私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

その女アレックス

2015-12-03 21:23:42 | たまに読んだ本
先日、このシリーズの1作目である悲しみのイレーヌを読み、続いてシリーズ2作目であるこの本を読む。

順番が逆で発刊されたので、2作目から読んだ人が多数いると思われるのだが、もしまだの人が居たらぜひ、順番に読むことをお奨めしたい。

ある女が誘拐される。
誘拐現場を目撃した者はいるのだが、誰が誘拐されたかが分からない。
誰からも探されないその女は誰なのか・・・・・・

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読んだ際のショックが大きいミステリーはいつも理不尽だ。
被害者の立場になって「なぜこの人がこんなトラブルに巻き込まれるのか」と思い、またある時は「何故普通に生きていたこの人が加害者にならなければならなかったのか・・・・」とその理不尽さに悲しみを覚えることもある。
更に事件を追う刑事が、事件にのめりこむあまり、打ちひしがれ、疲弊する姿に、世の中の理不尽さを見る時もある。

理不尽な出来事にショックを覚え、そしてその理不尽な出来事にどうにかして答えを見つけようとする登場人物の行動に一喜一憂する。
理不尽な出来事に答えが見つけられなくても、生きていかなければならない辛さにまた思いを寄せたりする。

この本はそんな理不尽な思いが非常に詰まった本だ。


いろいろ書きたい思いがある本だが、ネタバレになりそうなので、こんな風になんだか分からない感想になってしまう。






その女アレックス (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