今日(3月12日)は、「サイフの日」
「さ(3)い(1)ふ(2)」の語呂合せ。
「財布」 は、金銭を入れる布・革などでつくった袋、金入れ。欧米では17世紀に紙幣が登場するのと時を合わせて登場したという。それ以前は紐付きの小さな袋が硬貨をいれて財布として使われていた。これらの初期の財布は牛革や馬革をなめしたものが使われていた。日本では江戸時代に、藩紙が使われるようになって広まり、懐紙入れの技術を応用して作られた。紙幣が流通する以前の硬貨が使われていた時代、庶民は、巾着(きんちゃく)と呼ばれる袋ものを使っていた。入れ口には紐が通してあり紐で口をしばって携帯する。これは今でも、「財布の紐(ひも)が堅い」(むだな金は使わない)などの諺にも見られる。又、腰に付けることが多かったことから、転用して権力者などにべったりとくっついている人間のことを「腰巾着」と呼んでいる。
日本人の財布でもあった巾着には面白い話がある。
「黄金むしは金持ちだ 金藏建てた藏建てた 飴屋で水飴買つて來た」
これは、野口雨情作詞、中山晋平作曲「黄金むし(コガネムシの歌」である。
江戸時代の「御器(食器)囓(かぶ)り」がつまってこの名になったといわれるようにゴキブリは、昔、食べ物のある裕福な家にしかいなかった。だから、ゴキブリは「黄金むし」なのである。ゴキブリの卵嚢は安全に隠す場所が見つかるまで雌の腹からでてもしばらく尻に付いている。このゴキブリの卵入れは昔の財布(巾着)の形をしている。野口雨情が歌に描いていたコガネムシは、チャバネゴキブリのことだろうと言われている。彼の出身地である茨城県では、この虫が家にたくさん住みつくとその家は裕福になるという伝説があったそうだ。そういえば、1950年代には、「アブラムシ」と呼んだりしていたが、余り目立つ存在ではなく、当時の主役はハエだった。このゴキブリは南方系昆虫で、寒がり屋。住むのに寒い日本家屋は大の苦手らしいが、暖房設備の完備とともに、目につき出すようになったようだ。ゴキブリの繁殖は、日本がそれだけ豊かになったことでもあるようだ。
それが、今では、ゴキブリ野郎だとかゴキブリ亭主だとか、嫌われものの代名詞のようになっている。このゴキブリを、一気に悪役にしたのは1961(昭和36)年、小児マヒ流行地域のゴキブリ3種からポリオウイルスが見つかり、衛生害虫として駆除の対象となった騒ぎかららしい。
「ゴキブリ亭主」は、妻の支配する台所へ、夫がちょろちょろ入り込むことをやゆする言葉。古来、「男子厨房(ちゅうぼう)へ入らず」で、男が家庭で調理をすることは恥ずかしいこととされた時代の言葉である。
財布には、「財布を握(る」などと言う言葉があるが、これは、金銭の出し入れを管理する権限を握ることを言うが、このことについて、以下参考の名古屋大学・武田邦彦氏の「歴史から見る男女共同参画」にも書いてあったが、家庭の収入がすべて夫、妻は扶養家族(法律上)という条件の世帯で、財布をどちらが握っているかという調査を見ると、日本の男女関係というのが欧米とは全く違うことがよく分かる。欧米では、夫は、自分の労働の成果であるお金の使い道を管理するのは当然と考えており、妻は毎日家計簿をつけ、1週間に1度夫のチェックを受け、日々の買い物など家計費は1週間に1度、夫から必要分を渡されるが、妻は自由になるお金がないため、時折雑誌などのライターのアルバイトをして小遣いを捻出するといったことが一般的である。それに対し、日本では実に92,8%の家では、妻が財布を握っている。日本の男は自分の稼いだお金は妻へ、その上、共稼ぎの場合では妻のお金も妻へという割り振りで納得している。そして、夫は、自分が稼いで渡したお金を奥さんからお小遣いとしてもらって酒を飲みに行く。それは、夫と妻が、対等の関係にあり、夫が陽・外の関係・実を、妻が陰・内の中の関係・虚を担当するという役割分担があったからだという。だから、日本にはもともと「扶養」というような単語は夫婦間で意味を持っていない。それを法律用語で無理矢理、ヨーロッパの用語を入れるから議論になる。「妻が扶養家族」とは、妻が扶養されているのではなく、「妻が夫を扶養家族にしている」ということをいうのだと・・・。
