こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

価 値 基 準 ②

2018-02-11 10:24:37 | Weblog
どうみたところで

合理的

とは到底言えない

自己に属する不労所得

の一方的拡大

をめざそうとする

利益の誘導および

獲得競争に最大の価値

を起きたがる人の世のありよう

というものは

種々様々な混乱の胤

を地表へとばら撒くととなり

それが生む意味のない損失の山



欲の深い連中に

享受せよ

とばかりにある日突然

推し付ける


欲に駆られて大量に手に入れた

浮利を

一瞬で

取り上げる

という変化

が予告なく

ある日起きる

ということは分かっていた

総ての力学系は

平衡状態への回帰を目指す

ものであるからだ


このような

価値の誘導による創出と

それを起源とする

価値の喪失を繰り返すことにより

平衡状態で安定化する


そこで漸く落ち着く

ことが物心双方の安定的協調

を成り立たせるための

方途

として共通に見られる

普遍的な経過


不労所得を得たことにより

増殖して止まない

果てしなき欲望を

満たし

その後

安定を手に入れることができた

としても

価値を担保する何か

を見失ってしまったとき
    
その利益は雲散霧消して

損失のみが

最終的に

滓となって

そこに残される


仮想通貨への熱心な投資は

効率の良い不労所得の拡大

を図るための有効な手段

だと

そのように思われている


実態を持たない

ある特定の対象を共有することで

仮想の利益を追い求めようとする

虚ろな行為

それは実態をもたない

想像上の産物

薄っぺらな価値

しかもたないものであるのだが

信頼を寄せる仲間同士の間で

のみ

特別な価値を共有する安心が

そこに生まれる


相互信頼が成り立つ関係性が

失われてしまったとき

価値の共有化は不可能となる

実態のないものであっても

価値の互換性を共有する関係

が成り立っているのであれば

市場機能は成立している

信用経済とは

まさしくそのようなもの


小文字のiを頭に付した

虚数で表記すべき

特殊な利益であ

というることを

誰も意識したことがない

ここに暴落が起きる余地

が残されていた


価値を信奉しあう者同士の間

でのみ

流通することが許される

実体のない仮想の通貨

に対する実態を有する法定通貨

との兌換機能の意図的な演出と

それを前提とする投資行為のあれこれ

とが

不労所得で高い利益を得るための

新たな手段

として信認されるようになってから

価値の喪失というリスク

がそこに見え隠れする状態で

常に付き纏うようになったのだった


投資行為が相互信頼で成り立っている

現在の信用経済の枠組み

というものが

仮想通貨を妄想経済へととりこみ

不労所得の分捕り合戦の

あまたあるその主戦場

のそれぞれの場

に於て

効率良く富の収奪を図ろう

とする我欲に塗れた

すこぶる貪欲な者ども



執拗に特定の方向へと

狩り立てる

欲の泉の水を一度でも飲んだなら

その味を

生涯忘れられなくなるようだ

投資の本質は

欲の制御の可否

という其の点にある


この意味で

投資行動と宗教活動は

よく似ている

この相似する関係性

を成り立たせている

不労所得の獲得競争

を合理化する

目的を持つようになったのが

宗教的原理運動と

市場原理を信奉する

新自由主義運動


前者は神仏を措定する行為で

資本集約する活動を

信仰の名の下で推進し

後者は市場主義経済を前提とする

欲望の充足を積極的に肯定する

たった1%だけが共有する特異な認識

を世に定着させたことで

残りの99%に

粗末な暮らしをいま強いている

この現状を与え

貧困がテロを生む土壌を

休むことなく培養する制度が

様々な不具合を

地上へと連れてきた


仮想通貨の誕生と蔓延は

信用経済が生んだ

落し子

金本位制から離脱した後の

国際経済の反応場

となった株式市場と為替市場

を中核とする多種多様なあらゆる相場



利益を導出するための共通手段

となることによって

資本を集約する機能を

ドルショック以降

最大化して現在へと至った

そこに信用経済が青天井で

成り立つようになり

先物取引などが

不労所得獲得の天下道

として認知される時代を呼んだ


仮想通貨の登場は

その極値の到来を意味する

実態を持たない仮の価値を

互いに信用しあうことで

実際に機能せしめる

ことで価値の安定化

を盤石なものにする

という思惑の産物は

こうして生まれた


ところが

その最終局面で

仮想通貨が宗派の如く

一斉に乱立する状態となり

それが醸し出す不審の念

を共通分母

とするようになったとき

利益が体現するその価値に

実態の不在を察知した勢力が

信頼で成り立っていた市場から

担保なき信頼

が生む漠然性に危機観を募らせ

市場参加者の一方的増大

に壁を設けて

国家的な歯止めを

複数かけた


法定通貨であろうとなかろうと

価値を担保する機能

を失ったとき

信用で成り立っていた経済

はたちまち奈落の底へと

突き落とされる

通貨インフレというものは

通貨価値に対する不信を

量で指し示すための

指標


市場経済は利益の追求を合理化し

宗教活動は利益を与えるための保証

を与えることで

不労所得の獲得合戦

を現在まで

衰えることなく

延々と続けてきた


利益をリエキと呼ぶか

リヤクと呼ぶかで

組織化による与信行為の性質

が露わとなる

合法化に努めてきた固有の文化

の それぞれが

歴史として

こうして今に残された
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする