私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

三国志英傑伝 関羽

2012-02-25 20:20:22 | 映画鑑賞
時代的には「赤壁の戦い」の前の話になるのだという。
曹操は捕虜にした関羽が義を重んじることに目を付け、自分と一緒に戦うように誘うも、関羽は劉備の元に帰ることを選ぶのだ。
関羽の選択を尊重する曹操。これが三国志で有名なエピソード@千里行らしいのだが、映画はその千里行というより、曹操と関羽の交流(いや駆け引きだろうか)と関羽の恋(いや横恋慕だろう)が中心なのだ。
私は三国志の知識がほとんどないので、三国志のあるエピソードにスポットを当てた映画という感じでかなりニュートラルな立場で映画を楽しんだと思うのだが、そんな私でもやや首をかしげるところがあった。
そもそも関羽が主人公であるはずの映画なのに、役柄としての見せ場は圧倒的に曹操に軍配が上がっているのだ。
もちろん曹操を演じたチアン・ウェンが巧者ということもあるのだろうが、義を重んじる関羽のそばに劉備の妻(第三夫人らしい)が常にいるため、どうも気が散ってしまうのだ。曹操が義を重んじる関羽を見込むきっかけになったであろう白馬の戦いのことも、後半の劉備の妻のエピソードですっかり印象が薄れてしまう感じなのだ。
もちろん義を重んじる関羽に恋物語があってもいいのだが、それで義を重んじるエピソードが薄れてしまっては魅力半減だ。それよりも、種々策略を練っているであろう曹操の方が乱世に生き抜く技を持っているような気がするのだ。さらに献帝のエピソードもあまり後味のいい感じはせず。


城内での刀を使ったシーン、室内のシーン、牛車で逃げるシーン等々、ドニー・イェンのアクションシーンは数々あるのだが、あまり空間の大きさを感じられるシーンがない。一対一の場面だけでなく、関羽1人対大勢の敵というシーンもあまり空間の大きさが感じられないのだ。

三国志門外漢の私がそんな風に評価するのはやや不遜な感じもするが、やや消化不良な感あり。



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