こ と の 端

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終 り の 宴

2019-03-03 08:30:09 | Weblog
メタン【CH4】を燃やすと

その酸化作用で

大気成分の21%を占める

酸素【O2】



二酸化炭素【C】と気体の水【H2O】

とを

同時生成することとなり

前者の【CO2】は

温暖化の原因物質

となって地表に温室効果を与え

気候変動を着実に加速する

最大の動因を形成する


後者の【H2O】は

温暖化の結果の一つ

でもある降水量の増加

とそれによる海面水位の

着実な上昇を

結果として地表に残す


メタン【CH4】は

その名の通り

一つしかない炭素Cと

燃焼を成り立たせるための

大気中に存在する酸素

【O2】とが

反応場で結びつくことにより

【CO2】を合成する同じその過程で

四つの水素【H4】の半分

に当たる【H2】が

大気中の酸素【O2】の二分の一

を取り込み

【H2O】を同時合成する


メタンが燃えて酸化するとき

温室効果ガスであるCO2が

一つでき

その二倍となる量の

H2Oが大気中へと

一緒に放出される

というメカニズム



温暖化現象の原因となり

その結果である降水量の増加

とそれによる海面の一方的上昇

を確定させることを繰り返す


メタンを燃やすと

温室効果ガスであるCO2と

気体の水であるH2Oとが

反応炉から

否応なしに放出される

事態

を避けることができない


水蒸気にも温室効果があることは

気化熱

が古くから証明している

地面に散水すると

地表の熱が下がって

涼しくなる事実

は誰もが経験的に

よく知っている


地表の熱を奪う効果が

地表を涼しくするのだが

奪った熱を上空で保存する効果

を生み出している


要するに

メタンを燃やすと

温室効果をより一層高めることで

気候変動を加速し

降水量の増加による

海面水位の上昇を

結果として急がせる


島嶼国家の水没

を早めたのは

平均気温の上昇による

氷山氷河の融解

以上に急増した

火力発電所の燃焼炉

を起源とする

気体の水の着実な

増加による


水素の酸化を強制する

火力発電の燃焼炉で

メタンガスを継続的に燃焼させる

その行為

が気候変動要因を増殖させ

降水量を増やし

水面の上昇を急がせた

そこに根源的な理由

があったのだ



90年代に入ってから頓に顕在化した

降水量の異常な増加は

気象庁にその後

今まで体験したことのない大雨

という表現を採用せざるを得なくして

顕著な変化を

地表へと

与える効果を

定着させる機序となった


これら一連の経過が示す事実に

無関心であり続けている

というその姿勢

こそ

温暖化による気候変動のレベル



抜き差しならないようにした

本来の理由


水は極めて安定な化合物

であることから

一旦合成されると

自然条件の下では

元素へと分解される機会が

殆どない


例外的に

火山による水の熱分解

であるところの

水蒸気爆発

が水を自然条件の下で

分解する能力をもつ唯一の手段


電気分解という方法では

エネルギーコストを引き下げられず

経済効果は何一つ

得られない


この水のもつ化合物としての

高い安定性



地球を水の惑星

とそう呼ばせている


これが火力発電を続けてきた文明



水没

という運命を

最終的に与えることとなる


地下資源を熱に変換するあらゆるプロセス



地球環境とそこに生息する

多様な生命のすべて

に対して

甚大な悪影響を

強く及ぼすこととなる


現状では炭素の酸化物

であるCO2にしか

関心が持たれていない状況だが

問題意識を高めていくことを通じて

問題に備わる深刻な課題



より明確なものへと変わる


惑星が水没する

ということの次第

が温暖化の二倍の速度

で進行する時代が

将来ここへと

確実にやってくる

のは現段階で

既にあきらか


温暖化現象について

無関心であり続けているのなら

知識階級の怠慢は

多様性喪失へと収斂していき

やがて静謐を迎えて終わる

という展開が確定する


思考力の劣化が

平均気温の上昇を生み出し

気候変動による

自然環境の無秩序化

となって顕れる

段階のいま

有効な対策を講じておけば

健全で安寧な環境条件

を取り戻すことは

まだ可能


問題認識能力を失ったままでいる以上

被害は

例外なく

公平かつ平等



与えられる

結末

へと必然的に結びつく


有害極まる温暖化

という名の環境条件の変更を

止められないように仕向けている

のが

再生可能エネルギーを増やせば

火力発電所の負担

が応分に減る

という誤った理解


その先鞭をつけることになったのが

ドイツアーヘンの市民たち

太陽光発電に投じた設備投資

の回収を急ぐことで

太陽光発電システムの普及促進

に繋げることができる

という強くて堅い

身勝手な思い込み

が電力会社に

直流電流を高価格で

買い取らせる

アーヘンモデルを

世界中に拡散して

定着させる動因となっている


そして今

太陽光付加金に相当する

必要のない支払い義務を

全国民が分散して担う

という結果を

招くこととなっただけでなく

更に悪いことに

大気中の二酸化炭素濃度が

却って急増してしまう

という最悪の事態を

その錯誤の故に導いた


これがパリ協定の批准

を急がせることになったのだが

有効な対策が不在であった

ということが

達成期限の設定

を極めて曖昧なものにした


交流電源による

長距離高圧送電を実施している限り

温室効果ガスの濃度上昇

は絶対に

止まらない

それは交流電流が

周波数で成り立っている

という事実認識が

おざなり

にされてきたからなのである


周波数とは

磁束の向きを切り替える

その頻度の態様

を表すためのものであり

毎分三千回転する電源でなければ

50ヘルツの交流電流

を生み出せない

という物理的事情が

温暖化を止まらないよう

今尚仕向けさせている


地下資源の継続的燃焼が

蒸気発電にとって必要不可欠な

蒸気圧

を高めることに

とりわけ大きく役立っている


蒸気タービンに一定の回転力

を与えることで

周波数を安定的に

長期間成り立たせることが

うまくできてきる


地下資源の消費を抑制すれば

周波数の低下は避け難く

電力品位は著しく

劣化してしまう


火力発電を実施している地域のすべて



温暖化を加速する効果と

降水量の異常な増加

を受け容れなければならなくなった

これが京都議定書を履行していた間に

温室効果ガスの濃度を高からしめた

その水面下に潜む

隠れたままの

内緒の事情


降水量が異常に増えれば

洪水を引き起こす

大洪水は地表を削って

最終的に海へと至る


海面水位の着実な上昇

という最悪の結果を

より早く招く主因

となる経過を

こうして繰り返し再生産

し続ける循環

へと陥ってゆく定め


このメカニズムを承知していないと

再生可能エネルギーの増設や

省エネ節電行為で

温暖化を防止できる

と誤った認識を

世界中の指導体制に

錯誤した状態のまま

強く思い込ませてしまうのだ


思考力の劣化は

問題認識能力の低下

となって

環境に作用する

というのが

温暖化現象が教えている

その本質


文明の自己崩壊は

その結果として

地球からの報復

という意味をもつ

自らの業による

生命のすべて

を消し去る効果

を発揮して

唐突に完結するカタチをとり

卒然として

ただ終わる
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