活元運動をお勧めする、整体師のブログです

体は自然の一部であり、季節ごとに特徴があり、調整点が異なります。

大きく変わる自然栽培

2024-03-16 19:16:00 | 自然栽培
“自然栽培”という言葉は、“奇跡のリンゴ”の木村 秋則さんの造語ですが、なかなか実践する人が増えず、普及は伸び悩んできました。

しかしいま、この自然栽培が今大きく変わろうとしているように感じられます。

それは一つには英国で20年以上自然栽培(自然農法)を実践し、賛同者が増えていっている今橋さんの活躍が大きいと思います。

そして今橋さんの自然栽培(自然農法)は、これまでの木村さんの自然栽培とは、概念や印象が大きく異なっています。

木村さん自身は、農薬・肥料なしには不可能と云われたリンゴ栽培を、無農薬・無肥料で成し遂げるまで、まさに苦闘の年月が続き、7年目くらいには山で首を吊って死のうとまで追い詰められたわけですが、そこであることがきっかけで、大きな気づきを得て、11年目には、ついに数百本のリンゴの樹すべてにきれいな白い花を咲かせることができました。

しかしその苦難の歩みゆえか、木村さんの説く自然栽培は
「やりがいはあるが、困難なものです。場所によって土が違い、年ごとに気候も変わってきます。土も気候も変わっていく中で、感性を磨き、自分の圃場の作物に合った育て方を、試行錯誤しながら見極めていきます」
というような、“大変困難なもの”という印象です

しかし、英国で自然栽培(自然農法)を実践している今橋さんは、それとはずいぶん異なります。

今橋さん曰く、「自然栽培は、従来の慣行農法やオーガニック(有機)農法に比べ、最も簡単な方法です!」と言います。
人は難しいことをする必要はありません。作物や土に日々感謝の心で臨んで声をかければ、あとはすべて土や作物が、上手いようにやってくれます。
とまぁ、こんな具合です(笑)

このように、真逆というくらい異なっています。

また普及するための活動形態も、ずいぶん違う印象を受けます。

木村さんは全国を行脚して、自然栽培を説いて回り、また石川県の羽咋市や岡山県、また北海道にも“木村式自然栽培”を学ぶ場があり、そこで基本をみっちり学ばないと、とても田畑で実践することは無理でしょう。

一方今橋さんは、「自然農法ラーニングプログラム」というものがあって、英国だけでなく、日本でも毎年二度くらい帰国して各所を回っていますが、実地に受講したり、ZOOMを通じて学ぶこともできます。
また今橋さんは.ライブの動画などを含め既に300本以上の動画を作成しています。
種の蒔き方や苗の植え方、畝の作り方や床堆肥の作り方、また種の取り方等々、あらゆることを動画でわかりやすく教えてくれています。

またその動画の中で、いろんな作物が本当に大きく元気に育っている様子を見ることができます。

今橋さんの動画を視聴していると、『自分にもできそうだ。やってみよう!』という気にさせられます。

実際今橋さんは、自然栽培に必要なものは4つだけですと言い、
1.無農薬
2.無肥料
( 1と2は、実質ないのと同じですね )
3.自家採種
4.感謝の心で臨む
この感謝する対象は、土や作物だけではなく、病気や作物につく虫などに対しても感謝するのです。
それはそんな虫や病気も、理由があり必要があって発生したのだから、そしてそれはより良い作物を育てることにつながるものだから、敵視するのではなく、感謝の心を持って臨みましょうと説きます。

実際例えば、そら豆の茎にアブラムシがびっしりとついているのですが、そら豆自体はしっかりと実っているのです!
これが他の慣行農法やオーガニック農法の、アブラムシのついた( 中身がダメになった )そら豆と大きく異なるところです。
そして実際アブラムシは年々減っていき、4-5年でほぼいなくなりました。

ビニールハウスの上に小さな穴が開いて、雨水が漏り、本来乾燥を好むトマトに雨水がたくさん当たったために、回復不可能といわれているブライト病になりました。
近くのオーガニック農家の人は、「トマトはすべて抜いて、土も替えないと、全てがダメになりますよ」と忠告しました。
それで今橋さんは、仕方がないとトマトを5本位抜いたところで、トマトがかわいそうになり、それ以上抜くことができませんでした。
そして例によって、「ごめんなさい。うっかりして水を当ててしまいました。でもどうか再生してください」と、トマトにもそして土にもお願いしたのです。
するとブライト病になったトマトが朽ちた後、そのトマトは見事に立ち直り、たくさんの新しい実をつけている様子が動画で紹介されました。

結局土はそのままだし、トマトの苗も数本抜いたものをどうされたのか分かりませんが、他はすべてそのままで見事に再生したのです!
“ブライト病になったら終わり”という定説を翻したわけです。

似たような例はいくつもあります。

今橋さんは日本人なので、当然動画も殆ど日本語で話され、また字幕付きのものもあります。

それで日本でも、家庭菜園をしている人や脱サラして農業を始めた人、いま慣行農法や有機農法で農業を営んでいる人が、今橋さんに感化されて、自然栽培に変える人が増えてきているようです。

このように“実践は困難で、教えてくれる所で 1年は実地に勉強しないとできない”という印象だった自然栽培が、ラーニングプログラムを受けたり、今橋さんの動画をたくさん見ることによって、“誰でも、すぐにでも、簡単に自然栽培ができる”という様に大きく変わりました!

まさに、自然栽培の“大きな転換”であると思います。
遅々として進まなかった自然栽培(自然農法)は、これから“爆発的に広がる”のではないかと私は期待しています ^ - ^