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私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

それでも夜は明ける

2014-03-08 20:56:06 | 映画鑑賞
1841年のニューヨーク。
バイオリン奏者であり家族もある男性がある日突然誘拐され南部に連れて行かれる。
自由証明書がある奴隷でない黒人男性が、そのことにより突然奴隷となり12年過ごした実話をもとにした映画だ。

南北戦争時代の事は、高校の世界史の時間に勉強したことを薄っすらと覚えているだけだ。
もちろんそんな薄っぺらな知識なので、アメリカ国内で誘拐されることによって奴隷になるなどということがあったなど知るはずもない。
突然奴隷という物として扱われる現実。見せしめに気につるされても遠巻きに見るだけの白人。そして自分に火の粉がかかってはいけない見ないふりをする黒人。
そんな事実を見るだけでも衝撃である。

12年後、戻ってきた彼の回想本が原作となっているため、「いくらなんでもそんなことがあったはずがない。」という思いが入る余地がない。
逆に描かれていないが、もっと酷いことがあったに違いないという思いが浮かんでくる。

映画の最期にテロップで流される12年後のその後も、事実だけにやはり重い物がある。

映画としてというより、その事実があまりにも重いということに衝撃を感じる映画。さらにこの映画が作られるまでにこれだけの歳月が必要だったという事実にも重い物を感じる。

*****
アカデミー賞を受賞したということもあり、私が見た回は、満席に近い入りだった。




それでも夜は明ける オリジナル・サウンドトラック
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