こ と の 端

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無 知 は 罪 ②

2014-02-09 08:29:18 | Weblog
世界の劣化は

この先の時代になって



決して

とまらない

ますます悪くなっていく


いたるところで

紛争がおき

力の強さをアカラさまにすることで

特権をもったということを

世界に見せつけることで

地域に於ける覇権を手に入れようとする

国家群が

これから

どんどん

増えていく

その兆候は東アジア一帯で

とりわけ特徴的にみられる


70億人を突破した

地上に増えすぎた人の数は

いつかどこかで

反転し

さまざまな理由から

次第に

縮小していくだろう


食料と水などが

量的に限られているものである以上

制限値を超える消費需要に

生産供給が対応できなくなるときが

間違いなく

やってくる


人口が急増し

稠密状態となっている地域は

やがて過疎化へと転じ

ひとびとの生活の痕跡は

廃墟にのみ残される


気象条件が温暖化で

もっと劣悪化していく時代には

農作物の収量は急速に減り

食糧危機が

世界各地に頻発するだけでなく

自然災害もまた

凶暴性を一段と募らせる

それによって

失われる命の数は

予想を超えて増加する


国際経済を一定の枠の範囲で

制御することに成功していた

いわゆるドル資本

一般に金融資本と呼ばれているグループは

人口の急速な減少に伴って

その収益を減らし

資本をそこにゆだねていた投資家がもつ欲望は

時の経過と共に枯れたものとなる

作物の実らない畑に

種を撒くバカ者が増えることはないからだ


淘汰圧の強化は既に始まっており

温室効果ガスの濃度を高めていく途上で

気候の変動

という文明にとって

望ましからざる影響を

いたるところで及ぼすようになった


経済に行き詰まらないよう配慮する国が増えれば

エネルギー資源の奪い合いという変化がおき

決済通貨となっているドルの需要を一層高めて

過剰流動性が生み出している偏りを

為替市場でより抜きがたいものにする


過剰供給されているドルは

市場に滞留させておいてはならず

速やかに回収して

成長が見込めるどこか遠くの市場へと

直ちに上陸させるようにしなければならない

この時点で余っていたドルは外貨へと姿を変え

過剰流動性は市場の闇へと消え失せる

これを繰り返していくことによって

ドルの発行国であるアメリカは

金融資本を方向づけてやるだけのことで

国内市場に富を集約することができるようになっていた


ドルを乱発状態で供給しておきながら

通貨インフレを引き起こす危惧を

隠密裏に消し去ることが

円滑にできる仕組みが築かれている


ドルという名の過剰流動性は

日本でかつて不動産バブルを生み落としており

バブルを破裂させた後になっては

失われた10年を

円高を持続させながら

国内市場に投資をしないことによって

倍の20年へと引き伸ばす

原動力となっていた


その後中国へ陸続として向かっていった過剰流動性は

巨大な人口を利用して

世界の生産基地となるよう沿岸部で仕向け

ドルを人民元へと振り替えて

ドル余り現象の弊害を一部解消しながら

運用益と為替差益とを同時に獲得して

企業収益を世界最大の規模へと

毎年押し上げる結果を導いた


この一連の行為で

ドルの通貨価値を制御裏に下落させ

人民元の通貨価値を意図的に高くした

このとき

既に流入済の資本は高くなった人民元で

安くなっていたドルを

有利な条件で

効率的に買い戻し

合理的に回収することが可能となった


中国共産党政府は

高くなりすぎた人民元を大量に供給して引き下げ

代わりにドルを大量に買い続けていた

その行為が僅か三年で

中国の外貨準備高を世界一へと押し上げた

中国が最大の債権国へと変貌を遂げたのは

金融資本による通貨配分のプロセスで

莫大な利益を上げていたマネーゲームの結果だったのであり

その裏側にできていたドル供給国側の

ある特別の事情の賜物のなせる業

でもあったのだった

中国政府の経済政策が発展に寄与した事実は

ない

増長して憚らない姿勢には

コムニズムの欠陥が反映されている


中国が買い取った大量のドルは

アメリカの公債を買うために使われていたのだったが

その行為が米政府を利することにしかなっていないことに

