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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

綾里川にサケの遡上

2011年10月29日 | 綾里の自然

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綾里川にサケが戻ってきました。

10月初めごろから遡上がみられ、今は川をのぞいてみるとあちこちにサケが泳いでいる姿がみられます。

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 上流の綾里川ダムから河口まで6kmの小さな二級河川ですが、毎年サケが遡上してきており、このブログでも震災前の今年の1月5日付で紹介していました。

 瓦礫で埋め尽くされていた綾里川も6月には整備され、川辺には草花も生い茂るようになり、今、その草花も冬の準備に入り、川面がよくみえるようになって魚の姿が確認できます。

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かつて綾里川の河口には網が仕掛けられ、回帰してきたサケを捕獲し、養鮭場で育て放流していたのですが、その養鮭場も津波で被害を受け、写真のような状態になっています。

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更地になった養鮭場の工場跡地から河口の水門が見えます。

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水門付近で遡上の準備をしているサケの群れ。このあたりは水がまだ濁っており、ヘドロもたまっていますが、回帰してきたサケが、捕獲網の無い河口で、悠然と泳いでいる姿は圧巻です。

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河口から500mほどの小学校付近の川を、産卵場を目指して遡上しています。

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その近くには、産卵前に力尽きたサケが横たわっていました。

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上流700m付近には、無事に産卵を終えたペアのサケでしょうか、静かに横たわっている姿がありました。

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川幅わずか3~4mほどの小さな川ですが、震災時にはここを激流となって津波が押し寄せ、1km先まで瓦礫で覆い尽くされていましたが、今は何事もなかったかのごとく清らかな水が流れています。でも、川端のガードレールは折れ曲がったり支柱のみになっており、下流の養鮭場まで続いていた桜並木も、この写真から下流はへし折られ、今でも無残な姿をさらしています。

 でも、この川にもサケが訪れ産卵し、来春には桜の花に送られながら、孵化した稚魚が大海を目指して下っていくことでしょう。


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