わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

富山国際大学・上坂博亨教授による講演「エネルギーの地産地消とスマートグリッド」

2012-11-01 00:29:23 | 環境・エネルギー
 10月30日、白峰での小水力可能性調査の後は、白山市白峰支所で標記の講演によるセミナーがありました。
 私は、今年度、市議会でエネルギー対策特別委員会委員長を務めています。特別委員会でのテーマを「再生可能エネルギー」として、10月2日には上坂先生による「エネルギー地産地消の時代へ~小水力発電の役割~」と題する講演を拝聴し、(写真)その後、富山市常願寺川にある小水力発電所を視察しました。
 エネルギーの地産地消の意味について、大変示唆に富んだ2回の講演をまとめてみます。

◆エネルギーの地産地消がなぜ必要か?
  ・石油は2050年に80%にダウン  ・人口は2050年に9000万人に

<日本の再生可能エネルギーの可能性>
  風力:62% 太陽光:14% 水力:6% 中小水力:8% 地熱:10%
  再生エネ・ポテンシャルの高い地方:北海道、東北

<北陸電力管内の再生エネ・ポテンシャル>
 風力:26% 太陽光:14% 水力:14% 中小水力:25% 地熱:21%
 北陸の中小水力導入ポテンシャル 1位:富山(石川は5分の1)

<小水力開発を阻む原因>
地域資源の活用・開発を地域主体が行うことができない集権的な技術・制度・社会的仕組みの存在が障壁
 ・法制度的障害:水利権、電事法、土改法
 ・地域技術的障害
 ・利害関係
 ・経済的障害

<日本の見通し:脱原発シナリオにおける資産>
 ・人口変動を考慮したエネルギー要求量の試算
 ・原発依存の発電をできる限り再生エネに移行
 ・省エネ効果を考慮
   節電(15%) 照明や動力の効率向上 再生可能エネルギー熱による電力代替
   ペレットストーブ、ペレットボイラー、太陽熱温水器、ソーラーシステムなどによって電力を代替

◆エネルギー地産地消の意味

 地産地消エネルギーは、天下国家を支えるものではなく、地域と住民の生活に必要なもの
・地域の資源を活用して地域に豊かさをもたらす
・本当の意味での「エネルギー供給の安全と安心」 
いざというときのデュアル・エネルギー・パスによる生活の保障
・自ら作ることによる数々の恩恵
  地域の資源活用に関する様々な知恵と技術の蓄積(継承)
  地域の資源と技術を維持するための新しい労働の創出
  自然エネルギーの利用により価値を地域内で循環

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