ミシンを使ってプラスチックごみをかばんに変える!
ゆいツールは1月下旬に、スマトラ島リアウ州で活動しました。
5月に行ったクラフトづくり講習会の、スキルアップバージョンとして実施しました。
講師は、前回と同じルンガット市のごみ銀行のアドリアニさん(Ibu Adriani)。
5月には手で編む方のクラフトづくりを教えたのですが、今回はミシンを使ったクラフトづくりを教えたい、というアドリアニさんの強い要望がありました。
アドリアニさんが住んでいるルンガット市では、クラフトを作れる職人さんがなかなか見つかりません。
でも、ブキッティガプル国立公園周辺のこの村では、女性たちは仕事があるなら喜んで働きます。
ゆいツールの現地での協力団体であるPASAが、以前支援したミシンを活用してアドリアニさんが教えます。
一方私は、手で編むやり方の別の編み方を伝えます。
これは、女性たちが前回の講習会後、作ったクラフトです。
初めてにしては、なかなかの出来栄えでした。
そして、こちらが今回作ってみたかばん。
女性たちは、アドリアニさんから「このかばんをひとりひとつ作って、私に見せて。作れそうだな、と思ったら注文するわ。材料は提供するから。」と言われて、真剣にうなづいていました。
村の人たちは、収入に結びつく仕事なら喜んでします。逆に、なにか作ってもそれが売れなかったら(現金が手に入らないので)、“骨折り損のくたびれ儲け”なので、いやがります。実はこの村の女性たちは、以前PASA(リアウ州のNGO)からパンダンという植物を使ったクラフトづくりを指導されたことがあります。もともと作る技術を持った人はたくさんいるのですが、それをたくさん作ってお土産用に売る、という発想がなかったのでPASAがサポートしたのですが、上手に販売ルートを確保できず、女性たちはやる気を失ってしまいました。おまけに、なぜか材料を外から購入していたので、予算がストップして活動もストップしてしまいました。
今回はそんなことにならないように、指導しているアドリアニさんと、PASAのローカルスタッフアンディさん(Andi Raja:下の写真左)と、女性たちの連携がうまくいくといいな、と思っています。(山)
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