今日（3月9日）は「ありがとうの日」『サン(3)キュー(9)」(Thank you)の語呂合せ。
私が現役時代、会社からアメリカへ視察旅行に行くとき、視察前の準備教育で、イギリスやアメリカなど外国の家庭教育では、人間としての基本の挨拶用語として、何かものを頼む時の「please：プリ－ズ」、何かをしてもらったときの「Thank you ：サンキュウ－」それに、「Excuse Me：エクスキュ－ズミ・－」の３つの挨拶だけは必ず躾けられているので、海外へ行ったとき、この3っ挨拶だけは、きっちりできれば、向うでの生活で、言葉の障害などはなんとかなる・・と、言った話を指導者から聞いたことを思い出す。事実、現地へ行くと、どんな会話の中にでも」必ずと言っていいほど「please」と「Thank you 」の言葉は出てくる。
日本でも、私たちが、子どもの戦中戦後の頃は、学校でも家庭でも挨拶は基本として躾けられてきたので、日常でも、自然に挨拶用語は出てくる。しかし、最近の日本では、学校や家庭でもどのような教育をしているのか知らないが、本当に、きっちりとした挨拶のできる者が子どもだけではなく大人でも少なくなってきたように思う。
特に、挨拶の中でも「ありがとう」という言葉ほどすばらしい言葉はないのではないか。感謝やお礼の気持ちを表す言葉として使われているが、このたった５文字の言葉が、どれくらい相手の人を良い気持ちにさせてくれることか・・・。
この「ありがとう」と言う言葉の語源は、形容詞「有り難い」の連用形「有り難く」のウ音便〕化し、感謝の気持ちを表す言葉「ありがとう」となったもの。「有り難い」は、もともと、仏教用語で、文字通り「有ること難い」という意味で、「有ることを欲しても、なかなか困難で実際には少ない。有ってほしいと望んでも有ることは希である」という意味で、そんなに奇跡に近い希なことに出会ったのだから、かたじけない、もったいない、恐れ多いという感謝の気持ちを表すことになったもの。
もともと、「挨拶」という言葉も、語源は仏教用語の「一挨一拶（いちあいいつさつ）」からのもだそうだ。挨は「押す」こと。拶は「せまる」という意味。禅家では、「一挨一拶」といって、師匠が門下の僧に、または修行僧同士があるいは軽く、あるいは強く、言葉や動作で、その悟りの深浅を試すことがある。そこから転じて、現在のように、やさしく、応答とか返礼、儀礼や親愛の言葉として使われるようになったが、何気ない挨拶にも、自然と、そこには、その人の生き方、生き様までも表れるものであろう。
言葉の語源を調べていると面白いのは、「面倒臭い」は、わずらわしい意味の「面倒」に、強調の意味や「○○らしい」などの意味で遣われる「臭い」を足した言葉であるが、この面倒の語源には、「ほめる」「感心する」などの意味を表す動詞「めでる」からとする説と、地方の幼児が人から物を貰った時に、額に両手で差し上げて言う「めったい」「めってい」めんたい」など感謝の言葉からとする説があり、いずれにしても、感謝を表す言葉から来ているらしい。その感謝の言葉が、現在のような意味に変化したのは、感謝を述べる時の「恥ずかしい」「決まりが悪い」「見苦しい」といった複雑な感情だけが強調されたものとされているのだとか。又、人の世話をすることを厄介なことが多いため、「世話」の意味としても「面倒」は使われている。
日本の人は、素直に「ありがとう」という感謝の言葉を口に出していえない人が多く、「ありがとう」のかわりに、「どうも」とか、「サンキュウ」「すみ（済み）ません」とか言ったりする。この「すみません」」の「済む」は、仕事が済む、終了などとともに、「気持ちがおさまる」「気持ちがはれれる」といった意味もあり、感謝の意を表するときにも使われる言葉だが、心からの感謝の気持ちは伝わってこない。英語の「Thank you」 の「Thank」も「感謝する 」の意だが、「Thank you for that ball! ＝すいませーん！ボールを拾ってください」といった使い方がされるが同じ様な使い方だろう。同じ「感謝」を表す言葉でも、「サンキュウ」よりは、「ありがとう」の方が、気持ちがこもっている。照れもあるかもしれないが、皆が、素直に「ありがとう」という言葉を、日常の挨拶言葉として使えるようになれたら、本当によい人間関係が出来るだろうと思うが・・・。
（画像は、イラスチありがとう。らウンロード堂より）
参考：
語源由来辞典
http://gogen-allguide.com/
あいさつ 【挨拶】 goo 辞書
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%B0%A7%BB%A2&search_history=&kind=&kwassist=0&mode=0&jn.x=29&jn.y=13
ありがとう- goo 辞書
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%A2%A4%EA%A4%AC%A4%C8%A4%A6&search_history=&kind=&kwassist=0&mode=0&jn.x=42&jn.y=14
楽しい仏教用語
