私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

そうだったのか! 現代史

2010-08-31 21:28:54 | たまに読んだ本
非常にわかりやすい。こどもニュースで培ったノウハウがいかに素晴らしいものなのか、改めて感心する。

アメリカドルを基軸通貨とする固定相場制が崩れ、1ドル360円から1ドルが308円になる通貨の切り下げのことを説明するくだり。
「ほとんどの人が360円から308年になることが円高だとは分かっていなかったと思う。」
というところで深くうなずいてしまった。

****
小学生の高学年の時、夏休みの自由研究の課題を「円高」にしたことがあった。
今考えると、308円に切り下げても安定せず、結局変動相場制に変わった1973年以降の夏にそれを課題に選んだのだと思う。
分からなかったら大人に聞いてみようというのが小学生の考え。
両親だの商店街の八百屋のおじさんだの子供なりにいろいろ考えて、「円高について教えてください」などと質問したのだと思う。
聞かれた方はいい迷惑だったと思うが、私もたぶん子供なりに必死だったのだと思う。
誰も分かるような説明はしてくれず、自由研究がまとめられないと思った私が最後に思いついたのは派出所のお巡りさんに質問することだった。
「お巡りさんならきっと質問に答えてくれるはず」そんな風に思いながら自転車で近所の派出所に行ったことは覚えている。
年配のお巡りさんは「分からないね~」と言っていたが、そのあとパトロールから戻ってきた若いお巡りさんが私の質問に答えてくれたことは今でも記憶に残っている。
私の自由研究を見た先生が「いいお巡りさんでよかったわね~」と言ってくれたのも記憶に残っているが、その時は結局円高のしくみはよくわからなかった。

ちょっとだけでも円高の仕組みがわかるようになったのは、仕事の関係でレートの心配をしなければならなくなってからの事だ。


そうだったのか! 現代史 (集英社文庫)
池上 彰
集英社

このアイテムの詳細を見る