兎に角、日本の男性は、大蔵大臣(妻)に、財政を管理されているところが多いのではないか。
ところで、国の財布=財政では、郵政民営化にひと区切りつけたことで、政府では「特別会計」の見直し作業が始まった。この「特別会計」・・・、国の予算には、教育費や防衛費といった普通の政策にお金を使う「一般会計」のほかに、特定の事業や資金について管理する「もうひとつの財布」が存在する。このいわば裏の財布が特別会計で、その数は、厚生保険特別会計や道路整備特別会計など合計31もあるという。ほんとうなら予算は一般会計ですべて管理すべきものだが、国が特定の事業をおこなう場合に収支をわかりやすくするため、例外的に設置されたはずだったのに、その規模は2005年度の歳出総額で412兆円と、一般会計(82兆円)の約5倍もあるというのだ。これは、じっくりと見直してもらわなくては困るね~。
脱線したので、元に戻るが、今のカード時代、財布の役割も大分変わってきたのではないか・・・。最近は、紙幣や硬貨以外にも、クレジットカードや運転免許証、定期券、名刺等を入れることができるようになっているものが多い。また紙幣を入れず小銭専用の小銭入れもあり、用途によって使い分けているが、普通の財布には、お金よりもカード類の方が多く入っている人の方が多いかも知れないね。
クレジット社会のアメリカでは中産階級以上の人は、現金を持ち歩く習慣がなく、精々、20~50ドル位しかお金は持ち歩かないので、財布そのものをもたずに、ズボンのポケットなどに無造作にねじ込んでいる人も多い。スーパーマーケットなどでも、現金で買物をするする人は、信用がなくクレジットを持つことの出来ない貧し人が殆どである。だから、現金で買物する人は余り信用されない。今は、日本もクレジット社会であり、銀行系、信販系、他、百貨店、スーパーなど色んな企業がカードを数多く発行しているが、その割りに、お金のある裕福な人でも多額の現金を持ち歩き、現金で買物をしている人が多いよね~。・・と言っている私もその1人で、高価な家電製品を購入の時ぐらいしかクレジットは使わない。最近の若い人のことは知らないが、クレジットで買物をする習慣がつくとお金がなくても安易に買物をするようになるので、節約家の関西人には、昔から関東の人よりは現金で買物をする人が多い。諺に「財布の紐を首に懸けるよりは心に掛けよ」といわれるように、金銭は盗まれぬように気をつけるよりも、無駄遣いをしないように心がける方が大切である。遠くない将来、今流行の携帯電話が財布代わりになると言われている。余り、便利すぎて、借金漬けで自己破産などしないように気をつけてくださいよ・・・。
(画像は巾着)
参考:
財布 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A1%E5%B8%83
goo 国語辞典[ 財布 ]
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%BA%E2%C9%DB&search_history=&kind=&kwassist=0&mode=0&jn.x=32&jn.y=13
歴史から見る男女共同参画
http://www.numse.nagoya-u.ac.jp/F1/proftakeda/danjokyoudou/rekishi4/
d=score/黄金虫
http://www.d-score.com/ar/A03033102.html
ゴキブリ生活
http://www.afftis.or.jp/konchu/gokiburi/goki03.htm
asahi.com : Be on Saturday「サザエさんをさがして」「豊かさ」が悪役にしたゴキブリ
http://be.asahi.com/20050129/W24/0009.html
