私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

扶養・厚生年金どっちが得?

2012-02-15 21:39:00 | なんということはない日常
朝刊のテレビ欄で見た、朝の情報番組の番組紹介タイトル
「知らぬと損 女の年金  ▽パート主婦 月1万給付増える?▽扶養・厚生年金どっちが得?」

*****(テレビは見ていない。放送内容とは関係なく、タイトルから思い出したこと)****

仕事柄、奥さんを税扶養に入れる人からの「妻のパートの年収は103万円で抑えたいが、妻はパートはやめたくないし、かといってこのまま働くと103万超えてしまうのでどうしたらいいか?」という相談や、「妻が130万以上パートをしたいと言っている。健康保険の扶養からのぞかなくてはいけないと思うのだが、それでは損だと思うので妻を説得したい」という話を聞くことがたびたびある。
ご夫婦によって細かい状況は違うのだが、結局出てくる話は、税扶養になる1,030,000円という金額と、健康保険の被扶養者として認める際にポイントになる1,300,000円という金額と「結局どっちが得か損か」という話なのだ。

キャッシュフローの話だけなら簡単だが、将来年金をもらいたいとか、収入が増えたことで翌年以降の住民税の金額が変わってくるとか、突き詰めて考えようとするとそんなに簡単な話ではない。さらに金額の問題だけでなく「働いて収入を得ることをどんな風に考えるのか?」という話にもつながっていく場合もあるだろう。パート社員の中で認められてチーフになる、そのあとは正社員になるなどという道があるかも知れない人に、簡単に103万とか130万の話を出して「損だから働かない方がいいですよ。」などと簡単に言ってしまっていいとはとても思えない。

こういう質問を受けた時には、非常に僭越だとは思うだが、「年金や税金の話を考える時に、あまり損得にとらわれない方がいいのでは?」ということとともに、「ご夫婦で何を一番大事だと思っているのですか?」と逆に質問することにしている。
「家族手当がなくなると困るから配偶者控除は受けていたい」という人もいるだろうし「将来妻にも自分で年金をもらえるようになってほしい」という人もいるだろう。何を得と考え、何を損と考えるのかは、ご夫婦毎によって違うからだ。


あと、「うちの妻は年金を払っていないから」という方には余計なお世話と思いつつ「直接払っていなくても、厚生年金制度全体で奥様の年金を払っているんですよ。」という言葉を必ず付け足すことにしている。

自分で直接払わずとも、なんらかの形で自分の年金部分が負担されているんだと思った方が、より一層年金について真剣に考えてもらえると思うし、そういうことを気にするようになれば、ただ単純に「損得」だけで考えなくなるようになると思うのだが・・・・