こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

間 接 話 法

2019-07-28 09:58:38 | Weblog
世界的規模で

日夜濃度上昇をつづけている

温室効果ガスの拡大再生産

とそれによる

異常気象の無段階的昂進



もはや

文明が制御する術

はない


交流電流による

長距離高圧送電

をすべての国家が

共通の産業基盤として

採用した以上

温室効果ガスの大気中濃度は

着実に拡大する一方

という状態でトワに推移する


交流電流はその本質に於いて

止まっていることが

要するに

まったくできないものなのだ

交流成分の前提条件

となっている

周波数で成り立っている

電流

という意味をもつものである以上

燃焼炉の火を

発電するとしないとにに関わらず

止めておくことが

完全に

できなくなっているからだ


定期点検するための休止以外

火力発電所のすべては

二酸化炭素と水蒸気からなる

二種類の温室効果ガスを

排出し続けていることが

自らに課した

義務となっている


直流電流には周波数は存在せず

それ故に

蓄電装置に保存しておくことが

問題なくできている

止まっていることができる直流電流と

常に回転する波

の形を維持

しつづけていなければならない

交流電流との違いを

文明はこれまで

なにひとつ

認識してこなかった


そのために直流電源である

太陽光発電を増やせば

その分だけ火力発電所の負担が減り

地下資源を燃やす必要性を

減らせるという誤解を

世界中の電力会社が

社会全体へと

熱心に刷り込むことを許してきた


直流電源に周波数を与える

装置(インバーター)を組み込めば

直流出力を交流に変換するのは

問題なく可能


だがその装置を組み込んだところで

火力発電所で燃やしている

化石燃料の消費抑制

が成立していなかったのであれば

環境投資は損失となるばかり


温室効果ガス

の代表的存在である

二酸化炭素CO2の排出削減

にはまったく結びつかず

環境投資を損失へと

振り替えるだけとなる


交流電源を成り立たせているのは

周波数という絶対的な条件なのだ

永久磁石の極性を

SとNとの間で

交互に切り替えることにより

周波数という成分が

交流電流に本質成分として

備わる


50ヘルツの周波数は

毎秒50回転する電源だけが

生み出せる

毎分では3000rpm

という条件を

満たす能力が必要なのだ


60ヘルツの場合なら

毎秒60回転する必要があり

毎分3600rpmという条件

を四六時中

成り立たせていなければならない

ということなのだ


つまり交流電源というものは

おしなべて

周波数の関与

を絶対条件としている装置群

ということになる訳だ


その理由は

誘導法則に基づいて得られる

起電力を引き出すため

という目的に

基づいていたものであったから


誘導法則は200年前の

1820年に

ファラデーによって

法則として与えられたものであり

現在では世界中で

電力を生み出すための

共通のインフラを成り立たせている

基盤技術として

世界中で採用されている


誘導法則によると

起電力は

磁束密度と磁場変化の割合

で定まる

とされている


磁束密度を高度化すると同時に

磁場変化の割合を高め

その状態で安定化

させておくことで

起電力を効率的に引き出す

という発電効率の向上を図る

能力を引き出す

という効果の実現にあったのだ


交流電源が毎分3000回転する装置なら

それが生みだす交流電流は

50ヘルツの周波数を与えられている

この磁場変化を与えるための

回転運動が磁場変化の割合

となることから

60ヘルツの交流電流は

50ヘルツの交流電流に比べ

20%高い起電力を保持し

より効率的に

交流電流を生み出している

ということになっている


この発電効率の高さ

の違いというものが

周波数の差となっているのだが

周波数が同一であったとしても

波の位相が僅かでもずれてしまうと

電流遮断の原因となってしまう


あらゆる交流電源は

周波数を安定化させておくために

四六時中磁場変化

を安定した状態に

保っていなければならない

ということが

絶対条件なのである


このため火力発電所が

温室効果ガスの恒常的生産

を止められなくしてしまったのであり

温室効果ガスの生産を

常に維持していなければならない

ようにしてしまうこととなったのだ


止まっていることが