「さ(3)い(1)ふ(2)」の語呂合せ。
「財布」 は、金銭を入れる布・革などでつくった袋、金入れ。欧米では17世紀に紙幣が登場するのと時を合わせて登場したという。それ以前は紐付きの小さな袋が硬貨をいれて財布として使われていた。これらの初期の財布は牛革や馬革をなめしたものが使われていた。日本では江戸時代に、藩紙が使われるようになって広まり、懐紙入れの技術を応用して作られた。紙幣が流通する以前の硬貨が使われていた時代、庶民は、巾着(きんちゃく)と呼ばれる袋ものを使っていた。入れ口には紐が通してあり紐で口をしばって携帯する。これは今でも、「財布の紐(ひも)が堅い」(むだな金は使わない)などの諺にも見られる。又、腰に付けることが多かったことから、転用して権力者などにべったりとくっついている人間のことを「腰巾着」と呼んでいる。
日本人の財布でもあった巾着には面白い話がある。
「黄金むしは金持ちだ 金藏建てた藏建てた 飴屋で水飴買つて來た」
これは、野口雨情作詞、中山晋平作曲「黄金むし(コガネムシの歌」である。
江戸時代の「御器(食器)囓(かぶ)り」がつまってこの名になったといわれるようにゴキブリは、昔、食べ物のある裕福な家にしかいなかった。だから、ゴキブリは「黄金むし」なのである。ゴキブリの卵嚢は安全に隠す場所が見つかるまで雌の腹からでてもしばらく尻に付いている。このゴキブリの卵入れは昔の財布(巾着)の形をしている。野口雨情が歌に描いていたコガネムシは、チャバネゴキブリのことだろうと言われている。彼の出身地である茨城県では、この虫が家にたくさん住みつくとその家は裕福になるという伝説があったそうだ。そういえば、1950年代には、「アブラムシ」と呼んだりしていたが、余り目立つ存在ではなく、当時の主役はハエだった。このゴキブリは南方系昆虫で、寒がり屋。住むのに寒い日本家屋は大の苦手らしいが、暖房設備の完備とともに、目につき出すようになったようだ。ゴキブリの繁殖は、日本がそれだけ豊かになったことでもあるようだ。
それが、今では、ゴキブリ野郎だとかゴキブリ亭主だとか、嫌われものの代名詞のようになっている。このゴキブリを、一気に悪役にしたのは1961(昭和36)年、小児マヒ流行地域のゴキブリ3種からポリオウイルスが見つかり、衛生害虫として駆除の対象となった騒ぎかららしい。
「ゴキブリ亭主」は、妻の支配する台所へ、夫がちょろちょろ入り込むことをやゆする言葉。古来、「男子厨房(ちゅうぼう)へ入らず」で、男が家庭で調理をすることは恥ずかしいこととされた時代の言葉である。
財布には、「財布を握(る」などと言う言葉があるが、これは、金銭の出し入れを管理する権限を握ることを言うが、このことについて、以下参考の名古屋大学・武田邦彦氏の「歴史から見る男女共同参画」にも書いてあったが、家庭の収入がすべて夫、妻は扶養家族(法律上)という条件の世帯で、財布をどちらが握っているかという調査を見ると、日本の男女関係というのが欧米とは全く違うことがよく分かる。欧米では、夫は、自分の労働の成果であるお金の使い道を管理するのは当然と考えており、妻は毎日家計簿をつけ、1週間に1度夫のチェックを受け、日々の買い物など家計費は1週間に1度、夫から必要分を渡されるが、妻は自由になるお金がないため、時折雑誌などのライターのアルバイトをして小遣いを捻出するといったことが一般的である。それに対し、日本では実に92,8%の家では、妻が財布を握っている。日本の男は自分の稼いだお金は妻へ、その上、共稼ぎの場合では妻のお金も妻へという割り振りで納得している。そして、夫は、自分が稼いで渡したお金を奥さんからお小遣いとしてもらって酒を飲みに行く。それは、夫と妻が、対等の関係にあり、夫が陽・外の関係・実を、妻が陰・内の中の関係・虚を担当するという役割分担があったからだという。だから、日本にはもともと「扶養」というような単語は夫婦間で意味を持っていない。それを法律用語で無理矢理、ヨーロッパの用語を入れるから議論になる。「妻が扶養家族」とは、妻が扶養されているのではなく、「妻が夫を扶養家族にしている」ということをいうのだと・・・。
