韓国にも中華料理のお店は沢山あるそうで、中でも真っ黒の味噌ダレがかかっている見た目からは想像できない甘辛の麺 ジャジャンミョン(ジャージャー麺)は子どもから大人まで好きなメニューなのだという。
会社のそばにある韓国系の中華料理屋は何故か何時いっても空いており、確かに味もどうかと思うものが多いのだが、どのお店も混んでいて仕方がない時は、時々食べにいったりしている。
ジャジャンミョンは箸を両手に持ち、これでもかというほどタレと麺を混ぜ合わせ、全部が真っ黒になるくらい混ぜて食べるのが流儀だという。間違えても2,3度混ぜた位で口に運んではいけないのだ。
そんな事を知らずに新大久保でジャジャンミョンを食べた時だ。
「よく混ぜてお召し上がりください」という言葉に耳も傾けず、普段通り殆ど混ぜずに口にしたら、厨房の奥から「混ぜないと駄目です」と厳しい声が飛んできた。
「ええ」と生返事をし、更に混ぜないで食べ続けると、とうとう厨房から店の人が出てきてしまった。「混ぜてからって言ってるじゃないですか」との叱責され、店の主人は私の手から箸をと取り上げ、勝手にどんどん麺を混ぜ始めてしまった。見る見るうちに真っ黒になる麺を呆然と眺める私の横で、「これでいいね」と満面の笑みを浮かべる店の主人。
「郷に入ったら郷に従え」という言葉を思い出したが、ここは日本だ、混ぜないほうが郷に従うことになるのではなどど余計なことを考えながら、ジャジャンミョンを食べることになってしまった。
今でもジャジャンミョンを食べるたびに、混ぜることに戸惑いを覚えるが、最近やっと混ぜれば混ぜるほど美味しいような気がしてきた。
混ぜることに躊躇しなくなるまで、あと少しの辛抱のようだ。
会社のそばにある韓国系の中華料理屋は何故か何時いっても空いており、確かに味もどうかと思うものが多いのだが、どのお店も混んでいて仕方がない時は、時々食べにいったりしている。
ジャジャンミョンは箸を両手に持ち、これでもかというほどタレと麺を混ぜ合わせ、全部が真っ黒になるくらい混ぜて食べるのが流儀だという。間違えても2,3度混ぜた位で口に運んではいけないのだ。
そんな事を知らずに新大久保でジャジャンミョンを食べた時だ。
「よく混ぜてお召し上がりください」という言葉に耳も傾けず、普段通り殆ど混ぜずに口にしたら、厨房の奥から「混ぜないと駄目です」と厳しい声が飛んできた。
「ええ」と生返事をし、更に混ぜないで食べ続けると、とうとう厨房から店の人が出てきてしまった。「混ぜてからって言ってるじゃないですか」との叱責され、店の主人は私の手から箸をと取り上げ、勝手にどんどん麺を混ぜ始めてしまった。見る見るうちに真っ黒になる麺を呆然と眺める私の横で、「これでいいね」と満面の笑みを浮かべる店の主人。
「郷に入ったら郷に従え」という言葉を思い出したが、ここは日本だ、混ぜないほうが郷に従うことになるのではなどど余計なことを考えながら、ジャジャンミョンを食べることになってしまった。
今でもジャジャンミョンを食べるたびに、混ぜることに戸惑いを覚えるが、最近やっと混ぜれば混ぜるほど美味しいような気がしてきた。
混ぜることに躊躇しなくなるまで、あと少しの辛抱のようだ。