http://www.terakoya.com/yougo/b_yougo.html
私が現役時代、会社からアメリカへ視察旅行に行くとき、視察前の準備教育で、イギリスやアメリカなど外国の家庭教育では、人間としての基本の挨拶用語として、何かものを頼む時の「please：プリ－ズ」、何かをしてもらったときの「Thank you ：サンキュウ－」それに、「Excuse Me：エクスキュ－ズミ・－」の３つの挨拶だけは必ず躾けられているので、海外へ行ったとき、この3っ挨拶だけは、きっちりできれば、向うでの生活で、言葉の障害などはなんとかなる・・と、言った話を指導者から聞いたことを思い出す。事実、現地へ行くと、どんな会話の中にでも」必ずと言っていいほど「please」と「Thank you 」の言葉は出てくる。
日本でも、私たちが、子どもの戦中戦後の頃は、学校でも家庭でも挨拶は基本として躾けられてきたので、日常でも、自然に挨拶用語は出てくる。しかし、最近の日本では、学校や家庭でもどのような教育をしているのか知らないが、本当に、きっちりとした挨拶のできる者が子どもだけではなく大人でも少なくなってきたように思う。
特に、挨拶の中でも「ありがとう」という言葉ほどすばらしい言葉はないのではないか。感謝やお礼の気持ちを表す言葉として使われているが、このたった５文字の言葉が、どれくらい相手の人を良い気持ちにさせてくれることか・・・。
この「ありがとう」と言う言葉の語源は、形容詞「有り難い」の連用形「有り難く」のウ音便〕化し、感謝の気持ちを表す言葉「ありがとう」となったもの。「有り難い」は、もともと、仏教用語で、文字通り「有ること難い」という意味で、「有ることを欲しても、なかなか困難で実際には少ない。有ってほしいと望んでも有ることは希である」という意味で、そんなに奇跡に近い希なことに出会ったのだから、かたじけない、もったいない、恐れ多いという感謝の気持ちを表すことになったもの。
もともと、「挨拶」という言葉も、語源は仏教用語の「一挨一拶（いちあいいつさつ）」からのもだそうだ。挨は「押す」こと。拶は「せまる」という意味。禅家では、「一挨一拶」といって、師匠が門下の僧に、または修行僧同士があるいは軽く、あるいは強く、言葉や動作で、その悟りの深浅を試すことがある。そこから転じて、現在のように、やさしく、応答とか返礼、儀礼や親愛の言葉として使われるようになったが、何気ない挨拶にも、自然と、そこには、その人の生き方、生き様までも表れるものであろう。
言葉の語源を調べていると面白いのは、「面倒臭い」は、わずらわしい意味の「面倒」に、強調の意味や「○○らしい」などの意味で遣われる「臭い」を足した言葉であるが、この面倒の語源には、「ほめる」「感心する」などの意味を表す動詞「めでる」からとする説と、地方の幼児が人から物を貰った時に、額に両手で差し上げて言う「めったい」「めってい」めんたい」など感謝の言葉からとする説があり、いずれにしても、感謝を表す言葉から来ているらしい。その感謝の言葉が、現在のような意味に変化したのは、感謝を述べる時の「恥ずかしい」「決まりが悪い」「見苦しい」といった複雑な感情だけが強調されたものとされているのだとか。又、人の世話をすることを厄介なことが多いため、「世話」の意味としても「面倒」は使われている。
日本の人は、素直に「ありがとう」という感謝の言葉を口に出していえない人が多く、「ありがとう」のかわりに、「どうも」とか、「サンキュウ」「すみ（済み）ません」とか言ったりする。この「すみません」」の「済む」は、仕事が済む、終了などとともに、「気持ちがおさまる」「気持ちがはれれる」といった意味もあり、感謝の意を表するときにも使われる言葉だが、心からの感謝の気持ちは伝わってこない。英語の「Thank you」 の「Thank」も「感謝する 」の意だが、「Thank you for that ball! ＝すいませーん！ボールを拾ってください」といった使い方がされるが同じ様な使い方だろう。同じ「感謝」を表す言葉でも、「サンキュウ」よりは、「ありがとう」の方が、気持ちがこもっている。照れもあるかもしれないが、皆が、素直に「ありがとう」という言葉を、日常の挨拶言葉として使えるようになれたら、本当によい人間関係が出来るだろうと思うが・・・。
（画像は、イラスチありがとう。らウンロード堂より）
参考：
語源由来辞典
http://gogen-allguide.com/
あいさつ 【挨拶】 goo 辞書
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%B0%A7%BB%A2&search_history=&kind=&kwassist=0&mode=0&jn.x=29&jn.y=13
ありがとう- goo 辞書
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%A2%A4%EA%A4%AC%A4%C8%A4%A6&search_history=&kind=&kwassist=0&mode=0&jn.x=42&jn.y=14
楽しい仏教用語
http://www.terakoya.com/yougo/b_yougo.html