非常にに発達した低気圧の影響で、全国的に大荒れの予報が出ていた昨日、ミノリちゃんがリュックサックを背負ってつむぎの家にやってきました。時計が午前11時を回っていたので「こんな時間から遊ぶの?」というと「今日は、お弁当を持ってきて、つむぎの家のベンチでみんなで食べようと約束した」とのこと、その後次々にお友達がやってきて、みんなで氏神様下の見晴らし展望に向かいました。
ここは綾里小学校も見える見晴らしの良いところで、丸太のベンチがあり、ここで手作り弁当を食べる企画だったようです。
朝から暴風雨波浪警報が出されており、嵐の前の静けさとでもいうような、どんよりとした空模様の天候でしたが、ミノリちゃんたちの思いが氏神様に通じたのでしょうか、雨や風もなく、迎えてくれたようです。
目的の場所に到着するやいなや、12時前でしたが、早速お弁当を広げ始めました。
みんな色とりどりの美味しそうなお弁当です。「自分で作ってきたの?」と聞くと、「お母さんと一緒につくったの」とニコニコと話してくれました。
「おいしそう!」とミノリちゃんはユウカちゃんのお弁当に箸を伸ばしています。「ユウカちゃんは人一倍食べ物に興味を持っているのに給食は食べるのが一番遅い」などと、おしゃべりしながらみんなでお弁当を楽しんでいます。
昼食後は、ため池に行って生き物を観察、包接しているヤマアカガエルやカエルの卵のうを見つけたようです。
水はまだ冷たいのですが、卵のうのかたまりを容器に移し、手で触って「ゼリーみたいにぶよぶよしている!」とカエルはさわれないというユウカちゃんが、卵の感触を楽しんでいます。
その後は山に行きたいと言いだし、向かい側のカタクリ山にむかいました。カタクリは、葉があちこちに出始めており、後10日も経つと花が咲き始めるようです。みんなは、急斜面の山を駆け上ったり、竹林の中を遊びまわったりと、春の里山を駆け巡っていました。
竹林の薄暗い中で、私が「みんなで目をつむり、耳を澄まして風の音や空気を感じてみよう」と言って、目を閉じ春の気配にひたり、目をあけると「目をつむっていたのは千田さんだけだよ!。ふふふ~」とミイカちゃんの笑顔が飛び込んできました。
山を下りてからは、庭で竹引きゲームを始めました。綱引きと同じルールで中心線を越えて引きずられると負けです。ユウカちゃんとミノリちゃんの戦いに、モモちゃんとミイカちゃんは応援です。
今度は竹の棒で、「チャンバラごっこ」。ミイカちゃんとユウカちゃんのとで、腰から下の体に先に触れたほうが勝ちです。ミノリちゃんとモモちゃんの応援合戦も盛り上がっています。
一昨日、初めての竹馬に乗ったユウカちゃんとそれを支えるミイカちゃんの様子です。乗る方も支える方も必死です。
昨日は、一人でもバランスをとりながら数歩ずつ歩けるようになりました。子どもたちのバランス感覚はすごいものです。一週間もすれば、自由に乗りこなせるようになることでしょう。
昨日は,ここ綾里地域にも暴風、大雨、洪水・波浪警報が出されていましたが、子どもたちの願いが通じたのでしょうか、どんよりとした温かな日和で、心配した風雨もなく、午後2時近くまで遊ぶことが出来ました。子どもたちはもっと遊びたかっようですが、警報も出ているので、雨が降り出す前に早めに帰ってもらいました。
子どもたちが帰って間もなく、雨が降り始め、風も少し吹いてきました。その後、夜には風雨も強まり、翌朝までは、雪混じりの強風が吹き荒れました。
春の”のどかさ”と”自然の脅威を感じる一日でした。