わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

福島から避難の浅田さん、生活スタイルを見直し脱原発を

2011-08-28 21:45:39 | 環境・エネルギー
 8月25日、金沢大学「角間の里」でいしかわ教育総研「環境教育」部会第9回公開研究講座があり、参加してきました。
 テーマは「福島原発事故を受け止め、食と農と地域を結ぶ環境教育にどう生かすか」です。パネラーは3人。「『能登まるかじり』地域の食材を活かして」と題する学校現場からの報告、「中山間地域と持続的な食と農」と題する専業農家の報告、そして、福島から避難している浅田正文さん(写真のマイクを持っている人)の報告があり、その後、フロアとのやりとりがあるパネルディスカッションでした。

 浅田さんは福島県から原発事故にあい、夫婦で金沢へ避難し、脱原発の運動をされています。東京でビジネスマンとして働き、54歳で退職し福島県に引っ越し、17年間自給自足の生活をしていました。「自然農」という農法で、耕さない、肥料を与えない、無農薬で、雑草も根を残し、地上部だけを刈りとることで、始めて数年後には十分収穫できたそうです。福島でも脱原発の運動を継続されていました。ところが、福島第一原発から25キロの避難指示区域にあり、事故の後、金沢の友人を頼り大慌てで避難することになりました。
 
<原発を受け入れられない理由>
・原発は人智を超えたもの
・使用済み核燃料の処理技術を人類はもっていない
・定常運転・定期点検時の作業員の被ばく

<本当に電力不足なのか?目に余る原子力村>
・2003.4~8 福島・新潟の東電管内全17基の原発を停止したが停電にならなかった。
・現在54基中15基のみ稼働。水力発電・火力発電の稼働率は半分以下。
・3.11以降の計画停電はゼスチャー?
・今年8.8、東電が東北電力に電力融通(全原発17基中稼働4基のみなのに)
・「国が安全の責任を持つ」って?やらせメール、電力不足の大げさな宣伝、情報隠し・・・

<生活スタイルを見直す>(コンビニ24時間営業・・・)

コーディネーターの三国千秋さん(北陸大学)のまとめより
 故高木仁三郎さんが91年「『死の灰』という表現は半分当たっているが、半分は当たっていない」と述べている。「火は完全に消えたわけではなく、『おき』の状態で、冷やし続けなければ放射能を出し続ける。人類は核エネルギーを取り出すことはできたが、消すことはできていない。」

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