最近、スマトラ島で流行っている「はちみつグァバ(ジャンブゥ・マドゥ)」。都会のスーパーで高値で売られています。Jambu madu di Sumatera.
これは、農業指導員のサイフルさんが自宅で育てているものですが、実は同じ苗木をブキッ・ティガプル国立公園(リアウ州)近くのレマン村の農業グループにも、50本提供しています。
9月に様子を見に行った時のようすはこちら。
今回(1月末)は、サイフルさんによる第2回目のセミナーを実施しました。
1回目は、昨年8月末に「ジャンブゥ・マドゥとは何か?植え方と育て方など」について教わりましたが、2回目は「害虫対策と、よりよい収穫を得るための管理方法」などを学びました。
Pak Saipul..
サイフルさんは農業局のスタッフですが、ゆいツールの活動へは2013年から個人的に協力してくれています。
スマトラでの数々の出来事が、私のやる気をくじかせる中、サイフルさんだけは期待を裏切らず、時間を惜しまずいつも積極的に協力してくれました。
セミナーでは、プカンバル(リアウ州の州都)でジャンブゥ・マドゥの畑を持っている農家の方が紹介されているテレビ番組を、農業グループメンバーに見てもらいました。
セミナーでは、肥料の与え方や害虫対策、実がついたときの管理の仕方などを学んだ後、村人が実際に育てている木を回って、余分な葉を摘んだり、殺虫剤をまいたりしていきました。熱心に話を聞く村人たち。
殺虫剤をまくサイフルさん。村人は、これが毒であることを理解しているので、吸い込まないように気をつけていました。
いらない葉っぱを取り除く。
村人は、今まで「かわいそうに思って」葉っぱを茂らせるにまかせてきましたが、管理のためにはいらない葉っぱを摘むことも大切なのだと理解しました。
はちみつグァバは、今レマン村で順調に育っている、はずです。
ゆいツールのスマトラでの活動(森に関する活動)は、いったんこれで終了となります。
4年間の活動で得たものや失ったものなどについては、そのうちスタッフコラムとして書こうと思います。
1冊の本としてまとめても、まとめきれないほどの物語がありました。
ゆいツールが現場に残せたものは、このグァバの木以外にあったのだろうか、と自問しています。
最後は、活動の中で訪れたテッソ・ニロ国立公園(TNTN)での子象とのツーショットです。
どうか、野生のゾウやトラやバクが生きていく森が、スマトラにずっと残されますように。
(山)
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