裏山のカタクリ(ユリ科)の花が満開を迎えました。
花びらを反らし、まるで踊り子のように華やかに舞い、虫たちを待ち受けています。
斜面が好きなようで、崩れかけたガレ場に互いに支え合うように咲き誇っています。
昨日まで蕾だったカタクリが、ぬけるような青空の下で一斉に花開きました。
花の中を覗くと、雌しべは雄しべよりも長く、自分の花粉が柱頭に付かない工夫や雄しべも3本ずつ2段構えで、蜜を求めてやって来た昆虫に、より広範囲に花粉を付けるつくりです。
これは、株立ちしたアオダモの幹の間に開花したカタクリです。
僅かな土に根を下ろし、7年ほどの歳月を経て、ようやく花開したカタクリ、昨年は一輪でしたが今年は賑やかに2段構えで花をつけました。
アオダモの幹に抱かれ、春爛漫と咲き誇るカタクリの花。
四年前の裏山は、ミヤコザサに覆われてカタクリの花を探すのが大変なほど荒廃した状況でしたが、1年、2年と継続して笹刈りや徐伐によって山も明るくなり、今年はどうにかカタクリの居場所が確保できました。
可憐に咲き誇るカタクリの花が、里山の自然は人の手を加え、常に管理していくことが大切であると教えてくれています。
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