LCC客室乗務員の休憩時間 確保されず 会社に賠償命じる判決 NHK 2025年4月22日 19時21分
LCC=格安航空会社、ジェットスター・ジャパンの客室乗務員35人が、休憩時間が確保されていないと訴えた裁判で、東京地方裁判所は「労働基準法に違反する」として、合わせて385万円の賠償と適切な休憩時間を与えない勤務を禁止する判決を言い渡しました。
成田空港を拠点とするLCC=格安航空会社、ジェットスター・ジャパンの現役や元の客室乗務員合わせて35人は、労働基準法が定める休憩時間が確保されていないとして賠償と休憩時間の確保を求めて訴えを起こしました。
会社側は「飛行機の到着から次の出発までの時間があるほか、運行中の機内でも休憩に相当する時間を設けている」と反論していました。
22日、東京地方裁判所の高瀬保守裁判長は「客室乗務員は到着後や出発前に安全確認や清掃を行っている。運航中の機内でも乗客からの要望や急病人に対応し、休憩時間には当たらない」として会社側の主張を退けました。
そのうえで会社に対し「休憩時間の確保を定めた労働基準法に違反する」として、35人全員に合わせて385万円を賠償することと適切な休憩時間を与えない勤務を禁止する判決を言い渡しました。
都内で開かれた会見で原告の代表を務めるジェットスター・ジャパンの客室乗務員などでつくる労働組合「ジェットスタークルーアソシエーション」の木本薫子 執行委員長は「健康被害や体調不良によってやむなく仕事を辞めた人も見てきた。会社が持続可能な経営や航空の安全をこれからも担保するためには、労使関係の改善や安全文化の成熟などが必要だと思っており、会社は真摯(しんし)にこの判決を受け止め、現場の声を聞いて改善することが一番大事だ」と話していました。
一方、ジェットスター・ジャパンは「社員の安全や心身の健康は当社の最優先事項であり、客室乗務員が十分な休憩時間を確保できるよう運航を行っておりますが、当社の主張の一部が認められなかったことは残念に思います。今後、判決内容を精査の上、適切に対応してまいります」とコメントし、22日、東京高等裁判所に控訴したことを明らかにしました。
LCC=格安航空会社、ジェットスター・ジャパンの客室乗務員35人が、休憩時間が確保されていないと訴えた裁判で、東京地方裁判所は「労働基準法に違反する」として、合わせて385万円の賠償と適切な休憩時間を与えない勤務を禁止する判決を言い渡しました。
成田空港を拠点とするLCC=格安航空会社、ジェットスター・ジャパンの現役や元の客室乗務員合わせて35人は、労働基準法が定める休憩時間が確保されていないとして賠償と休憩時間の確保を求めて訴えを起こしました。
会社側は「飛行機の到着から次の出発までの時間があるほか、運行中の機内でも休憩に相当する時間を設けている」と反論していました。
22日、東京地方裁判所の高瀬保守裁判長は「客室乗務員は到着後や出発前に安全確認や清掃を行っている。運航中の機内でも乗客からの要望や急病人に対応し、休憩時間には当たらない」として会社側の主張を退けました。
そのうえで会社に対し「休憩時間の確保を定めた労働基準法に違反する」として、35人全員に合わせて385万円を賠償することと適切な休憩時間を与えない勤務を禁止する判決を言い渡しました。
都内で開かれた会見で原告の代表を務めるジェットスター・ジャパンの客室乗務員などでつくる労働組合「ジェットスタークルーアソシエーション」の木本薫子 執行委員長は「健康被害や体調不良によってやむなく仕事を辞めた人も見てきた。会社が持続可能な経営や航空の安全をこれからも担保するためには、労使関係の改善や安全文化の成熟などが必要だと思っており、会社は真摯(しんし)にこの判決を受け止め、現場の声を聞いて改善することが一番大事だ」と話していました。
一方、ジェットスター・ジャパンは「社員の安全や心身の健康は当社の最優先事項であり、客室乗務員が十分な休憩時間を確保できるよう運航を行っておりますが、当社の主張の一部が認められなかったことは残念に思います。今後、判決内容を精査の上、適切に対応してまいります」とコメントし、22日、東京高等裁判所に控訴したことを明らかにしました。