今日(3月29日)は、「マリモの日」
1952(昭和27)年、北海道阿寒湖の「マリモ(毬藻)」が国の特別天然記念物に指定された。同時に、富山湾のホタルイカ群遊海面、鹿児島県出水市のナベヅル、高知のオナガドリ等も国の特別天然記念物に指定された。
天然記念物とは、動物、植物、地質・鉱物、天然保護区域などで、学術上価値の高いものとして国または地方自治体が指定したものをいい、天然記念物は、かつては1919年(大正8年)公布の「史蹟名勝天然記念物保存法」により指定されていた。後に文化財保護法(1950年)が制定されて、これを引き継いだ。単に「天然記念物」と言った場合、通常、国が指定する天然記念物を指し、文化財保護法に基づき、文部科学大臣が指定する。2005年2月1日現在、国の天然記念物は971件指定されているが、このうち特に重要なものとして特別に指定されたものを特別天然記念物といい、天然記念物中の75件が特別天然記念物に指定されている。
「マリモ」と同じ、植物では、天然記念物536件のうち、30件が特別天然記念物に指定されている。
マリモ(毬藻)は、球状の集合体を作ることで知られている淡水性の緑藻の一種で、特に阿寒湖に生息するマリモは、美しい球状体を作るため、その美しい姿や希少性から、国の特別天然記念物に指定されている。学名はAegagropila Linnaei。
「マリモ」は、球状体一つがマリモの一個体単位というわけではなく、この球状体を構成する細い繊維(糸状体と呼ぶ)がマリモの個体としての単位であり、よく目にする球状の「マリモ」はマリモの集合体と言った方が正しいそうだ。実際にマリモが生息している湖沼の多くでは、マリモは糸状体の形態で暮らし、球状の集合体を作らないので、阿寒湖のような 大型の美しい球状体を形づくるマリモは、世界でも類がないそうだ。日本では1897年に札幌農学校(現北海道大学)の川上瀧彌が阿寒湖の尻駒別湾で発見し、その形から「マリモ(毬藻)」という和名をつけた。普通のマリモそのものは、本州から北海道のいくつかの湖沼と北半球の北部に分布している。しかし、近年各地で生息数が減少しており、環境省発行のレッドデータブックで絶滅危惧I類に指定されている。
私は、数年前に北海道へ観光旅行に行き、阿寒湖にも立ち寄った。観光地などで「養殖マリモ」の名で販売されているものは、シラルトロ湖(釧路湿原内の中小湖沼にある)で採取した自然のマリモ糸状体を人工的に丸めただけのもので、実際には「養殖」し増やしたものではなく、このマリモの販売によりシラルトロ湖のマリモは絶滅の危機に瀕しているそうだが、・・・・それを販売するのはね~。阿寒湖近辺にはアイヌ民族が住んでいた。
観光旅行中に、バスガイドから阿寒湖の悲しい「マリモの伝説」も聞いた。酋長の娘セトナと下男アニベのかなわぬ恋。その2人の魂が美しいマリモになったといった内容だが・・・。 しかし、この伝説昔からのアイヌ民族のものではなく、大正時代に観光客に受けるようにつくられたものらしいが、この伝説によってマリモが有名になったとも言える。それでは、実際のアイヌ民族の伝説はどのようなものか?興味のある方は、以下参考「マリも・・・その愛」を見ると良い。
水面(みずも)をわたる 風さみし 阿寒の山の みずうみに
浮かぶマリモよ 何思う マリモよマリモ 緑のマリモ
作詞:いわせひろし、作曲:八洲秀章の『毬藻(の歌』 。1953(昭和28)年、安藤まり子さんが歌った。
前年にコロムビアが行った全国歌謡コンクール、課題曲歌詞募集の入選作とのこと。阿寒湖に伝わる「マリモの伝説」の悲恋をテーマとした歌だそうである。旅行中観光バスのガイドに歌詞を書いたものを貰い、ガイドの指導で、何度も何度も練習した。ガイドも歌の上手な人で練習しているうちに大好きになって、家へ帰ってからも、ハーモニカで随分吹いたが、 本当にいい歌だよ。
以下の二木紘三「MIDI歌声喫茶」で聞けるので、是非聞いてみてください。きっと、大好きになるはず・・・。
二木紘三MIDI歌声喫茶『毬藻の歌』
又、NTT Information LIVEdehaでは、ライブカメラによって、阿寒湖の「現在」の画像が見られるよ。毬藻の歌でも聴きながら観光気分に浸ってみては・・・。
参考:
マリモ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%A2
環境省 種の保存法の解説
http://www.env.go.jp/nature/yasei/hozonho/
生物多様性情報システム : レッドデータブック(環境省)
http://www.biodic.go.jp/rdb/rdb_f.html
マリも・・・その愛
http://marimo.xrea.jp/index.html
<まりもについて>
http://www.akankisen.com/marimo.html
つくば生物ジャーナル (マリモ)
http://www.biol.tsukuba.ac.jp/tjb/Vol3No2/TJB200402200000773.html
アイヌ伝説─ マリモ伝説について ─
http://www.kgef.ac.jp/ksjc/ronbun/880340y.htm
二木紘三MIDI歌声喫茶
http://www.duarbo.jp/songs.htm
