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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

振替休日で遊びにきた新中学生

2014年04月29日 | 綾里っ子

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昨日の午後、中学生になったばかりの5人の生徒が、つむぎの家に遊びにやって来ました。

「平日なのにどうしたの?」と聞くと「土曜日が授業参観日だったので、今日は振替休日なの。山に行きたい!」とのこと。彼らは慣れた手つきで、つむぎの家ノートに名前を書き入れ、リュックには飲み物も入っているようです。そこで、一緒に山に入ることにしました。

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まず、自分たちで植樹した木を見に行きました。

カツラの木を植えたモモちゃんは、ヘキサチューブから枝を伸ばして新芽を展開した様子に、「ワー元気だー!」と喜びの表情を見せてくれました。鹿の食害にあい、再度植え替えたツバサ君のサクラや、葉をいっぱいつけたレン君のコブシ、食害にもめげずに新芽が出始めたタカヒロ君とルキ君のコブシなど、順調に育っていることを確認して、南尾根コースの散策に行きました。


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歩き出してまもなく、垂れ下がった赤い花を守るように、たくさん切れ込みのある葉を見て「これなんですか?」とツバサくん。

「葉っぱの形をよく見てごらん。天狗のウチワに似ているでしょ、ハウチワカエデって言うのよ!」。「あっ ほんとだ!」と葉っぱを見て感心した様子。その他、破れた傘のような形のヤブレガサや芽を出したばかりのモミジガサの群生などを見つけては足を止めて観察していました。


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尾根道の中程では、「なに これ?」と大きな声で叫ぶレン君。盛り上がった木の根元に二つの穴を見つけました。

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4mほど離れたところにも、同じょうなむき出しの盛土を見つけ、動物が出入りしたと思われる穴がありました。

「南尾根からはよくキツネが降りてくるので、キツネの巣穴かもね。」というと、穴に長い枝を入れて「出てこないかな?」と探り始めたツバサ君。枝は、1m近く入っていったようですが、「動物は賢いから、巣穴は迷路のようになっているかもね」というと「あっ! そうか~」と諦めたツバサ君。


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途中、芽吹き始めた木々の間の倒木で、ルキ君を先頭にバランスをとりながら綱渡りを始めました。

木の芽晴れの尾根道は、ヤマザクラやオオカメノキの白い花、オレンジのヤマツツジが咲き始め、春の森をを彩っていました。


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フジの鞘を拾ったレン君、モモちゃんに見せると「それな~に?」とねじり飴のような形に驚きの表情。

「フジの実が種を落とす時に、ねじれることでより遠くに種を飛ばすことができる植物の知恵かもね」というと、「スゴイ!」とモモちゃん。


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約1時間半ほど南尾根を散策し、山から下りてきて、棚田跡で一息ついているところです。

この後、トウホクサンショウウオが生息する、上流の砂防ダムまで足を伸ばすことにしました。

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サンショウウオは、まだ卵塊の中ですが、幼生がうごめいていました。

ツバサ君は手にすくって確認し、卵塊をじっくり観察し始めています。好奇心の旺盛さは、中学生になっても変わらないようです。この後、ダム周辺を探検したり、水遊びや丸太遊びをして、里に戻りました。


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里に戻ってつむぎの家に来ると、今度は疲れも見せずに、鬼ごっこで里山を駆け巡っていました。この子達は、小学3年生の時からつむぎの家に来ており、昨日は、目一杯遊んで午後5時近くになって帰って行きました。

綾里小を卒業したばかりの生徒たちが、振替休日を利用して、つむぎの家に遊びに来てくれたこと。そして彼らと一緒に木の芽晴れの森を歩き、自然の中で生き生きとした姿に、元気をもらったひとときでした。


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