趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

思い出して

2009年02月03日 | 日々のこと
ユーミンの古い曲を聴いていて
十代の頃同じ曲を聴いていた自分を思い出してしまいました。
荒井由美という名のミュージシャンのつぐみ出す詞の世界が
当時の自分の気持ちを映し出して
そう、こんな風に思っていたんだよ、と
その頃の気持ちを鮮明にしてくれるのです。

多分当時だってそんな風に感じていたはずなのに
自身の気持ち、思いというものに
もっと鈍感であったような気がします。

何かを見ていたり、聞いていたりしながら
急に‘ある事’の謎が解けたりするのです。
それは突然に、ふっと湧いてきたように、
硬い氷がゆっくり融け出すように。

ドラマ「ありふれた奇跡」で
加瀬亮くんが自殺の理由を必死に話すのを観ていたら
学生時代の友人の一人を思い出してしまいました。
同じ理由で自殺してしまったのです。
そのことは後になって親しかった友人から聞かされたのですが。

そのことを聞いた当時は
そうなんだ、と思っていたはずなのに
今回このドラマでの話を聞いていたら
あぁ、こういうことだったのか、と
胸が痛くなりました。
分からなかったのです。
当時は。
ぜんぜん。

今頃かよ、と叱られそうです。
多分当時相談されていても
何の力にもなれなかっただろう事だけは
確信が持てます。

目には見えない心の流れというものを
なぜか意識的に閉じている自分を発見しました。
このことに気付かせてくれた
井上荒野さんに出会えて良かったな、と
心から思います。。




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2 コメント

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こんにちは (ソルト)
2009-02-04 16:03:12
「美しい雪景色・・でも積もった白い雪の下に何があるか。
小説はそれを描くものです。」
と、高樹のぶ子さんがご自身のブログに書いてました。
そのような小説をたくさん読んできたからか、長く生きて、それなりの経験をしてきたからか、昔の出来事を思い出して、もしかしたらあれはこういうことだったのかも知れない、と、思うことがあります。
でも、過ぎたことは仕方ありません。
そのときは、そういう思い、そういう考えしか出来なかったんですから・・・。

隣の町の美術館のすぐそばに、ユーミンさんのご実家がありますよ。                                       
おっしゃる通り (Poke)
2009-02-04 17:30:18
ソルトさん、こんばんは。
高樹のぶ子さんのお言葉、深いですね~そう言えば答えを探したくて読書にのめりこんだ時期がありました。

>そのときは、そういう思い、そういう考えしか出来なかったんですから・・・。
本当にその通りだと思います。最近、あぁそういうことだったのか、と思うことが増えたせいかやたらと未熟な自分を発見してしまい、憂鬱なのです。仕方ないことなのに。

>ユーミンさんのご実家がありますよ。
そういえばそのあたりでしたよね~目にしていた風景が重なるせいか、初期の頃のユーミンの曲を聴くと血が騒ぎます。ブログがきっかけで何十年ぶりに聴く事になったのですが。。

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