1952(昭和27)年、北海道阿寒湖の「マリモ(毬藻)」が国の特別天然記念物に指定された。同時に、富山湾のホタルイカ群遊海面、鹿児島県出水市のナベヅル、高知のオナガドリ等も国の特別天然記念物に指定された。
天然記念物とは、動物、植物、地質・鉱物、天然保護区域などで、学術上価値の高いものとして国または地方自治体が指定したものをいい、天然記念物は、かつては1919年(大正8年)公布の「史蹟名勝天然記念物保存法」により指定されていた。後に文化財保護法(1950年)が制定されて、これを引き継いだ。単に「天然記念物」と言った場合、通常、国が指定する天然記念物を指し、文化財保護法に基づき、文部科学大臣が指定する。2005年2月1日現在、国の天然記念物は971件指定されているが、このうち特に重要なものとして特別に指定されたものを特別天然記念物といい、天然記念物中の75件が特別天然記念物に指定されている。
「マリモ」と同じ、植物では、天然記念物536件のうち、30件が特別天然記念物に指定されている。
マリモ(毬藻)は、球状の集合体を作ることで知られている淡水性の緑藻の一種で、特に阿寒湖に生息するマリモは、美しい球状体を作るため、その美しい姿や希少性から、国の特別天然記念物に指定されている。学名はAegagropila Linnaei。
「マリモ」は、球状体一つがマリモの一個体単位というわけではなく、この球状体を構成する細い繊維(糸状体と呼ぶ)がマリモの個体としての単位であり、よく目にする球状の「マリモ」はマリモの集合体と言った方が正しいそうだ。実際にマリモが生息している湖沼の多くでは、マリモは糸状体の形態で暮らし、球状の集合体を作らないので、阿寒湖のような 大型の美しい球状体を形づくるマリモは、世界でも類がないそうだ。日本では1897年に札幌農学校(現北海道大学)の川上瀧彌が阿寒湖の尻駒別湾で発見し、その形から「マリモ(毬藻)」という和名をつけた。普通のマリモそのものは、本州から北海道のいくつかの湖沼と北半球の北部に分布している。しかし、近年各地で生息数が減少しており、環境省発行のレッドデータブックで絶滅危惧I類に指定されている。
私は、数年前に北海道へ観光旅行に行き、阿寒湖にも立ち寄った。観光地などで「養殖マリモ」の名で販売されているものは、シラルトロ湖(釧路湿原内の中小湖沼にある)で採取した自然のマリモ糸状体を人工的に丸めただけのもので、実際には「養殖」し増やしたものではなく、このマリモの販売によりシラルトロ湖のマリモは絶滅の危機に瀕しているそうだが、・・・・それを販売するのはね~。阿寒湖近辺にはアイヌ民族が住んでいた。
観光旅行中に、バスガイドから阿寒湖の悲しい「マリモの伝説」も聞いた。酋長の娘セトナと下男アニベのかなわぬ恋。その2人の魂が美しいマリモになったといった内容だが・・・。 しかし、この伝説昔からのアイヌ民族のものではなく、大正時代に観光客に受けるようにつくられたものらしいが、この伝説によってマリモが有名になったとも言える。それでは、実際のアイヌ民族の伝説はどのようなものか?興味のある方は、以下参考「マリも・・・その愛」を見ると良い。
水面(みずも)をわたる 風さみし 阿寒の山の みずうみに
浮かぶマリモよ 何思う マリモよマリモ 緑のマリモ
作詞:いわせひろし、作曲:八洲秀章の『毬藻(の歌』 。1953(昭和28)年、安藤まり子さんが歌った。
前年にコロムビアが行った全国歌謡コンクール、課題曲歌詞募集の入選作とのこと。阿寒湖に伝わる「マリモの伝説」の悲恋をテーマとした歌だそうである。旅行中観光バスのガイドに歌詞を書いたものを貰い、ガイドの指導で、何度も何度も練習した。ガイドも歌の上手な人で練習しているうちに大好きになって、家へ帰ってからも、ハーモニカで随分吹いたが、 本当にいい歌だよ。
以下の二木紘三「MIDI歌声喫茶」で聞けるので、是非聞いてみてください。きっと、大好きになるはず・・・。
二木紘三MIDI歌声喫茶『毬藻の歌』
又、NTT Information LIVEdehaでは、ライブカメラによって、阿寒湖の「現在」の画像が見られるよ。毬藻の歌でも聴きながら観光気分に浸ってみては・・・。
参考:
マリモ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%A2
環境省 種の保存法の解説
http://www.env.go.jp/nature/yasei/hozonho/
生物多様性情報システム : レッドデータブック(環境省)
http://www.biodic.go.jp/rdb/rdb_f.html
マリも・・・その愛
http://marimo.xrea.jp/index.html
<まりもについて>
http://www.akankisen.com/marimo.html
つくば生物ジャーナル (マリモ)
http://www.biol.tsukuba.ac.jp/tjb/Vol3No2/TJB200402200000773.html
アイヌ伝説─ マリモ伝説について ─
http://www.kgef.ac.jp/ksjc/ronbun/880340y.htm
二木紘三MIDI歌声喫茶
http://www.duarbo.jp/songs.htm