イトミミズは、泥と一緒に田んぼの有機物を食べ、糞を排泄し、有機物の分解や施肥効果の働きをしています。
牛糞堆肥で米作りをしている、大小迫の田んぼでは、たくさんのイトミミズがうごめいています。
体が黒く見えるところは、田んぼの泥が排泄されず残っています。
イトミミズが、尾の部分を水中に出して、しきりにお尻を揺り動かし、働いている様子です。
田んぼの泥を持ち上げるとイトミミズが出てきました。トロトロの土です。
イトミミズが土を細かくして、糞と一緒に田んぼの土の表面に排出しているところです。
イトミミズが増えると、土を細かくして糞と一緒に田んぼの土の表面に排出するために、表面積が増えた細かな粒子の土が堆積して、「トロトロ層」と呼ぶ土が形成され、草の種を埋める効果があるといわれています。数年後には田んぼの草取りも楽になるのではと期待していますが・・・
イトミミズは、オタマジャクシやヤゴなど田んぼに生息する生き物たちを支える基盤としても大切な役割を担っています。
石垣島では、イトミミズを(ズーフキムシ)と呼び、土を作る田んぼの泥の中の生き物として、代々大切にされていたそうです。また各地に類似した話として「草も木も持ちたるままのさがにして、よく育つるを真土(まつち)と言う」(会津歌農書)
昨年は里山整備で出た草木を燃やすために、「冬水田んぼ」は実現できませんでしたが、生物多様性を目指して、今年は実験的に、水田一反ほど実践しようと思います。
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