まったくできない交流電流

であったからこそ

消費者が束になって

節電に取り組んでいながらも

電源の回転数を減らすことが

全くできなくなってしまい

環境効果を何一つ

上げることができなくなっていた

これが温暖化の直接的な

原因となったことにより

環境対策から実効を

悉く失わせる原因となったのである


止まっている

ことがまったくできない

交流電流であったからこそ

京都議定書を成果を引き出せないまま

ただ単に失効させ

パリ協定の導入を急がせた

そのたった一つの

理由となった


交流電流の成り立ちを知っていたのであれば

誰にでも分かる

とても簡単なこと

に過ぎなかったのだが

世の知識人たちのすべては

直流と交流とを混同したまま

温暖化を止まらなくしているその訳を

一切追及しようとしなかった

かれらの問題認識能力に

重大な不備があったからだった


再生可能エネルギーを大量に導入しても

火力発電所が周波数を維持するために

化石燃料を燃やし続けているのだから

大気中のCO2濃度は

高まる一方

という状態で推移し続けるのが

身の定めとなったのである



気候変動要因の一つ

である温室効果ガスが

減るどころか却って増えてしまっていた

というのは

交流と直流との違いの意味を

世界中の賢人たち



まったく

弁別していなかったからなのだ


それには電力業界の通弊となった

秘密主義の高度化

という変化が

大きく関わっている


電力会社が買い取っているからといって

それが有効理由されている

ということにはならない

買い取っているように見せかけて

発生した損失を

消費者に負担させる行為

である太陽光付加金の請求を

未だに行っている事実は

詐欺行為であることを

立証していることなのだ


その有力な証拠となったのが

有効利用することができない

外部からの流入電流を

高値で買い取らせているすべての国家



気候変動要因をその手で高めさせることとなり

自然災害の狂暴化を

結果として急がせた

という積年の事実


現在既に起きている

世界規模の異常気象を生みだしている

主要な本質成分は

電力業界の秘密主義と

知識階級が陥った

普遍的な判断停止という

その状態

の現象論的な相互作用


その根底には

教育の成果なき高等化

という学力重視の偏向姿勢

が横たわっており

知育偏重型教育制度の欠陥

の一つである思考力の劣化

という粗悪な経過が

盤石の状態で蟠踞する通底システム

となって多くの禍を

この惑星へと偏に推しつけた

経過の事実


知識だけを与えておいて

その意味を掘り下げない

という知の量的拡大

に特化してしまった現在の教育制度

のあり方が

温暖化を止まらなくした

そのそもそもの

背後の理由


共育投資が有効需要の創出

に失敗し続けている現実を

承知していながら

気付かないフリを

しつづけている当事者の

何と数多くいることか


気候変動による異常気象の

昂進

はこれから更に

苛烈なものとならざるを得ない


さして意味のない大量の知識の獲得に

長い時間と大きな資本を投下していながら

その失敗の意味すら

未だに理解できずにいるようでは

どのような成長も

期待してはなるまい


教育投資の失敗が

環境投資の莫大な損失を生み

経済成長に

強い下押し圧力を掛けている

経済活動の長期的低迷

によるデフレ化する一方

というプロセスを見過ごし

巨額の債務負担

を増長させる負の論理

で市場経済全体を

特定の方向へと

欲望が操っている


異常気象に狂暴性を与え

社会資本の大量喪失のみならず

多様性に対する淘汰圧

を強く与える状況

を定着させた淵源を遡り

濫觴を辿っていけば

教育の意味のない高度化

へと自動的に辿りつく


義務教育を終了したら

インターンとして暫時社会参加し

進むべき方向性を

自らの判断で探り出すならば

時間と費用からなる多大な無駄を

地表から放逐することは

容易であろう


必要な知識は

AIを下請けとして利用すればよく

判断をアナログ回路で

ニンゲンが導く

というスタイルが望ましい


その時に役立つのが

考えるための

基礎的なちから

温暖化は無駄な遠回り

であったことを

文明へと告げるための

間接話法として

人類へと託された

事象の変化

現象から何を読み取るか

ということが

人類にとっての

進化のカギ
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