夏日になった昨日、綾里こども園の園長と二人の教諭に引率され、年長組・園児14人が手づくりの虫かご持参で、つむぎの家にやって来ました。
こども園からつむぎの家までは歩いて15分程ですが、庭でごあいさつ後、すぐに、熱中症対策のために各自用意した水筒で水分補給をしていました。
その後、里地に向かおうとしましたが、玄関脇の花壇でタイチ君が「あっ カタツムリだ!」と声を張り上げると、みんなが興味津々に近づき覗き込んでいました。もう虫取りの態勢に入っているようです。
里地では、草刈りをした土手に、カエルやコオロギ、バッタなどがピョンピョン跳ねまわっています。
生きもの大好きな子どもたちは、草むらから田んぼに逃げたカエルを捕まえようと追いかけて行きました。
小さな溜池では、オタマジャクシやヤゴ、ミズカマキリなどを捕まえ、水場に飛んできたシオカラトンボやクロアゲハなどの昆虫を追いかけたりと賑やかにはしゃぎまわっています。
ひとしきり遊んだ後は、木陰でおやつタイム。おやつを食べながらそれぞれ捕まえた生き物を見せ合い、楽しそうにおしゃべりしていました。
その合間に、園長先生が足元に落ちていたクルミを拾い、「これは何でしょう!」と問いかけながらクルミの説明やリスとネズミのクルミの食べ方の違いなどについてお話してくれました。
その後は、3日前につむぎの家に来たばかりのヤギのメイちやん(仮称)に会いに行き、それぞれヤギの好きなクワやカエデなどの餌を与えました。
朝のご挨拶時に、あらかじめメイちやんの話をし、「まだ名前がついていないので、皆さんで考えてください。」と予告をしておいたところ、ヤギを見るなり「ユキちゃん!ユキちゃんだ!」との声があがりました。発した園児につられて、他の園児たちも「ワァー、ユキちゃん」「ユキちゃんカワイィ」と、メイちゃんの名はいつしかユキちやんに変わっていきました。「なぜユキちゃんなの?」と聞くと「白くて、かわいいから」とか「耳が長くてウサギみたい!」と言う声が返ってきました。
園児たちの素直な感性を尊重して、つむぎの家のヤギは、「ユキちゃん」と命名しようと思います。
みんなで一通りヤギに餌を与え後は、ヤギもだんだん懐いたようで、園児が差し出した手に愛撫していました。
お帰りの時間がやってきて、園児たちとの、お別れの時です。
「ユキちゃん、バイバイ~」と言いながら立ち去る園児たち。その後を追ってユキちゃんは「メェー、メェー」鳴きながら小屋から出てきました。
園児たちも別れを惜しむように、ユキちゃんを振り返りながら「またくるからね~!」と手を振り振り、子ども園に向かって帰っていきました。
これまで、大家族で暮らしていたユキちゃんにとって、一人暮らしはどんなにか寂しかったことでしょう。去りゆく子どもたちの姿が見えなくなっても鳴き続けていました。どうやら子どもたちは大好きなようです。
「メェーメェー」の言葉しか発しませんが、目や表情、仕草や行動に感情がこもり、思慮深く、愛おしく思えるつむぎの家のヤギのユキちゃんです。犬のヤマトと共に、子どもたちの人気者になりそうです。
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