大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

春がやって来た

2012年03月26日 | 山菜

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茶褐色の枯れ野一色であった里山が、スイバの赤やアサツキの緑、ヤブカンゾウの黄緑と彩り豊かになってきました。

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地中でじっと春を待っていたフキノトウは、陽の光を浴び、まぶしそうに透き通るような黄緑色の顔をだしました。

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襟を正し、きちんと正装しているようなヤブカンゾウは、昨年の枯葉を持ち上げ、土手を埋め尽くしています。

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眠りから目覚めたアサツキは、「お日様大好き!」とでも言わんばかりに、大空に向かって濃緑の両手を広げています。

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「アサツキ大好き!」の私は、ひげ根や古葉を取り除いたりと食するまでには手間暇かかりますが、早速、酢味噌和えでいただきました。フキノトウの味噌炒め、ヤブカンゾウやスイバのてんぷらとこれからの里山は、食べられる山野草で満ち溢れます。

昨年の大震災後の暮らしを思い出しました。90歳前後の年寄り2人を含み、母屋での大家族生活が2か月ほど続きました。電気の無い暮らしの不便さは感じましたが、自給自足の暮らしは、食や住の不安はほとんどなく、自然と共にある心豊かな暮らしでした。居候の2人のおばあさんは私どもにとても気を遣い、「何か仕事をください!」と言われ、洗濯物をたたむ仕事や、収穫した豆類の選別等をお願いしましたが、それでも手すきの時は、手のかかるアサツキや野草の処理をお願いし、お蔭で春の香味野草の味をたっぷり楽しむことができました。改めて自然と共にある里山暮らしの豊かさを感じました。