こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

魑 魅 魍 魎

2011-06-05 07:00:45 | Weblog
一頃おおいに期待されていた燃料電池は

原発をなくすための候補にさえ登ることなく

いまや

すっかり忘れ去られてしまっている


原子力災害がおきた後で

自然エネルギーが改めて再評価されるようになった

だが

その能力の限界が詳らかとなったときから

再生可能エネルギーもまた

燃料電池と同じ身分へと落ちていく

道の行方は既に明らかなのだが

第三の方法を模索することに

文明は

関心を持とうとしなかった


ここに問題の種が埋まっている


発電の原理と

それを成り立たせている法則を

再確認するということが

困難を乗り切るための

最初の 一歩


所期の成果が得られるようになっていたのであれば

どんな方法であったとしても

それは正当に評価されていた

役に立たないままで終わってしまうものなら

過去の選択肢の一つ

となるだけのこと

その間に生じる時間と費用を

無駄とさえ思わない


知識の量的拡大を目指すことは

無知の量産化にひとしい


有象無象の数を徒に増やす

という結果を残しただけの拙い現実は

文明が歩んできた道が誤りだった

ということを

かねてから人類へと訴えかけていた


既存の電源に代わり得る

あらたなエネルギー創出法に気がつけば

新文明の勃興は

おのずから早まる


政界では

この危急存亡のときに

内閣不信任案を提出するに至り

呆気なく否決されるという

語るのも愚かな展開を生みだした


教育の失敗は

困難に遭遇しているこの時代に

国を却ってあやめる

という粗末な経過をミナモへと浮上させた


現実認識ができない政治家ほど

有害で

かつ

無益なものは他にない

その事実を見せつけられてきた国民は

不毛な事実に嘆くことしか

為す術がなかった


着手すべき手段の検討を蔑にして

リーダーシップの不在を種に

党の復権を優先しようとする

その姿勢は

余りにも

愚か




国会という名をもつ場は

鳥なき里の

蝙蝠

が犇めくだけの洞窟となった


国民に寄生して恥じない選良共に

どのような価値

どのような意味

があるというのだろうか


平均化を目指す教育を施されて育った者は

突出した存在となる指導者を

芽であるうちに

摘み取ることを善し

とする


日本を復興させる未来のリーダーは

高等教育を避けてきた一群の中から

おそらく登場するだろう


効率を重視する教育制度は

それを阻害する分子である問題児を

教室から排除する

権威に対して従順な子供たちだけが

教育機会をより多く与えられる現在のシステムが

権威主義者を再生産させ

原発の安全神話を語る御用学者と呼ばれる存在を

はびこらせてきた

この経緯に

こそ

膿となった

かつての白血球だったものの亡骸が

隠されている


核分裂によるエネルギーは

軍事目的であろうが

平和利用であろうが

一つの破壊で

地球全域に重大な影響を与えるものとなる

その事実が

漸く

誰の目にも明らかとなったのが

スリーマイル島からチェルノブイリを経て

フクシマへと至った

一連の原子力災害という現実であり

それが齎した多くの変化であった


権威とされていた者が

判断を誤ったとき

国民には不幸が訪れ

国会には魑魅魍魎が跋扈する


文明に備わる構造的欠陥は

教育制度の在り方に存する

画一的で一方的な教育を目的とする制度は

却って拙劣な結末の到来を急がせた


良かれと思ってしてきたことが

最悪の結果を生み出すことが

ある

これも

合成の誤謬

と呼ばれる概念に含まれる


新文明は

歴史に学ぶところから

はじまる

謙虚であれば

未来のエネルギー創出法が

誰にでも手に入る


それをどのようにして

恒久平和へと結びつけていくのか

ということが

最も大きな

当面の課題


解は既に地上へと与えられている

真実に先ず気づく

ということから

新文明の創設が

はじまる
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