共産党政府は当時既に気付いていた

そこで

手に入れた大量のドルで

不足していた海軍力の充実化を図ったのであり

海洋進出を果たして

領海の権益拡大を高らかに宣言するに至った

というのがこれまでの経緯と次第


世界中の国々が

地下資源を買うと

決済通貨としてドルを買わなければならず

それが過剰流動性となって

海外投資へと波及するメカニズムができている


2008年秋にはリーマンショックが起き

国際経済は一瞬で危地へと陥った

そこで誕生したのがG20

G7がロシアの加入でG8になり

これを更に拡大させて

アメリカとドル経済圏とが陥った危機を

応急処置的に回避する

ための急拵えの組織であった


ドル経済圏が成り立たなくなれば

それに依存追随してきた途上国経済は

ひとたまりもない

最悪の事態を避けるには

先進諸国の周辺に位置する経済国家群が

ドル経済圏の維持存続を支援するために

共同で資本の供出に応じざるを得なかった

それによって破局は一旦回避されたのだったが

FRBが量的緩和を縮小に転じさせたことから

より軟弱な経済基盤の国家から

資本のアメリカ本国への流出を意味する帰還を

却って急がせるという変化を生じさせてしまった


国際経済を成り立たせているのはドル経済圏

であるに他ならないことから

EU諸国の債券の下落危機で発覚した

ドル以上に脆弱なユーロではなく

消去法で残された円を緊急避難先にする基盤が

金融資本の手によって

当時既に作りあげられていた


ドルの信認に疑問符がつくと

ダウ平均株価が大幅に下がり

日本の日経平均も連動して

それ以上に値を下げる傾向を示すようになっていた


日本ではアベノミクスを離陸させる目的で

政府系の投資ファンドが複数つくられており

意図的な株価の誘導と制御が

人知れず行われる特殊な市場になっていた

その不自然さというものが

日本の株価下落率をより高いものにしたといえる


健全性を失った市場は

当然の帰結として

不健全化することになる

人 古来よりこれを必然と呼ぶ


文明が

地下資源を必要としないエネルギーを

手に入れることができたとき

ドルが持つ過剰流動性は希釈され

ドル経済圏は金融資本の桎梏から

解放されることだろう


そこで自然エネルギーに注目が集まるようになったのだが

これは自立して機能することができなかった

自然条件は不安定なものであることから

電力を安定供給することが

本質的にできない

ということなのだ

そこで商用電源と併用することで

温暖化を防止した積りになっていた


電力消費を減らしたところで

地下資源の燃焼量を減らす効果は得られない

交流電源は発電機の出力調整をすることが

まったくできないものであるからだ

周波数が変動してしまったら

エネルギーとしては即無価値

節電が有効なのは直流電源のみに限られる

電気製品のスイッチを切っていれば

電力消費は起きず

電池に備蓄されているエネルギーは

そこに保存されたままとなる

電池を電源とする直流回路と

止めておくことが決してできない交流発電機とを

混同してはならない


問題の本質は

混同を生んだその認識の誤りにある

交流回路での節電は

無意味

子供のころから馴染んでいる直流回路で

交流電流を分かった積りになっていた

この認識の誤りを放置していたということが

実効のない温暖化対策を推し進めさせ

そのための国家予算を無駄な投資へと貶めた

無効な需要を勝手に生み出して

経済の成長を著しく阻害する結果を招いた

国の無知が原因となって負った借金が

失われた20年の間に

200兆円から

五倍の1000兆円以上になっていたのは

この単純な認識の齟齬を

誰も指摘してこなかったからなのだ

知識だけあっても

その正しい使い方を知らなかったのであれば

どのような改善も得られない


知識の量的拡大に特化した教育は

選抜する側の都合を効率化しはしたのだが

学ぶ側の知性から

思考力を奪い去るという結果を残した

この損失は

国家の累積債務が得たその規模以上に

高い有害性を帯びたものになろうとしている


いま生命に掛けられている淘汰圧の大きさ

というものは

為政者のもつ無知によって

文明に与えられたものである
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