兎に角、日本の男性は、大蔵大臣(妻)に、財政を管理されているところが多いのではないか。
ところで、国の財布=財政では、郵政民営化にひと区切りつけたことで、政府では「特別会計」の見直し作業が始まった。この「特別会計」・・・、国の予算には、教育費や防衛費といった普通の政策にお金を使う「一般会計」のほかに、特定の事業や資金について管理する「もうひとつの財布」が存在する。このいわば裏の財布が特別会計で、その数は、厚生保険特別会計や道路整備特別会計など合計31もあるという。ほんとうなら予算は一般会計ですべて管理すべきものだが、国が特定の事業をおこなう場合に収支をわかりやすくするため、例外的に設置されたはずだったのに、その規模は2005年度の歳出総額で412兆円と、一般会計(82兆円)の約5倍もあるというのだ。これは、じっくりと見直してもらわなくては困るね~。
脱線したので、元に戻るが、今のカード時代、財布の役割も大分変わってきたのではないか・・・。最近は、紙幣や硬貨以外にも、クレジットカードや運転免許証、定期券、名刺等を入れることができるようになっているものが多い。また紙幣を入れず小銭専用の小銭入れもあり、用途によって使い分けているが、普通の財布には、お金よりもカード類の方が多く入っている人の方が多いかも知れないね。
クレジット社会のアメリカでは中産階級以上の人は、現金を持ち歩く習慣がなく、精々、20~50ドル位しかお金は持ち歩かないので、財布そのものをもたずに、ズボンのポケットなどに無造作にねじ込んでいる人も多い。スーパーマーケットなどでも、現金で買物をするする人は、信用がなくクレジットを持つことの出来ない貧し人が殆どである。だから、現金で買物する人は余り信用されない。今は、日本もクレジット社会であり、銀行系、信販系、他、百貨店、スーパーなど色んな企業がカードを数多く発行しているが、その割りに、お金のある裕福な人でも多額の現金を持ち歩き、現金で買物をしている人が多いよね~。・・と言っている私もその1人で、高価な家電製品を購入の時ぐらいしかクレジットは使わない。最近の若い人のことは知らないが、クレジットで買物をする習慣がつくとお金がなくても安易に買物をするようになるので、節約家の関西人には、昔から関東の人よりは現金で買物をする人が多い。諺に「財布の紐を首に懸けるよりは心に掛けよ」といわれるように、金銭は盗まれぬように気をつけるよりも、無駄遣いをしないように心がける方が大切である。遠くない将来、今流行の携帯電話が財布代わりになると言われている。余り、便利すぎて、借金漬けで自己破産などしないように気をつけてくださいよ・・・。
(画像は巾着)
参考:
財布 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A1%E5%B8%83
goo 国語辞典[ 財布 ]
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%BA%E2%C9%DB&search_history=&kind=&kwassist=0&mode=0&jn.x=32&jn.y=13
歴史から見る男女共同参画
http://www.numse.nagoya-u.ac.jp/F1/proftakeda/danjokyoudou/rekishi4/
d=score/黄金虫
http://www.d-score.com/ar/A03033102.html
ゴキブリ生活
http://www.afftis.or.jp/konchu/gokiburi/goki03.htm
asahi.com : Be on Saturday「サザエさんをさがして」「豊かさ」が悪役にしたゴキブリ
http://be.asahi.com/20050129/W24/0009.html