?」
と、ユキちゃん。
「まあ、ユキちゃんや、御島さんクラスには、劣るけど・・・僕の相手をしてくれた女性が、外見的にはユキちゃん系で」
「少しスポーツ系に振った感じの背の高い女性だったんだよね、これが・・・」
と、僕。
「ワタシ系って言うと・・・前にゆるちょさんが指摘してくれましたけど・・・日テレの郡司恭子アナに似てる感じですか?」
と、ユキちゃんはしれっと言う。
「そうそう。あのテイストにスポーツ系な要素を足した感じかな。でもさ・・・僕は気づいたんだけど、まあ、毎日のようにユキちゃんや御島さんを始め」
「いろいろな女性とおしゃべりしているわけじゃない、僕は・・・それって、女性相手のおしゃべりの密かなトレーニングになってるんだよね・・・」
と、僕。
「はあ・・・まあ、そういう事になりますよね・・・」
と、ユキちゃん。
「だから、このバックを買う事が決まって、いざレジに行く時にさ・・・僕、うっかり、その女性に「でも、買い物って恋と同じで運命的邂逅なんだよね・・・」って」
「いつもユキちゃんと話している雰囲気でしゃべっちゃったら、その「運命的邂逅」って言葉が彼女のスイッチを押しちゃったみたいで・・・」
と、僕。
「それは・・・そういう単語に女性は弱いですから・・・「運命」とか「邂逅」とか・・・」
と、ユキちゃん。
「「その恋の話、もっと聞きたい。そんな男性見たことない」的な表情を、その女性に、されちゃったもんだから、「サービス精神旺盛」な僕もスイッチ入っちゃってさ・・・」
と、僕。
「なるほど・・・ゆるちょさん、仕事の超出来る優秀な超美人が大好物ですもんね・・・」
と、ユキちゃん。
「だからこそ、ユキちゃんや御島さんと、普段いるんだぜ・・・」
と、僕。ほんのちょっとだけ抵抗。
「で、まあ、恋愛の話なんて、それこそ、ユキちゃんと死ぬほど、普段話しているから、話せって言われれば、何時間でも話せるわけで・・・」
「「知ってる?恋ってさ、女性に選択権があるんだよねー」なんて始めたら、食いつく食いつく・・・」
「「恋も買い物も自分のDNAが導く運命なんだよね・・・スピリチュアル的に言うとさ・・・」なんて女性の好きな表現をガンガン入れて話し始めたら」
「もうその女性、仕事放棄して、僕の話に食いついちゃって・・・あげくの果てには、「わたし、今、実は21歳なんですけど、そう見られないんです」」
「「だいたい、26、7歳に見られて・・・」なーんて、相談まで受け始めちゃって」
と、僕。
「それ、なんて返したんですか?ゆるちょさん、女性への返しがほんとに上手いから・・・」
と、ユキちゃん。
「いや、それは「それは精神年齢が27、8歳のしっかりした女性に見えるってだけで、ビジュアル年齢はその人間の本当が出てるって事だから、全然問題ないよ」と」
「真面目に答えたけどね。僕は実際、そう思っているし」
と、僕。
「そんな話してたら「わたし、実は、ここ2年くらい彼氏がいなくて・・・」なんて話始めるから」
「「高校生の時の恋のトラウマ?」って聞いたら「そうなんです。それで・・・」なーんて感じ・・・もう、リアルに相手の考えている事がわかるから」
「先手先手で手を打っていけるから、面白かったよ・・・」
と、僕。
「あのー、ハッキリ言いますけど、ゆるちょさんみたいな大人の男性って、わたし見た事ないんです」
「だって、完全に「恋愛探偵」みたいになってますもん。そんなに恋愛に関して先手先手で言葉出せる男性って、ハッキリ言ってわたし、見たことありませんから」
と、ユキちゃん。
「その女性、驚いていませんでした?ゆるちょさんのそのありように・・・」
と、ユキちゃん。
「それが、そうなんだよね・・・もう、すっか食いつきまくっちゃって、最後には、「わたし、10歳くらい年上の男性が大好きなんですよ・・・」などと言い出す始末でさ」
と、僕。
「あ、それ・・・ゆるちょさんの事、受け入れる覚悟ありますって、そういう意味じゃありませんか。ゆるちょさん、エターナルビューティー化してるから」
「何も知らない女性には、30代前半に見えているはずだし・・・」
と、ユキちゃん。
「いやあ、だから、僕も女性への対応・・・毎日、ユキちゃんや御島さん、ユキちゃんの大親友、ユミちゃんに鍛えられた甲斐があったと思ってね」
と、僕。
「それで30分遅刻・・・30分もレジで話してたんですか?二人きりで・・・それ、別の女性の店員さんは、何か反応してませんでした?」
と、ユキちゃん。
「ああ、しきりに近くを歩き回っていたけど、目の前の女性がエースらしくて・・・完全にその場を支配してたから・・・」
「なんだか僕も銀座で美人な女性の接待を受けながら、酒でも飲んでる雰囲気だったね」
と、僕。
「ゆるちょさんは、その雰囲気作りが上手いんですよ。女性もその雰囲気に安心するし・・・「ヒカルの君の目」今日も強烈に場を支配していたんでしょう」
「その協力な「サル山のボス力」で・・・」
と、ユキちゃん。
「ま、そういう感じ・・・「わたし、こんなの初めてです・・・こんなにお客さんと話し込んだの・・・これこそ、運命的邂逅って事ですよね」って感激的に言われちゃってさ」
と、僕。
「相手は21歳の女子でしょう?ゆるちょさん、気づいていないかもしれないけど・・・ゆるちょさん、相当おんなたらしのテクニックが磨かれているって事ですよ」
「・・・でも、その片棒担いでいるは、わたし?・・・」
と、ユキちゃん。改めてその事に気づく。
「だから、その責任はユキちゃんにもあるんだよ」
と、僕。
「えーと、その話は、辞めにしましょう。ゆるちょさん、最近、目的の場所や道がわからない時は、「この子、美しいな」って思う女性に聞くようにしてるんですよね?」
と、ユキちゃん。
「うん。そうだね。その方が結局、いい方向にストーリーが進むから。笑顔も貰えるし、気分いいしね」
と、僕。
「うーん、やっぱり、ゆるちょさんのおんなたらしのテクニック・・・磨き過ぎちゃったかしら・・・わたし達・・・」
と、ため息をつくユキちゃんなのでした。
「ま、いいじゃん。結果オーライなのが、僕の人生なんだから・・・」
と、僕が言うと、
「さ、今日も飲みに行こう。で、今日はどこに案内してくれるのかな?」
と、僕は笑顔で言うのでした。
ユキちゃんも白旗を上げながら、目の笑う笑顔で、先頭に立って歩いて行くのでした。
(おしまい)
ということで、週末の銀座は、ほんとに楽しいですよ。
つーか、やっぱり、人間とのコミュニケーションが面白いですよね。
自分の仕事に自信のあるイケメンや美人が銀座には集まっているから・・・、
その前にカッバ橋にも、顔出してきたけど、仕事に自信のある職人さん達との会話は楽しかったです。
いい日曜日でした。
さ、今日から仕事。充実させていきましょう!
ではでは。